かなり大きいよね!?
そんな質問にお答えします。
ベンツのGクラス(ゲレンデヴァーゲン)を初めて見たとき、外付けされたスペアタイヤカバーの大きなホイールアーチが印象的で、安定感のあるたくましさを感じました。
車のタイヤは、車と路面が接する唯一のパーツであり、安全に関してもとても重要な部分。
また、車体や乗員、荷物などの重さを支えるのはもちろん、快適な走りを実現させるのもタイヤの役目ですよね。
オフロード車の代表である、ゲレンデヴァーゲン。
その太くて力強いタイヤがゲレンデヴァーゲンの特徴でもあり、悪路でも快適に走ることを実現させてくれています。
今回は
- ゲレンデヴァーゲンのスペック
- タイヤサイズの見方
- ゲレンデヴァーゲンの力強い走りを実現させるタイヤのサイズ
をじっくりお伝えしていきます。
ゲレンデヴァーゲンのタイヤサイズ、力強さを感じていただけるのと同時に、これからタイヤ交換をするための予備知識にもなりますよ。
目次
ゲレンデヴァーゲンスペック
引用出展:メルセデスベンツホームページ
まず、ゲレンデヴァーゲンの現行モデルを詳しくみていきましょう。
モデルごとに異なる特徴や魅力を再確認してみてくださいね。
G400d 特徴と魅力
ミドルグレードのディーゼルモデルで2020年から発売されているG400d。
最高出力が330PS、最大トルクが700N・mとG350dと比較すると、格段に駆動力が高く力強い走行りが体感できるようになっています。
- ステアリング位置は左右どちらも選択可能。
- 豊富な内装色や特別感の高い装備がそろう「G manufaktur(Gマヌファクトゥーア)プログラム」を採用。
- シートヒーターや360°カメラ、オフロードらしさを醸し出すアナログ時計も搭載。
- G350dと同様、3.0L直列気筒ディーゼルターボエンジンの「OM656」を搭載。
G350dの特徴と魅力
2019年に日本に導入されたディーゼルエンジンを搭載したG350d。
日本車に多いガソリンエンジンに比べ、ディーゼルは高い燃費性能を発揮しやすいので、街乗りにも対応、様々なシーンでも乗りこなすことができます。
- 常時4輪で駆動するフルタイム4WDを採用し、アウトドアに最適、悪路に対しても強い走破性を楽しめる。
- 286PSと十分な出力を発揮するため、走行性能の面でもスペックの高さを堪能できる。
- 総排気量を3,000ccに抑えたスペックは、税金の節約にも貢献。
- 日本でも運転しやすい右ハンドル仕様を展開。
標準で装備される先進安全装備も備えられています。
- 車間距離を保持する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」
- 広い範囲を明るく照射する「マルチビームLEDヘッドライト」
- 車線逸脱を防止する「アクティブレーンキーピングアシスト」
- 車線変更時の安全性を高める「ブラインドスポットアシスト」
- ドライバーの注意力低下を警告する「アテンションアシスト」
G550の特徴と魅力
ディーゼルエンジン仕様に設計されたG350dに対し、無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)を採用した2018年モデルG550。
エンジン性能を高め、G350dよりもさらに優れた技術を搭載しています。
オフロード性能だけでなく、パワートレインを強化しているため、迫力ある走りを楽しみたい方にも適したモデルです。
- 過ごしやすい車内環境と、広いラゲッジスペース。
- 総排気量を3,900cc以上にまで高めることで、422PSの最高出力を実現。パワフルな走り心地が魅力。
- 右ハンドル仕様が選択可能なG350dに対し、G550は左ハンドル仕様のみの販売。
- 上位グレード限定のボディカラーを展開。
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Gクラスボディーサイズを詳しく
各モデルのボディーサイズを見ていきましょう。
メモ
全長 : 車の前端から後端までの全体の長さ
全幅 : 車本体の一番広い部分の幅
全高 : 地上から一番高い部分までの高さ
G400d
ボディサイズ |
|
車両重量 | 2,490kg |
G350d
ボディサイズ |
|
車両重量 | 2,490kg |
G550
ボディサイズ |
|
車両重量 | 2,450kg |
どのモデルを見ても「大きい」ゲレンデヴァーゲン。
ベンツAクラス、Bクラスの車体重量と比べてもかなり重量もあることがわかります。
そんな車体と力強い走りを支えるタイヤの大きさと太さはどんなものなのでしょうか。
まず基本的なタイヤサイズの見方からおさらいしておきます。
タイヤサイズの見方と表記方法
知っているようで詳しく知らない方も多い、タイヤに書かれている数字や文字の意味。1度おさらいしておきましょう。
余談ですが、わたしはほとんどわかりませんでした。
では、こちらの写真を見ながら説明します。
引用出展:オートバックスホームページ
(1) タイヤの幅
タイヤの断面幅をミリメートルで表記したもの。
(2) 偏平率(断面の高さ)
タイヤの高さ÷タイヤ幅×100で求めたタイヤの平べったさを表した数字。
数値が小さいほど断面の薄いタイヤ、大きければ厚いタイヤとなります。
ココがポイント
薄い方が操舵時のレスポンスに優れたスポーティな走りに、厚い方が乗り心地がよいという傾向になります。
(3) タイヤの構造
一般的に現在の乗用車ではほとんどがラジアル構造(R)を採用していています。
ラジアル構造のタイヤは、側面が柔軟な作りになっていて、安定して路面を掴めるようになっています。
(4) タイヤ内径(ホイールのリム径)
ホイールのリムの直径をインチで表記している数字。
ココがポイント
一般的に「15インチ」や「17インチ」などと呼ばれるのはこの数値のことです。
(5) ロードインデックス
定められた条件下、タイヤ1本あたりが支えられる荷重を示した指数のことです。
タイヤはクルマ本体、乗車定員、荷物の重量を支える必要があるので、純正状態から下がることは推奨されません。
インチアップなどでタイヤサイズを変更する場合は必ず注意しておかないといけないポイントです。
(6)速度記号
装着しているタイヤで走行可能な速度を示す記号です。
最高速度とはタイヤが既定の条件下で走行することができる最高の速度となります。
ココがポイント
そのタイヤの運動性能を示すもので高いほど余裕があるという理解をするとわかりやすいです。
ゲレンデヴァーゲンのタイヤサイズは?
