クリーニングに出すべきですか?
そんな疑問にお答えします。
ガーデンパーティのキャンバス素材の汚れ、気になりますよね。
わたしもトワルアッシュのガーデンパーティを仕事、プライベートにも愛用していますが、使用頻度が多いだけに、汚れます。
最初は汚れるたびショックでしたが、今では自宅でできるケアと、定期的なクリーニングで綺麗な状態を維持できています。
そもそも、ガーデンパーティ、キャンバス素材の定番とも言われる汚れですが、どんなことが原因なのでしょうか。
そこでこの記事では
- ガーデンパーティのキャンバス素材の汚れとはどんなものか。
- なぜ汚れやすいのか。
- ガーデンパーティの汚れ、クリーニングに任せるか否か。
- 自宅でできるお手入れのポイントと注意点。
について説明しています。
この記事を読むと、汚れに対するストレスが減り、ガーデンパーティの汚れともうまく付きあっていくことができるようになりますよ。
目次
ガーデンパーティと汚れ
エルメスガーデンパーティといえば一流ブランドのバッグでありながら、上品かつ華やかな魅力を味わえ「カジュアル」にも持てるそんなバッグです。
毎日の通勤や、セミフォーマルな場にも大活躍するガーデンパーティは、エルメスのバッグの中でも一番所有率が高いバッグなんです。
このように、いろんな場面にフル活用できるだけあり、ガーデンパーティの「汚れ」は愛用者の定番の悩みでもあります。
理由はガーデンパーティの素材に深く関係しています。では、詳しくみていきます。
ガーデンパーティの素材
ガーデンパーティの素材には、大きく分けて布地のキャンバス素材とオールレザーの2種類があります。
キャンバス素材
キャンバス地は帆布(はんぷ)とも言い、綿や麻で織られた平織りの厚手生地で、耐久性、通気性が高く、水を通しにくいという特徴があります。
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トワルアッシュ
2色の異なる色の糸を平織にしたトワルアッシュ(Toile-H)はエルメスを代表するキャンバス素材です。
異なる色の糸を使用しているので、独特な表面感があるのがトワルアッシュの特徴。
種類が違う2本の糸で作られているので、傷がつきにくく摩耗にも強い素材です。
キャンバス地でありながらも上品で、革製品のハンドル部分と相性がいいのが魅力です。
トワルオフィシェ
細糸で作られたコットンキャンバスの素材。単色の糸で織り目を表現しているのが特徴。
トワルシェブロン
ヘリンボーンの織り込みが入ったコットンキャンバス素材。
織地が模様として機能するデザインなので、他のキャンバス素材とは異なる雰囲気があるのが特徴です。
トワルミリタリー
コットンとナイロンがミックスされた素材。毛羽立ちにくくカラーバリエーションも豊富なのが特徴です。
オールレザー
オールレザーのガーデンパーティは、エルメスの上質なレザーと、ガーデンパーティ特有の利便性の両方を堪能できます。
カジュアルデザインのガーデンパーティーですが、上品な上にフォーマル感も兼ね備えているので、公私ともに使えるのが魅力です。
ネゴンダ
型押しの仔牛の革を使用し、発色性が高いのが特徴。
柔らかく傷がつきにくい素材なので、日常使いが多いガーデンパーティーにはぴったり。男性からも人気があります。
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ヴォースイフト
手に吸い付くような滑らかな質感と弾力性がある雄の仔牛のレザー素材です。
使うごとにレザーが経年変化していき、表情が変化していくのもヴォースイフトの魅力です。
柔らかな素材なので型崩れしやすいという面もありますが、柔らかな印象になる素材です。
キャンバス素材の悩み【汚れ】
ガーデンパーティの素材について説明してきましあが、汚れの悩みが多いのが、キャンバス素材のガーデンパーティです。
では、キャンバス素材に多い汚れとはどんな汚れで、なぜ汚れやすいのかを説明していきます。
キャンバス素材の代表的な汚れ
ガーデンパーティのキャンバス素材によくある汚れはこのようなものがあります。
- 長期の時間経過の経年劣化による黄ばみや変色
- 日焼け
- 色褪せ
- 他の素材の色移り
- 食べ物シミ
- 保管染み
などが挙げられます。
中でも「黄ばみ」は特に汚したつもりはないのに全体的に黄ばんできた。など丁寧に使っていても起きるトラブルがあります。
この黄ばみが、ガーデンパーティでも定番といわれるくらい一番多い悩みでもあります。
キャンバス素材ははなぜ汚れやすいのか?
