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【なぜ高い!】ベンツのゲレンデが高額になる5つの理由を徹底解説

メルセデス・ベンツのゲレンデは、なぜ購入金額が高いのですか。

そんな疑問にお答えします。

メルセデス・ベンツのゲレンデは、最高級SUVの代名詞と言える車種です。

1979年に発売されてから約40年以上たちますが、その間に様々な進化を遂げてきました。

現在では、世界中で多くの人に愛される人気車種です。

しかし、その人気と引き換えに、ゲレンデは非常に高額な価格設定となっています。

日本では最も安いグレードでも1,000円以上と、一般的なSUVと比べてもかなり高額です。

なぜ、ゲレンデはこんなに高いのでしょうか?

そこで今回は、ゲレンデの価格が高い理由を詳しく紹介していきます。

この記事を読んでわかること

メルセデス・ベンツのゲレンデが高額になる理由

高額のゲレンデを選択する理由

ゲレンデが高額になる理由は、実はシンプルなことでした。

できるだけ読みやすく紹介していますので、気軽に読み進めて下さい。

 

「当たり前のことだった」ゲレンデが高い5つ理由

ゲレンデが高い理由は、当たり前と言われるものばかりでした。

ですが、その当たり前と言われている理由は、皆さんはあまり理解していません。

そこで、ゲレンデが高い理由を、5つ順番に解説していきます。

軍用車両だったから

ゲレンデは、もともとNATO(北大西洋条約機構)が採用した軍用車両から派生した車です。

初代モデルは、軍用車両の頑丈さと耐久性を維持しつつ、一般の人にも使いやすく快適でおしゃれな車に仕上げました。

例えば、ボディ。

ボディは、鋼板を手作業で溶接しています。

なぜ、機械ではなく手作業なのでしょうか?

