7億で落札されたパテックフィリップノーチラスティファニーとは!?

パテックフィリップとティファニーがコラボレーション?

どんな時計なの?

そんな質問にお答えします。

パテックフィリップ（PATEK PHILIPPE）とティファニーアンドコー(Tiffany & Co.)。

世界でもトップメゾンであるこの二社の濃密な関係性、時計業界ではあまりにも有名なのをご存知でしたか。

わたし自身、どちらも憧れのブランドだけあり、両者が志を同じくしてパートナーシップを結んでいると知ったときは驚きました。

それから、両社の長い蜜月の関係をほのめかすコラボレーション時計には毎回注目していました。

そんなパテックフィリップとティファニーの170年の歴史の節目に発表されたRef.5711/1A-018ブルー。

世界に衝撃を与えるものとなりましたが、わたしもその目が覚めるようなティファニーブルーの美しさにうっとり、喉から手が出るほど欲しくなりました。

そして、既に生産終了が決定したかのように思われていたステンレススティール製「ノーチラス」の限定モデルであることにもかなり興奮しました。

この記事では

• パテックフィリップの核となるノーチラスの歴史
• パテックフィリップとティファニーの関係性
• 7億円で落札されたRef.5711/1A-018のスペック

を詳しく説明していきます。

両社の関係を紐解くと、これからどんな歴史を刻んでいくのか楽しみになりますよ。

パテックフィリップの革新的な時計【ノーチラス】

引用出典: PatekPhilippeホームページ

世界三大ブランドであり、ヴィクトリア女王やチャイコフスキーなど貴族や芸術家、有名人が多く愛用する名門ブランド「パテック・フィリップ」

当時、電池式時計（クォーツ式時計）の登場により、スイスの機械式時計ブランドが軒並みダメージを受けていた頃、ノーチラスが機械式時計の歴史を繋ぎとめたと言われています。

それほど革新的な時計でありパテックフィリップでも核となる存在です。

ノーチラスの歴史とスペック

1976年、パテックフィリップ初のステンレススティール製スポーツラインとしてその姿を世に表したノーチラス。

当時から世界最高峰のラグジュアリー・スポーツウォッチとしての呼び名を欲しいままにしてきました。

というのも当時、高級腕時計はゴールドの外見にレザーベルトのものが主流だったので、ステンレススチールで製造されたノーチラスが放つシルバーの輝きは腕時計業界に衝撃を与えました。

ステンレススティールを素材に使ったノーチラス腕時計の常識を覆すような、薄型ながら120m防水、という優れた防水性能と洗練されたデインを両立した傑作腕時計、とも言われています。

それぞれの辺がなだらかなカーブを描いた八角形のケースフォルムと、いかにも高級腕時計らしい洗練された美しさ、ブレスレットに施された仕上げにもため息が出るほどです。

ベゼルを固定するためにつけられた「耳」と呼ばれるケースの左右に飛び出した突起部分は、ノーチラスのシンボルデザインとも言われます。

同時に「防水性」を高めるための構造的な理由により取り付けられたと言われています。

今でもこのデザインは受け継がれていることに歴史の深さを感じますね。

ちなみにノーチラスという名の由来知っていますか?

ジュール・ヴェルヌによるSF小説の名作『海底二万里』や『神秘の島』に登場するネモ船長が乗る潜水艦「ノーチラス号」と、美しい外殻を持つオウムガイ（ラテン語）の呼び名からとって名付けられました。

ウェットスーツにもタキシードにもマッチするノーチラス

「ウェットスーツにもタキシードにもマッチする時計」というコンセプトを掲げているノーチラス。

ほかのモデルと比べるとスポーティーなデザインなのでラグジュアリースポーツウォッチとして知られています。

マリンスポーツから格式ある式典までパーフェクトに対応できるマルチプレイヤーとして圧倒的な存在感を放っているのもノーチラスの魅力です。

パテックフィリップとティファニーの関係

1830年代に創業した両社は、1951年に米国市場におけるリテールパートナーとして契約したことからティファニーは米国における最初のパテック フィリップの小売店となりました。