キャンバス地は糸が寄り合わさり、織り目がキュッとつまっているので、ホコリや汚れが織り目に溜まりやすいという性質があります。
また、キャンバス素材の生地は厚いので、長期間汚れを放置しておくと、生地の奥までどんどん入り込んでしまいます。
そうなってしまった汚れはなかなか簡単には取れません。
キャンバス素材が汚れやすい、黄ばみやすいというのは、素材の性質に関係しているのです。
キャンバス素材の黄ばみの原因は?
先に、素材の性質により、ホコリや汚れが網目に溜まりやすいと説明しましたが、黄ばみになる原因についてもう少し詳しく見ていきます。
汚れが酸化することで黄ばむ
汚れは、飲み物や食べ物などの色素・糖分・油分、手垢や汗に含まれる塩分や皮脂など、どんなものでも黄ばみの原因になってしまいます。
偶然見つけた黄色いシミや、長期間の保管後に見られるムラのある黄ばみ。
実はこれらも、キャンバス素材についた汚れが酸化して、時間とともに黄ばみとして現れてきたものです。
愛用中のガーデンパーティ、トワルアッシュに一センチ程の食べ汚しをしたことがあります。
すぐに叩いて拭き取りきれいになったのですが、時間が経ってから黄ばみが出てきたことがあり、ショックだった思い出があります。
ホコリの蓄積で全体的に黄ばむ
表面についたホコリを放っておくと織り目に入り込み、徐々に生地を黄色く変色させます。
「真っ白だったキャンバスが全体的になんだか黄ばんできた」というような時は、生地に蓄積したホコリが原因です。
湿気が高いとよりホコリを吸着してしまうので、キャンバス地は常に風通しのよいところにおくことが大切です。
キャンバス素材のクリーニングは業者にお願いすべき?
全体的に黄ばみが発生している場合は、自宅でのケアはせず、クリーニング業者へ依頼することをおすすめします。
ごくごく小さなポイント洗いなら、レザー部分からの色落ちや型崩れに注意して、自己責任で中性洗剤や石鹸でブラシを使い優しく落とすという手もあります。
でも、ガーデンパーティのような高級品はメンテナンスも同様に質の高いものであるべきです。
たくさんのクリーニング業者もあるのでしっかりと価格と成果を調べ、安心できる確かな業者に依頼するようにしましょう。
わたしも今は少し汚れが気になってきたらクリーニングに出すようにしています。
大切なガーデンパーティなだけに、丁寧に扱うと更に愛着が湧いてきます。
*豆知識*
2003年頃まで販売されていた古いモデルのガーデンパーティーはキャンバス素材の上に樹脂コーティング加工がされています。
このビニールコーティングのおかげで、高い防水性と、購入当初は汚れなども付きにくいという利点があります。
ただ、経年劣化により、黄ばみや変色、日焼け、色褪せや他の素材の色移り、食べ物シミ・保管染みなどのトラブルが起きます。
この一度付いてしまった染料の色移りや汚れはバッグの樹脂に浸透してしまうので、クリーニングでも汚れを落とすことはできません。
お持ちのガーデンパーティーが樹脂素材の場合はこんな特徴があります。見分け方の参考にしてみてください。
- 購入年が2003年より前か後か
- 通常の布より光沢がある
- 触るとツルツルしている
黄ばみや変色、日焼けがあるようなら樹脂加工されたものの可能性が高いです。
汚れになる前に!自宅でできるお手入れのポイントと注意点
ポイントをご紹介する前にまず知っておいてほしいことは、
「汚れや黄ばみは事前に防ぐことができる」
ということです。
防水防汚スプレーは強い味方
使用前にサッとかけておくだけで、思わぬ汚れや水分がかかってしまっても汚れが深く浸透しにくくなるのです。
キャンバス素材にも有効な保護手段ですので防水防汚スプレーは「布用」と明記されているものを使ってくださいね。
では、自宅でケアをする際のポイントについて説明していきます。
①ピンポイントでシミがついてしまったら、洗う!