それは、機械ではできない細かい調整や工夫が必要だからです。

手作業で溶接を行うことにより、ゲレンデのボディは他のどの車よりも強くて長持ちします。

ですが、その分高価になってしまいました。

エンジンも同様です。

ゲレンデは、元々軍用車両だったことを忘れずに、どんな状況でも走れるように性能を高めています。

そのため、最新の技術が採用されており、他のSUVとは一線を画しています。

しかし、ゲレンデが高い理由はそれだけではありません。

ゲレンデは、歴史と伝統を大切にしています。 

ドアハンドルやヘッドライトなどの部品は、初代モデルからほとんど変わっていません。

ドアハンドルやヘッドライトなどの部品は、ゲレンデの個性や魅力を作り出しており、ファンからも愛されています。

ですが、これらの部品は現代の技術や流行に合わせて変えることが難しく、またそれを望まない人も多いため、コストパフォーマンスを低くしているのです。

ゲレンデがどのようにして誕生し、どのようにして進化してきたかを詳しく紹介している記事がこちら。

ゲレンデの歴史を知ることで、その魅力や価値をより深く感じることができるでしょう。

生産台数が少ない

ゲレンデはオーストリアの工場で一台一台丁寧に手作りされており、年間に約1万台しか作られません。

他のメルセデス・ベンツのSUVであるGLCクラスは、2022年には35万台も売れており、ゲレンデとは35倍もの差があります。

この差から、ゲレンデは大量生産向けではなく、高品質で個性的な車として作られていることを示していることが理解できます。

また、ゲレンデは最高級車として高い価格が設定されており、日本では最も安いモデルでも1,000万円以上かかります。

このような高額な車には需要が少なく、大量に生産する必要がないのです。

ゲレンデは、オフロード走行に優れた性能を持っており、市街地や高速道路での快適性や燃費などはあまり考慮されていません。

このような特殊な車は一般的な用途に適さないため、幅広い層に受け入れられる可能性が低く、大量に生産する必要がないのです。

高級SUV路線

ゲレンデが高級路線を歩んでいるのは、市場のニーズやブランドイメージの変化に対応した結果といえるでしょう。

ゲレンデは元来は軍用車両として設計されたオフロード性能に優れた車でしたが、その後民間向けに改良されて販売されました。

しかし、メルセデス・ベンツの顧客層は、オフロードよりもオンロードでの走行性能や快適性を求める傾向が強かったのです。

そこで、メルセデス・ベンツは、ゲレンデのエンジンやインテリアを高出力化や高級化することで、ラグジュアリーなSUVとしての付加価値を高めていきました。

ラグジュアリーなSUVとしての付加価値を高めたことで、ゲレンデはメルセデス・ベンツのSUVラインナップの中でも最上位に位置付けられるようになったのです。

その結果、ゲレンデは品質を落とすことなく、高級SUVとして君臨し続けることになりました。

コロナのせい

ゲレンデは、ここ4・5年で価格が急上昇しています。

その背景には、コロナパンデミックが大きな影響を及ぼしていたのです。

コロナパンデミックの拡大により、ゲレンデの生産工場であるオーストリアのマグナ・シュタイア社は一時的に生産を停止せざるを得ませんでした。

生産停止により、すでに少なかった生産台数がさらに減少したのです。

世界的な自動車市場ではSUVの人気が高まっており、特に高級SUVは需要が高くゲレンデもその一つです。

そのため、ゲレンデの供給がゲレンデを欲しいという需要に追いつかない状況が続いており、供給と需要のバランスが崩れ価格が高騰したのです。

円安の影響

ゲレンデは、日本で生産されていません。

そのため、為替レートに左右されます。

為替レートとは

日本円と外国通貨の交換比率のことです。

為替レートが円安になると、日本から輸入される商品の価格が上がります。

逆に、為替レートが円高になると、日本から輸入される商品の価格が下がります。

現在、日本は20年ぶりに円安。

円安になる要因は多様ですが、その中でも以下のことが主な原因として挙げられます。

日本の経済が低迷していること

アメリカの経済が回復していること

世界的な政治や社会の不安定さ

これらの要因によって日本円の価値が下がり、外国通貨の価値が上がっています。

その結果、ゲレンデも高くなってしまいました。

では、具体的な数字で見ていきましょう。

ゲレンデの価格を1,000万ドルと仮定します。

そして、2000年と2023年の為替レートを比較します。

2000年:1ドル=107.77円

2023年:1ドル=145.47円

2000年にゲレンデを輸入する場合は、1,000万ドル×107.77円=約1077.7万円です。

しかし、2023年にゲレンデを輸入すると、1,000万ドル×145.47円=約1454.7万円です。

つまり、同じゲレンデでも、2000年と2023年では約377万円も値段が違うことになります。

為替レートが3割も円安になったら、ゲレンデの価格も3割も高くなってしまいます。

逆に言えば、為替レートが3割も円高になれば、ゲレンデの価格も3割も安くなります。

コロナの影響と円安の現象の背景や詳細について、こちらの記事が分かりやすく解説しています。

ぜひ、参考にしてください。

 

「3つのステータス」ゲレンデを購入する理由

こんなに高いゲレンデは、なぜ購入する人がいるのでしょうか。

それは、購入する人にとって特別な価値があるからです。

そこでこのパートでは、特別な価値についてポイントを絞り解説していきます。

成功のシンボル

 

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ゲレンデは、成功を表す車として人気です。

予約が取れないレストランや長蛇の列ができるラーメン店は、その人気度がさらに人気を呼ぶという日本特有の現象になっています。

ゲレンデも同じで、「お金持ちの車だ」というイメージが定着しています。

「ゲレンデ自体に魅力を感じなくても、成功したと見せたい。」

「世界で認められるゲレンデに乗りたい」

という方が、増えているのです。

普通に使えるSUV

 

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ゲレンデはSUVの中でも最高級のカテゴリーに属する車であり、その高級感やステータスは他の追随(ついずい)を許しません。

しかし、です。

ゲレンデの魅力はそれだけではなく、実用性や汎用性にも優れているという点も見逃せません。

他の高級車と比べてみましょう。

フェラーリやランボルギーニはスポーツカーとして圧倒的な走行性能や美しいデザインを誇りますが、実用性や汎用性には劣ります。

フェラーリやランボルギーニは2座席の車であるため、家族や友人と一緒に乗ることはできませんし、荷物を積むスペースも限られています。

長距離の旅行には不向きですし、狭い道や悪路では走行しにくいです。

このように、フェラーリやランボルギーニは特定のシーンや目的でしか使えない車であり、普段使いするには不便です。

それに対して、ゲレンデはどうでしょうか。

ゲレンデは四角い形や四輪駆動などの特徴を持ちながら、高級感やステータスも兼ね備えています。

ゲレンデは5人乗りの車であるため、家族や友人と一緒に乗ることができますし、荷物を積むスペースも十分にあります。

長距離の旅行にも向いていますし、狭い道や悪路でも走行できます。

このように、ゲレンデは様々なシーンや目的で使える車であり、普段使いするには便利です。

造形や歴史が「日本人好み」

 

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ゲレンデは、日本人の好みに合った造形や歴史を持っています。

現行型は丸みを帯びたフォルムですが、それでも四角いシルエットはシンプルな美を重視する日本人の感性に訴えます。

また、軍用車が源流であるということも、ミリタリー好きな日本人男性にとって魅力的です。

そのため、乗り心地やハンドリング性能が他社製プレミアムSUVよりも劣るとしても、ゲレンデは人気が高いのです。

 

「高いだけではない!」ゲレンデのライバル車種3選

ゲレンデは他に類を見ない車ですが、それは競合車種の存在があってこそです。

競合車種は、ゲレンデの技術や性能を高めるための刺激となりました。

それでは、ゲレンデのライバルたちを詳しく見ていきましょう。

ディフェンダー/ランドローバー

 