両社は製品に対する「完璧さの追求」や「職人技への情熱」、そして「顧客への感謝と最高のサービスを提供する」という価値観を共有し、長い時間をかけて良好な関係を築き上げていきました。

その両者の特別な関係を証明する証として、パティックフィリップはティファニーのために文字盤に両ブランド名を記載した、限定モデルをいくつか制作しています。

これらはコレクターの間でも特に人気が高いですよね。

ちなみに、パティックフィリップの文字盤にブランド名を記載することを許可されているのはティファニーのみ。

ここからも両ブランドの深い関係性を知ることができますね。

ニューヨークの5番街にあるティファニーのフラッグショップ店内にパティックフィリップ米国初のブティック『Patek Philippe Boutique at Tiffany & Co.』があり、ここでパティックフィリップの全コレクションを見ることができます。

わたし自身、ここに行くことが次回のニューヨーク旅行の目的です。

 

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パティックフィリップ、ティファニー限定モデル

両社の名前が並ぶ、今まで発売されたパティックフィリップとティファニーの限定モデルをご紹介します。

そして、今回注目されているパートナーシップ170周年を記念したモデルノーチラスティファニー。

なぜここまで世界中の時計ファンと市場を賑わせているのか、理由を説明していきます。

パートナーシップ170周年の歴史を祝ったモデル【ノーチラス　ティファニーブルー】

パートナーシップ170周年記念モデルのベースとなったのは、2021年に製造中止となったノーチラス Ref.5711。

それを引き継ぐモデルとして登場した「ノーチラス 5711/1A-018」は、170周年のパートナーシップを祝うパティックフィリップとティファニーの限定モデルです。

サファイアクリスタル製ケースバックには“170th Anniversary 1851-2021 Tiffany&Co.-Patek Philippe”という記念碑文が刻まれ、今後も続く関係性の深さを象徴しています。

世界限定170本で製造した「ノーチラスRef.5711/1A-018」のスペックを見てみましょう。

ノーチラス ティファニーブルー　5711/1A-018

文字盤の6時の位置に“Tiffany & Co.”、12時の位置に“Patek Philippe”のブランド名が記されています。

ステンレススチール製のケースにティファニーブルー上品な文字盤。

ティファニーブルーが好きなわたしからすると格別です。

落札価格7億3489万円!

170本のうちの1本がはじめにフィリップスのオークションに出品され、650万3500ドル（約7億3489万5500円）という驚くべき高値で落札されました。

その理由は色々考えられますが、

• ノーチラス Ref.5711が2022年に廃盤となる予定であったこと
• ダブルネームの希少性
• ティファニーブルーダイアルの魅力

と言われ、オークション価格としては史上9番目に高い値がついています。

そもそも、予想落札額は5万ドルだったところ、650万3500ドル（約7億3489万5500円）まで跳ね上がり、注目していたわたしもこの金額には驚愕しました。

このオークションの収益は全額、ティファニー財団が支援を続ける環境保護団体のネイチャー・コンサーバンシー（TNC）に寄付されました。

ノーチラス ティファニーブルー　5711/1A-018の定価

引用出典: Tiffany &Co.ホームページ

170個のうち残りの169個の時計は、価格52,635ドル（約597万円）で市場に出ることになり、ニューヨーク、サンフランシスコ、ビバリーヒルズのティファニーブティックで販売されています。

オークションで7億という金額をつけられてしまうと、2次流通した際にものすごい金額になることも予想されますね。

7億で落札されたパテックフィリップノーチラスティファニーとは!? : まとめ

パティックフィリップとティファニーの親密な関係を示唆するRef.5711/1A-018。

これだけの歴史的節目にコラボレーションをするのも価値観を同じくする両社の強い想いが詰まっていることが伺えます。

これからの動きも目が離せないですね。