そんな疑問にお答えします。
何時の頃からだろう。
雪が降ると憂鬱(ゆううつ)になってしまうのは。
子どもの頃は、雪が降れば嬉しくて仕方がなかったのに。
私は雪が降る季節になると、毎年車の運転をしながらこう思ってしまいます。
そして、こうも思います。
「オフロードに強いSUV車。特にゲレンデヴァーゲンは、雪道に強いのだろうか」と。
ある時、SUV車の雪道走行について調べる機会があり、ゲレンデヴァーゲンの雪道走行についても調べてみることにしました。
調べた結果、悪路でも走れるように装着した機能が雪道でも十分機能してくれて、雪道でもオフロード同様に走れることが分かりました。
そこで、今回はゲレンデヴァーゲンが雪道でも走れる機能について、紹介していきます。
この記事を読んでいけば
- 雪道でも走れように装備しているゲレンデヴァーゲンの機能
- 雪道以上に恐い「アイスバーン」について
- 雪道では必需品のスタッドレスタイヤの特徴
を、知ることができます。
雪道に強いゲレンデヴァーゲンでも、あるものを交換しなければ雪道は走れません。
「交換するものは何か」と、推理しながら読み進めて下さい。
もうすでに、皆さんはお気づきかもしれませんけどね。
目次
ゲレンデヴァーゲンの優れた走行性能
ゲレンデヴァーゲンには、雪道でも走れるように4WDシステムの「4MAATIC」と、横滑り防止装置「EPS」という最新の機能を搭載しています。
このシステムは一体、どのようなものなのでしょうか。
順番に説明していきますね。
4WDシステム「4MATIC」
4MATICがあるおかげで、強いグリップ力を発生させ、雪道でもタイヤが回転することなくしっかり走れるのです。
ざっくり分類すると、FFベースモデルに採用している「アクティブ・トルクオンデマンド方式」と、FRベースのモデルに採用される「電子制御LSD付きセンターデフ方式」の2タイプになります。
FFベースの4MATICは、「スタンバイ式4WD」という分類に入り、基本的には、前のタイヤだけを駆動する前輪駆動です。
ですが、センサーで前輪が空転を検知した時に、後輪にも力が伝わり4輪駆動になるのです。
一方、FRベースの4MATICは、常時四駆で走行する「センターデフ式フルタイム4WD」を採用しており、センターギア(遊星ギア)によって前後輪のトルクを45:55に分配しています。
33:67というトルク配分をした車種もあります。
4MATCのおかげで、常にどこかのタイヤが空転せず地面に接地していますので、雪道にも強いのです。
横滑り防止装置「EPS」
ESP(Electronic Stability Program)とは、自動で車体の挙動を制御するシステムのこと。
つまり、「横滑り防止装置」のことを指します。
横滑り防止装置の豆知識
BMWでは、DSC(Dynamic Stability Control)
トヨタなら、VSC (Vehicle Stability Control)
ホンダだと、VSA (Vehicle Stability Assist)
と呼び、メーカーによって呼び方が違います。
ESPは各種センサーがタイヤの空転を検知したときに、個々のタイヤにブレーキをかけたり、エンジンの出力を制御して、駆動力を適切に各車輪へ分配する装置です。
ここで、1つ例を挙げてみましょう。
あなたは、見通しのよい直線道路で車の運転をしていたとします。
気分よく運転していたら、突然サッカーボールが「コロコロ」と、転がってきました。
「危ない!」
そう思った瞬間、あなたは左に大きくハンドルを切ります。
前方外側のタイヤ、つまり右前輪に重心が一番かかることは、経験上想像できると思います。
そこで活躍するのが、ESPです。
コーナーを曲がり切れないと判断した瞬間、右前輪から荷重を抜くように各種システムが働きます。
具体的に言うと、対面の左前輪へ独立したブレーキをかけるということです。
左前輪にブレーキをかけることで、左側にも踏ん張れる力を作り、前輪の力のバランスが保たれます。
バランスが保たれた結果、左に曲がろうとする力が高まり、左側に曲がりやすくなるのです。
ベンツのESPは、業界の中でも評価が高いことで有名。