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出典:Instagram 

ランドローバーのディフェンダーは、2020年に新型が登場した英国の伝統的なオフロードSUVです。

四輪駆動システムやエアサスペンションなどの先進的な装備を持ち、どんな悪路でも走り抜けることができます。

シンプルで堅牢なボディや水平基調のインテリアも魅力的で、ゲレンデと比べても見劣りしません。

新型ディフェンダーは、旧型のモデルから大きく進化しました。

外観は、丸みを帯びた四角形の形状で統一されたフロントグリルやヘッドライト、テールライトなどが特徴的。

ボディカラーも、グリーンやブラックなどのクラシックな色に加えて、オレンジやブルーなどのポップな色も選択が出来るようになりました。

内装は、機能性と快適性を高めた空間に。

ダッシュボードには、10インチのタッチスクリーンやデジタルメーターが搭載されており、スマートフォンとの連携やナビゲーションなどが簡単にできます。

シートも、レザーやファブリックなどの素材やカラーを自分好みにカスタマイズを行えるのもうれしいポイントです。

エンジンは、ガソリンやディーゼルのほかに、マイルドハイブリッドやPHVも用意されており、環境にも配慮しています。

走行モードも、コンフォートやエコなどのオンロード用のモードに加えて、グラスやグラベル、サンドやロックなどのオフロード用のモードにも切り替えられます。

オン・オフロード問わず、快適な走行が楽しめるでしょう。

GLS/メルセデス・ベンツ

出典:Instagram

メルセデス・ベンツの最上級SUVであるGLSは、2020年3月にフルモデルチェンジを果たしました。

先代モデルに比べてさらに大型化されたボディは、7人乗りの快適な室内空間と、オンロードからオフロードまでこなせるパワフルな走行性能を提供。

最新のインフォテインメントシステムMBUXや、インテリジェントドライブなどの先進技術も満載されており、メルセデス・ベンツのフラッグシップSUVとしての存在感を示しています。

日本市場では、ディーゼルエンジン搭載の「GLS 400 d 4MATIC」と、マイルドハイブリッドシステム搭載の「GLS 580 4MATIC スポーツ」の2種類が販売されています。

どちらもAMGラインと呼ばれるスポーティな外装や内装が採用されており、高級感と個性を兼ね備えているのです。 

GLS 400 d 4MATICは、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルエンジンを搭載し、最高出力330馬力、最大トルク71.4kgmを発揮。 

GLS 580 4MATIC スポーツは、4.0リットルV型8気筒ターボエンジンに48Vの電気システムを組み合わせたISG(統合スターター・ジェネレーター)を搭載しました。

最高出力489馬力、最大トルク71.4kgmに加えて、電動ブーストで22馬力と25kgmを追加できます。 

どちらも9速ATと4WDシステムを備えており、優れた加速性能と安定性能を発揮。

メルセデス・ベンツの最高峰SUVとして高級感と実用性を兼ね備えたGLSは、多くのファンに支持されています。

レクサスLX/トヨタ

出典:Instagram

レクサスLXは、ランドクルーザーをベースとしている最上級のSUV車。

2022年1月に新型モデルが発売され、先代モデルから14年ぶりの大幅な変更となりました。

新型LXは、プラットフォームやエンジン、デザインなどすべてを刷新しており、先代とはまったく別の車と言っても過言ではありません。

新型LXのプラットフォームは、「GA-F」と呼ばれるもので、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)を取り入れました。

TNGAとは、プラットフォームを根幹とした車両作りの開発方針・開発手法です。

詳しく述べると1つの記事が書けてしまうくらいのボリュームなので、TNGAについては別の機会に紹介します。

このプラットフォームは、ランドクルーザーやタンドラなどにも採用されており、高剛性化や軽量化を実現し、衝突安全性や静粛性などが向上しました。

新型LXのエンジンは、先代の5.7リッターV8から3.5リッターV6ツインターボに変更。

環境規制に対応するためにダウンサイジングしたわけですが、出力やトルクは先代よりも大幅に向上しています。

最高出力415ps、最大トルク650Nmを発揮し、先代の性能より最高出力で110%、最大トルクで128%のUPしました。

レザーシートやウッドパネルなどで豪華さと上質感を演出し、マークレビンソンの高級オーディオシステムやヘッドアップディスプレイなどの先進装備も搭載しています。

オフロードにも対応できる高い悪路走破性を持ちながら、高速道路や市街地でも優雅に走れる一台です。

 

【なぜ高い!】ベンツのゲレンデが高額になる5つの理由を徹底解説:まとめ

まとめとしまして、

  • 「当たり前のことだった」ゲレンデが高い5つ理由
  • 「3つのステータス」ゲレンデを購入する理由
  • 「高いだけではない!」ゲレンデのライバル車種3選

について紹介してきました。

ゲレンデの車体価格が高い理由は、5つあることが分かりました。

高い車体価格でも、ゲレンデを選ぶ人はいます。

彼らは、ゲレンデの価格ではなく価値で選んでいます。

私たちも価格だけで判断せず、車の価値を見極めて選んでいきたいものです。

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