この汚れどうしたらいいの?
そんなお悩みにお答えします。
私もエルメスガーデンパーティ愛用者です。エレガントさを演出しながらもカジュアルにも使え、とても重宝しています。
そのカジュアルさだけに、よくデニムに合わせて出かけていました。
ただ、デニムの色が薄っすら青く移っているのに気づいたときはとてもショックで慌ててハンカチを湿らせて、たたいて汚れ落としをした経験があります。
その時は傷まずになんとか色が落ちましたが、本当はバッグが傷むので注意が必要です。
それからは、自宅でのケアはもちろんですが、どうしても気になる汚れはクリーニングに出すようにしています。
この記事では、ガーデンパーティに多い悩みである「汚れ」がどんなものなのか、どんな方法で汚れ落としができるのか。
素材の特徴も含め説明しています。
汚れたら嫌!というストレスが軽減されますよ。
目次
エルメス ガーデンパーティについて
エルメスのバッグと言えば、バーキンやケリーをイメージされる方はとても多いのではないでしょうか。
ガーデンパーティはバーキンやケリーのような知名度や、入手困難になるまでの希少品ではありませんが、実はエルメスのモデルの中でもトップクラスに入る支持率を誇ります。
その理由として、抜群の収納力と実用性はエルメスのバッグ中でもずば抜けた人気があります。
バーキンやケリーバッグのようにカチッとしたシルエットではないので、エルメスのバッグを普段からカジュアルに使いたいという方から根強い人気を集めています。
シンプルで実用的ですが、エレガントなシルエットもしっかりと残しているところが女性からも、男性からも人気が高いバッグです。
では、エルメスのガーデンパーティーの由来について少し説明していきます。
ガーデンパーティの由来
名前にもあるように「Garden ガーデン」から来ており、 ガーデニングをする際に、ガーデニング用品を入れるバッグとして、誕生しました。
ですので、その名前の通り「ガーデニング用(園芸用)」としてデザインされたバッグです。
ガーデニング用具を収納する為の収納力とガーデニングをするときの機能性も兼ね備えたバッグなんです。
ですのでバッグ内に仕切りがなく、またマチ幅もしっかりとあるのでバック内は広々とした作りになっています。
また、価格帯も素材やサイズによって異なりますが、エルメスのバッグの中では比較的リーズナブルで、ファーストエルメスとしても取り入れ易いバッグです。
では、今回のお悩みである「汚れ」について、素材の特性も含め説明していきます。
ガーデンパーティの素材
ガーデンパーティの素材は大きく
- キャンバス素材
- レザー素材
の2つ分かれ、それぞれにまた種類があります。
では、詳しく見ていきましょう。
キャンバス素材「トワル」
フランス語で「トワル」は、木綿や麻などによって作られている織物のことを指しています。
2色の異なる糸を平織することで丈夫で摩擦にも強い素材になります。
トワルアッシュ(Toile-H)登場以来、世界中の女性たちから多くの支持を集めています。
日常を少し贅沢に演出してくれるトワル素材のガーデンパーティはエルメスバッグの中でも手頃な価格とカジュアルになりすぎない上品さが魅力です。
トワルアッシュ
種類の違う2本の糸で作られたキャンバス生地で、傷がつきにくく摩耗にも強い素材です。
また、防汚性や耐久性にも優れています。
キャンバス素材ならではのやさしい風合いと、しっかりとした質感が特徴です。
トワルアッシュの最大の特徴は使いやすくて丈夫な耐久性と、キャンバス素材ということもあり、非常に軽い点が人気のひとつです。
耐久性に優れていることもあるためカジュアルな日常使いのバッグの素材として使用されていることが多いです。
トワルオフィシェ
トワルオフィシェは、1種類の細糸を織ってつくられたキャンバス生地です。
単色の糸で織り目を表現しています。織り目が小さく、きめ細かいので、マットな質感が上品な印象を与えるのが特徴です。
レザー素材
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キャンバス素材と並び人気を誇るオールレザーのガーデンパーティは、エルメスの上質なレザーを堪能しながら、ガーデンパーティ特有の利便性の高さも味わえます。
カジュアルにも上品にも持つことができます。
男女問わず使えるカジュアルバッグは、汚れにくく、モノを出し入れしやすいシンプルなデザインなど扱いやすさは抜群です。
ネゴンダ
雌仔牛の革を使った上質なレザー素材ネゴンダ。
革の目が小さく、柔らかな質感が魅力でフォーマルから普段使いまで、どんなシーンでも活躍します。
カントリー
硬質で張りのある雌仔牛の革を使った上質なレザー素材カントリー。
革の目が小さいネゴンダと比べて革の目が大きく、ゴツゴツとした肌触りと独特の質感が特徴です。
キャンバスと比べてレザーの価格は高め。
ビジネスシーンやフォーマルな場できちんとした感じを出したい場面では、オールレザーのガーデンパーティがぴったりです。
では、これらの素材の特徴を知った上で、それぞれの素材にどんな汚れがあるのか見ていきます。
ガーデンパーティによくある悩み【汚れ】
エルメスガーデンパーティーの汚れはもはや定番ともいえる悩みです。
素材別にどんな汚れがあるのか見てみましょう。
キャンバス素材の汚れ
キャンバス素材の中ではもっとも人気が高く、ポピュラーなトワルアッシュのガーデンパーティですが、色褪せてしまうという弱点もあります。
普段使っているとつく汚れや、たばこのヤニなどを吸収してしまい、すぐに変色してしまうことも良くあることです。
表面に施しているコーティングが経年劣化により、だんだん黄ばんできしてしまうのがガーデンパーティーの弱みでもあります。
初期型のコーティングが施されたトワル生地は変色などを起こしやすいのが特徴です。