ドライバーが認識できない些細(ささい)な挙動の乱れを、システムが早い段階で自動的に修正してくれます。
この繊細(せんさい)なセンサーのおかげで、雪の上でも安定して走ることができるのです。
左右の回転さを制御する「電子制御式LSD」
FRベースの雪道への対応は、「電子制御式LSD」の働きも大きいです。
LSDとは、Limited Slip Differential(リミテッド・スリップ・デファレンシャル)の略称です。
片輪の荷重が抜けるとディファレンシャル機構がロックされ、浮いたタイヤの空転が制限され接地しているタイヤだけに駆動力を伝えられます。
ようするに、電子的に制御されたLSDを装着していれば雪道でスタッグしても、失速せず前進できるのです。
4MATICと電子制御式LSDは、最強の組み合わせですね。
雪道に潜む3匹の悪魔
ゲレンデヴァーゲンでの雪道走行は、走行性能のおかげで快適に走れることが分かりました。
でも、気を付けなければいけないのは、雪が積もった後。
雪が積もった後の道には、「アイスバーン」と言う恐ろしい悪魔が潜(ひそ)んでいます。
「なぜ、滑る?」アイスバーンは
雪国に住んでる人なら、「アイスバーン」と言う言葉は、毎年聞いているでしょう。
アイスバーンとは、ドイツ語由来の言葉で
- アイス・・・氷
- バーン・・・道路
です。
つまり、降雨後の冷え込みや雪解け水、圧雪などで路面が「ツルツル」に凍った状態のことを言います。
例えるとしたら、道路にできたアイスリンク。
滑るのもカンタンにイメージできますね。
アイスバーンは、「薄い水の膜ができ、摩擦が減るから滑る。」と言われてきましたが、その定説が最近覆(くつがえ)りました。
永遠の5歳児チコちゃんによりますと、氷が滑る理由は「氷の表面が動いているから」だそうです。
この言葉を聞いて、沢山の人が頭の中に?(はてな)が浮かんだのではないでしょうか。
つまり、分子構造の話。
酸素原子Oが1つと、水素原子Hが2つ結合してH2O水ができるという世界の話なので、一般人の我々には難しい話です。
分かりやすく例えると、氷の表面が「床一面にビー玉が引き詰められている状態」とします。
その上に足をのせれば、ビー玉がコロコロと自由に動き回りますね。
その結果、すってんころりんと滑ってしまいます。
これが雪道で滑る理由です。
圧雪アイスバーン
この投稿をInstagramで見る
出典:Instagram
圧雪アイスバーンとは、名前の通り「雪が踏み固められ、圧縮された状態」の路面のことを指します。
圧雪だけの状態ならまだいいのですが、表面の雪が溶けだすと、恐ろしいほど滑りやすくなります。
圧雪アイスバーンが気温の上昇や摩擦熱で溶け、また凍るのを繰り返すと次に解説する「ブラックアイスバーン」に進化します。
圧雪アイスバーンを走行するコツを教えてくれる動画です。
当たり前のことですが、この当たり前のことがすごく大切だと改めて感じます。
出典:YouTube
ブラックアイスバーン
この投稿をInstagramで見る
出典:Instagram
ブラックアイスバーンとは、路面が薄い氷で覆われた状態のことです。
路面に水分が溜(た)まり、気温が下がると姿を現してきます。
降雨後の冷え込みでも、ブラックアイスバーンはできるため「雪が降っていないから安心だ」と油断をしてはいけません。
夜間や朝方にかけては、特に注意が必要です。
ただ濡れた道路とアイスバーンとの見極めが、本当に難しいからです。
私が体験した話になるのですが、信号機付近でブラックアイスバーンがありました。
信号が赤になったので、普段通りにブレーキを踏みましたが、車は止まらず「スーッと」滑っていきます。
まるで、カーリングをしているかのように。
幸いにも対向車がきていないのと、スピードが出ていなかったため大事に至(いた)りませんでしたが、「血の気が引く思いとは、このことをさすのだ」と痛感しました。
もう2度とあんな思いは、したくありません。
冬場に乾燥した路面以外を走る際は、十分に速度を落とし車間距離は長めにとるといった慎重な運転を心がけましょう。