では、実際にゲレンデヴァーゲンG400dを例に挙げてタイヤサイズ、タイヤ表記を見ていきましょう。
タイヤサイズ(前) 275/50R20 113W
タイヤサイズ(後) 275/50R20 113W
275
275mm=27.5cmのタイヤ幅
miniタイヤサイズと比較してみました。
195/55R16 195
タイヤの大きさが一目瞭然ですよね。
50
扁平率(%)
幅に対してサイド部分が50%。
つまり275mm×50%=およそ137.5mm
R
ラジアル(RADIAL)タイヤ
20
インチ(inch)。内径(装着されているホイールのサイズ)が20インチ。
113 =1150kg
ロードインデックス(負荷能力)。
規格上、指定された空気圧でタイヤ1本が支えることができる重量が1150kg。
詳しくはこちら↓
引用出展:オートバックスホームページ
W=270km/h
速度記号。走行可能な速度を記号で表記
詳しくはこちら↓
引用出展:オートバックスホームページ
タイヤ交換時期と費用
さて、タイヤサイズの見方とG400d のタイヤサイズを説明してきましたが、タイヤは消耗品であり定期的なメンテナンス、交換が必要不可欠です。
交換時期の目安
タイヤ交換は、走行距離に関わらず4年前後が目安。
タイヤの溝が3mm以下になると交換が必要です。(法律では残りのタイヤの溝が1.6mm以下)
4年くらい経つとわひび割れが見られたり、ゴムの劣化がみられるようになりますよ。
交換タイヤの選び方
目的別にタイヤを選びます。
低燃費に欠かせないタイヤの転がり抵抗を極力少なくすることで低燃費を実現するエコタイヤやオンロードから軽度なラフロードを想定した走行性能を発揮できるSUV専用タイヤ。
軽度な雪や氷上なら走行可能なタイヤ、1年を通して様々な気候に耐えられることが特徴で、軽度な雪や氷上なら走行可能なオールシーズン対応タイヤなど、ご自身の目的別にタイヤを選びます。
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タイヤの費用と交換費用
Gクラスの純正タイヤ。値段はブランドにもよりますが、大体16,000円くらいからあります。
例
メモ
- TOYO TIRE PROXES Sport SUV 265/60R18 110V¥15,990~
- ブリヂストン ALENZA 001 265/60R18 110V¥27,468~
- MICHELIN LATITUDE Tour HP 265/60R18 110H ¥24,700~
これらのタイヤを交換するにあたり、交換工賃、処分費、ハブボルト費などがかかってきます。
業者にもよりますが、4本全て交換して大体10万程度が相場です。
以外と安いことにびっくりしました。
気になる方は見積もりを出してもらってくださいね。
ゲレンデヴァーゲン力強い走りの鍵!タイヤ選びとサイズを徹底解説!:まとめ
- ゲレンデヴァーゲン3つの現行モデル
- それぞれ異なる特徴と魅力で走りを魅了
- 以外と知らないタイヤサイズの見方
- ゲレンデヴァーゲンのタイヤサイズ、表記からわかる大きさとパワフルさ
- タイヤ交換時期と費用
今回は、ゲレンデヴァーゲンの魅力と、オフロード車の力強い走りを実現させるタイヤに着目してみました。
車の重要部分であるタイヤについて知ると、タイヤ交換時にも困りませんね。
せっかくゲレンデヴァーゲンに乗るなら、持つだけのステイタス性で満足するのではなく、じっくり楽しんでみませんか。