一方で、後期型(2003年以降)のトワル生地は柔らかくソフトな手触りですが、コーティングされていないこともあり汚れやすいことでも知られています。
レザー素材の汚れ
柔らかすぎず、硬すぎない質感が魅力のネゴンダレザー。
長年の使用による汚れはもちろん、革のスレや、色ハゲなどが目立つことがあります。
また、トワル素材にも共通して言えることですが、持ち手ハンドル部分も手あか汚れによって、黒ずむこともあります。
このような汚れは、自宅でできるケアもありますが、汚れが広がってしまったり、逆に悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
そんな時は、クリーニングはプロに任せることをオススメします。
では、クリーニングでは、一般的にどんなことをして汚れを落としているのか、どれだけ綺麗になるのか見て行きましょう。
ガーデンパーティのクリーニング
一般的に、クリーニングに出すとどんなことをしているのか説明していきます。
トワル素材
ガーデンパーティのトワルアッシュの汚れ、黄ばみまたカビは、専用のソープでのクレンジング、漂白加工を施すことで除去しています。
また、ハイパー撥水コーティングを施すことで今後の防水、汚れを防ぐ効果が期待できます。
濃色のキャンバス生地の色褪せは、部分染色や染め直しをすることもあります。
クレンジング
キャンバス部分は保存状態が悪いと、黄ばみが発生します。
この黄ばみを特殊な洗剤を配合した水に漬け、中側からじっくりと汚れを浮き上がらせます。
表面を強くブラッシングすると毛羽立ちなどが起こる原因になるので、優しく泡立てクレンジングをします。
落ちなかった黄ばみなどは漂白加工を施すことで除去することができます。
しっかり織り込まれた生地は、ソフトな布地と比べると汚れが中に入り込まず表面に残っているので、バッグクリーニングで汚れが落ちて綺麗になりやすいです。
革部分の染色補正
革の色が布地に浸み込んで染みにならないように慎重に手洗いで汚れを落とします。
本来の風合いを復元するため、染色補正を施す場合もあります。
光沢感と滑らかな質感が戻ります。
ハイパー撥水コーティング
ガーデンパーティのようなキャンバス素材は汚れやすいので、仕上げにハイパー撥水コーティングを施します。
このハイパー撥水コーティングが今後の汚れや色落ちを予防してくれます。
表面のコーティングについて
エルメスガーデンパーティーは初期のもので表面にもコーティングされたものは、黄ばみ等の汚れも除去できません。
ただ、最近のもの(2003年以降販売のもの)はコーティングされていないので、汚れてもクリーニングに出せばキレイになって戻ります。
汚れを気にせず使えるので、だいぶストレスが減りますね。
表面のコーティングの有無を判断するには
内側のコーティングされた生地と外側の生地を見比べて見てください。
外側が内側と同じような素材感であればコーティング素材、外側と内側が違う素材感であればコーティング無しの素材です。
2003年以降販売のものはコーティングされていません。
レザー素材
バーキンやケリーと同様のレザーのお手入れをしていく必要があります。
レザーは表面の擦れなどの直接的なダメージだけでなく、乾燥によるひび割れ等も防いでいかなければいけません。
レザー素材はトワル素材のようにクレンジングができないので、修理(塗装など)を依頼することになります。
擦れをはじめとしたダメージや目立つ劣化は、ハイブランドバッグを専門に取り扱っているクリーニング業者に任せましょう。
自宅でできるケア
使用する度にこまめにブラッシングを施し、表面の汚れを落とすことは、自宅でできるケアのひとつです。
トワル素材
キャンバス部分に汚れが付着した場合は、
エタノールやアルコールを含んだ布で軽くたたくように拭き取りましょう。
それでも落ちない場合は水を固く絞った布で同様に、軽くたたくように拭きます。
強くこすると表面が毛羽立ったり、色落ちの原因となるので注意しましょう。
防水・汚れ防止のために、定期的に防水スプレーを噴霧することも効果的です。
革部分はデリケートクリームを定期的に塗るようにし、保湿をしましょう。
湿気の多い場所は避け、なるべく風通しの良い場所に置くようにしましょう。
バッグ内側のクリーニング
そして、汚れやすいバッグ内側のケアも忘れずに
コーティング部分は水を固く絞った布で拭き取りましょう。
内側は、強く擦っても毛羽立たないので安心して行ってください。
ここまで自宅でのトワル素材のケアを紹介しました。
どうしても取れなさそうな汚れがついてしまった場合や、漂白等特殊なクリーニングは簡単な処置ではありませんので必ずプロに任せましょう。
レザー素材
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レザークリームを使って表面の乾燥を防ぐサドルソープを使って表面の汚れや埃を落としましょう。
定番のレザーのお手入れに加え、エルメスでは公式サイトにて自宅でのレザーのクリーニング方法も紹介しています。
サドルソープはエルメスが推奨している商品もあるので、新品同様の美しい質感を長く楽しみたい方は、ぜひお手入れアイテムにも注目してみてください。
汚れはつきもの!エルメスガーデンパーティ【定番】のお悩みを解消! : まとめ
いかがでしたか?
ガーデンパーティの汚れは「定番」と言われるほど、たくさんの方が悩まれています。
ガーデンパーティを長く使うなら生地を劣化させないためのお手入れが不可欠のため、定期的なクリーニングは必要不可欠です。
大切なバッグだからこそ、汚れも放っておかず丁寧に扱うようにしましょう。
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