ブラックアイスバーンでブレーキの利き方を実験している動画です。
運転しているとブラックアイスバーンは、本当に気づきにくいことがよくわかります。
出典:YouTube
ミラーバーン
この投稿をInstagramで見る
出典:Instagram
ミラーバーンとは、表面が鏡のように磨き上げられた道路です。
まさしく、スケートリンクみたいな道路のことをいいます。
非常に滑りやすいのですが、光を反射しやすく事前に気づきやすいといった特徴を持っていることがせめてもの救いです。
ミラーバーンはスタッドレスタイヤを装着した車が、頻繁に往来する場所、つまり交差点付近に発生しやすいのです。
スタッドレスタイヤは積雪・凍結した路面をグリップするため、各メーカー独特な溝を使って路面の水分や雪をタイヤの外へ排出します。
この機能のおかげで滑りにくく走行できるのですが、道路はスタッドレスが走れば走るほど水分がなくなり、踏み固められます。
その結果、路面が磨かれミラーバーンになってしまうのです。
交差点での発進はもちろん、停止する時も十分注意してくださいね。
発進時はゆっくりアクセルを踏む、停車時は早いタイミングでブレーキをかけゆっくり減速するなど、普段以上に気を使い走行をしましょう。
ミラーバーンを走行している動画です。
雪道の走行性が優れているゲレンデヴァーゲンでも、ミラーバーンの道路は運転したくありません。
出典:YouTube
雪道の必需品「スタッドレスタイヤ」
ゲレンデヴァーゲンだからといってスタッドレスタイヤをはいていないと、雪道は走ることさえできません。
でも、メーカーによって沢山の種類があり、どれを選ぶべきかわかりません。
そんな人は、ここでスタッドレスタイヤのことを学んでいきましょう。
スタッドレスタイヤとは、鋲(びょう)がないタイヤ
スタッドレスタイヤとは、「スタッド=鋲」が「レス=ない」タイヤのことです。
スタッドレスタイヤを装着する以前は、雪道などはスパイクタイヤを装着して走っていました。
スパイクタイヤとは
タイヤのトレッド面に金属製のピンを打ち込んだタイヤのことです。
タイヤチェーンと違い、着脱の必要もないので、かつては雪道で装着するタイヤ=スパイクタイヤでした。
スパイクタイヤは、タイヤに打ち込んだピンが地面に食い込み、雪道や凍結した道路で安定した走行が出来たのですが、それも1990年までのことです。
スパイクタイヤは、路面を削りながら走ることで粉塵(ふんじん)をまき散らし、人体に悪影響を与えるため、「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」で禁止されます。
そこで、登場したのがスタッドレスタイヤです。
過酷な冬道でも性能を発揮する柔らかいゴムを使用し、低温域でもしなやかさを保つことができます。
企業努力のおかげでスタッドレスタイヤは日々進化し、冬道でも安全に走行することができるのです。
スタッドレスタイヤの特徴を知る
スタッドレスタイヤを選ぶ前に、まずはスタッドレスタイヤの特徴を理解していきましょう。
少し古い資料になってしまうのですが、下の図は各メーカーが取り扱っているスタッドレスタイヤの特徴を図式化したものです。
出典:マイナビおすすめナビ
ひとえにスタッドレスタイヤと言っても様々な種類があり、それぞれの特徴がよくわかりません。
分かりやすく、順番に説明していきますね。
雪上・氷上走行向き
降雪道路や圧雪路、シャーベット状の道路、アイスバーンなどの凍結路面で、滑らず安全に走行できることを目的にしたタイヤになります。
雪がよく降る地域、寒暖差が激しく朝の最低気温が氷点下になる地域などに必要な機能です。
ライフ優先
スタッドレスタイヤは、一般的なノーマルタイヤより柔らかいゴムを使用しています。
また、接地面が広くなるように設計されているため、抵抗が大きくなり燃費が悪くなる傾向です。
スタッドレスタイヤの欠点ともいえる燃費の悪さを改良し、使える期間を長くしたタイヤのことになります。
ドライ路面走行向き
スタッドレスタイヤは、氷上や雪道で走る目的で開発されたタイヤのため、ドライの路面ではどうしてもノーマルタイヤに比べ性能は落ちてしまいます。
たまにスキー場に行くとか、年に数回しか雪が降らない地域の方には、ドライ路面に適したタイヤを選ぶ事をおすすめします。
グリップ力優先
グリップ力とは、地面を噛む力のことです。
路面をしっかりグリップするために、滑る原因となる水膜を吸い込んで効率的に除去したり、溝の形状やパターンなどに工夫を凝らしているタイヤのことを指します。
「走行別」スタッドレスの選び方
雪が多く降る地域の方は、迷うことなく雪上・氷上走行向きのスタッドレスタイヤです。
通勤、通学だけ使う車で「冬場に時々降る雪に備えて予防策として」とか、「たまにスキー場に行くときだけ必要」という時は、どれを選べばいいのか見当が付きません。
そんな人のために、下の図を用意いたしました。
質問に対し、YES・NOで応えていく簡単な方法であなたに合ったスタッドレスタイヤが見つかります。
出典:マイナビおすすめナビ
あなたに合ったスタッドレスタイヤは、どのメーカーのスタッドレスタイヤになりましたか。
普段使いの条件だけではなく、年に数回あるイベントも考慮して選ぶ事が大切になります。
ネット販売or店頭販売「コスパに注目」
どのメーカーのスタッドレスタイヤを装着するか、決まりました。
次は、実際にスタッドレスタイヤを購入してみましょう。
購入先は、店頭。
それともECサイト。
店頭販売には店頭販売の、ECサイトにはECサイトのメリット・デメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットを把握してから購入先を選んでください。
下の表は、店頭販売とECサイトのメリット・デメリットを並べた一覧表です。
メリット | デメリット | |
ECサイト | ・価格がリーズナブル
・品ぞろえが豊富 ・いつでも買える |
・交換、取り付けの手配が必要
・履き替える前のタイヤの処分or保管の検討が必要 |
店舗とECサイトが連携 | ・店舗があるので実態が明瞭(めいりょう)、安心
・手軽で安価に購入でき取り付け先の確保ができる |
・ECサイトより価格が高め
・取り付けスタッフのスキルに個人差がある ・土日は混雑する場合も |
店舗のみ | ・専門店、整備工場まで含めると店舗は多くある
・タイヤについてスペシャリストがいて相談しやすい |
・HPがなく、評判のいい店舗か判断しずらい
・店舗の在庫が少なめ ・価格は高め |
知り合いに整備工場やタイヤを専門に取り扱っているスタッフがいれば、ECサイトでスタッドレスタイヤを購入しても問題はありません。
ですが、スタッドレスタイヤについてよく理解していない人や、どのスタッドレスタイヤにすればいいのかわからない人は、迷わず店舗へ行ってスタッフに相談してみましょう。
専門スタッフが分かりやすく説明してくれて、あなたに合ったスタッドレスタイヤを選んでくれます。
少し価格は高くなってしまいますが、スタッドレスタイヤを装着する手間などのトータル的に考えると、店舗のみで購入した方がお得の場合が多いです。
ホイールセットもチェック
スタッドレスタイヤ単体のみで購入する人が、たまにいます。
スタッドレスタイヤのみで購入した場合、ノーマルタイヤからの交換する時は、
- ホイールからノーマルタイヤを脱着して、スタッドレスタイヤを装着する
- バランスをとる
といった、プラスαの作業時間と費用が必要になってしまいます。
ホイール代はかかりますが、スタッドレスタイヤとホイールがセットになったものを選ぶようにしましょう。
ホイールの脱着のみでタイヤ交換ができるため、交換作業の短縮や交換費用の削減ができます。
ですが、ホイールも安いものではありません。
予算と相談しながら、判断してみてください。
雪道を走る時の5つの原則
最後に雪道を走る際に、必要な5つの原則を学んでいきましょう。
5つの原則は、
- アクセルとブレーキの具合をチェック
- いつも以上に車間距離をあける
- 幹線道路を中心に走行す
- 「急」がつく操作は厳禁
- 雪道での運転が終わったら洗車
です。
1つ1つ解説していきますね。
車に乗る前に
車の上に積もった雪は、できるだけ丁寧に落とすようにして下さい。
雪が残っているとブレーキをかけた時に、フロントガラスに滑るように雪が落ちてきて前が見えなくなる恐れがあります。
サイドや後ろの雪もしっかり落としてくださいね。
視界が遮(さいぎ)られて危険です。
靴に付いた雪もしっかり落として乗車しましょう。
ブレーキやアクセルを踏んだ時に滑って、ペダル操作を誤ってしまう可能性が高いからです。
また、雪道ではスピードを普段より落として走行するため、道路が渋滞したり、通行止めになったりと普段よりかなり時間がかかります。
時間に余裕をもって出発しましょう。
アクセルとブレーキの具合をチェック
できることなら、雪道で停止をしてからアクセルを踏んで、「どれくらいの強さでグリップするのか」、「ブレーキを踏んだ時は、どれくらい滑るのか」を事前に体験しておくといいでしょう。
アクセルワークの加減とABSの作動状況や制動距離がわかるため、雪道を運転するうえでの目安となり、より安全に運転できます。
このことは、知識として知っておくのではなく、体験して体に憶えさせておくことが大切です。
いつも以上に 車間距離をあける
路面が滑ることにより、思うように止まることができません。
そのため、いつも以上に車間距離をあけるようにしましょう。
「長いかな?」と思うぐらいが、ちょうどいい距離です。
車間距離を長めにとっておけば、後ろから追突されても玉突き事故を防止することができます。
幹線道路を中心に走行する
「雪道はノロノロ運転だから、幹線道路は渋滞になりやすい」。
「わき道を走行しよう」。
この考えは、やめましょう。
細い道、わき道などは雪がかかれていない場合が多く、立ち往生してしまう可能性があります。
風などの影響で道路が「ツルツル」に凍っていたりもします。
大きい道、つまり幹線道路を中心に走行してください。
細い道やわき道に比べ時間がかかってしまうかもしれませんが、安心して走行できます。
凍った道や雪道を走行するのは精神・肉体的に疲れるので、幹線道路の渋滞の方がまだ良いです。
「急」がつく操作は厳禁
これは雪道での大原則。
「急発進」「急ブレーキ」「急ハンドル」という3つの急が付くことは、してはいけません。
AT車であれば、ローギアに入れて発進してみて下さい。
ゆっくり進みますので、タイヤの空転も防げて急発進がなくなります。
ブレーキは、エンジンブレーキを使いゆっくりと減速。
後続車に制動を知らせるという意味でも、ポンピングブレーキを行って減速した方が良いでしょう。
ポンピングブレーキとは
フットブレーキを踏み込み、滑り始めたら少し緩めて再び踏み込む動作を繰り返す運転テクニックです。
ABS(アンチロックブレーキシステム)が普及している現在、必要のないテクニックだと言われています。
しかし、予備制動(後続車に制動を知らせ、注意喚起する目的)という意味で、教習所では今もなお、ポンピングブレーキを教えています。
雪道での運転が終わったら洗車
地域によりますが、雪道では凍結防止剤(融雪剤)が使われている場合が多いです。
融雪剤は、塩化カルシウムを主成分として、水に触れると化学反応をおこし熱を発し、その熱が雪や氷を溶かしてくれるのです。
しかし、熱を発する代わりに塩素イオンも発生させます。
塩素イオンは塩害のもと。
木をからしたり、鉄やコンクリートを腐食させてしまいます。
車についたら、錆びの原因になりますので、できるだけ早く洗車を心がけて下さい。
【ゲレンデヴァー ゲン】雪道で走行できる理由&守るべき5つの原則:まとめ
まとめとしまして
- ゲレンデヴァーゲンの優れた走行性能
- 雪道に潜む3匹の悪魔
- 雪道の必需品「スタッドレスタイヤ」
- 雪道を走る時の5つの原則
を紹介してきました。
ゲレンデヴァーゲンは、装備している機能のおかげで、雪道も難なく走ることができることが分かりました。
ですが、ゲレンデヴァーゲンに装備している機能を過信しすぎて、雪道を走行することはとても危険です。
「スタッドレスタイヤを装着する」、「雪道で走行する際に必要な知識を得る」等して、万全の準備をしてから雪道を走行しましょう。
十分すぎる準備をすることが、安全に雪道を走行する一番の方法ですから。