シミの範囲が広くなく、どうしても気になってしまうようなら、いっそのこと洗ってしまいましょう。
気になる箇所をぬるま湯で湿らせ、食器用中性洗剤や石鹸をつけ、ブラシやスポンジで優しくこすります。
注意点
- 型崩れしないようにする
- レザー素材のハンドル部分にダメージを与えないように気をつける
- 洗い流したあとは乾いたタオルでしっかり拭き取る
- カビが生えないようにしっかりと干して乾燥させる(直射日光の当たらない風通しの良い場所に吊るして陰干し)
汚れたらすぐに現れるシミと違い、黄ばみは汚れ・ホコリが時間をかけて酸化し現れたものです。
そして、黄ばみを取り除かないで放っておくと、どんどん進行して濃い色へと変化してしまい、より落としにくくなってしまいます。
なので、黄ばみに気づいたら、できるだけ早く対処するようにしましょう。
②こすりすぎはNG!生地の劣化や傷に繋がります
キャンバス素材は汚れが織り目に入り込む事が多いので、ブラシでの汚れ落としは非常に効果的です。
注意点
黄ばみが取れないからと言って強くこすると、いくら丈夫なキャンバスでも毛羽立ってしまったり劣化の原因になってしまいます。
初めて黄ばみを見つけたとき、ショックで強くブラシでこすり毛羽立たせてしまい、逆に生地を傷めてしまった経験があります。
汚れを取りたい気持ちはわかりますが、できるだけ力を入れず丁寧に扱うことを心がけましょう。
そしてどうしても取れない黄ばみは、プロに依頼して対処しましょう。
正しいバッグの使い方と保管方法
毎日活躍してくれるガーデンパーティだからこそ、綺麗な状態でできるだけ永く使いたいですよね。
ケアの方法はわかっても、普段の使い方、保管の仕方が間違っていればキャンバス素材の劣化は防ぐことができないので、以下の事を意識していきましょう。
使った後は中身を出して風通しのよいところに置く
キャンバス素材は湿気があると表面のホコリ・汚れを吸着して奥に閉じ込めてしまいます。
荷物を入れたまま床に長期間置きっぱなしにするなど黄ばみの原因になりかねません。
湿気をためないよう、風通しの良いところに保管する
長期間保存する時は、通気性のよい布の袋などに入れて、除湿剤と一緒に保管しましょう。
密封したビニール袋に入れるのはNGです。
日本は特に高温多湿なので、より酸化が進み黄ばみが起こりやすくなります。
濡れや汚れにはすぐ対処する
汚れは時間が経てば経つほど取れにくく、黃ばみの原因になってしまいます。
濡れたらシミになる前にすぐに拭き取る、汚れたらすぐポイント洗いをするなど、汚れが染み込む前に早く対処するようにしましょう。
大切なガーデンパーティ、定期的なクリーニングも必須
高温多湿の日本。大切に丁寧に使っていても、気候の影響で全体的に汚れが目立ってきてしまうこともあります。
少しでも良い状態で永く使うためにも定期的にプロにお任せすることをおすすめします。
エルメスガーデンパーティ、キャンバスのクリーニングが必須の理由! : まとめ
いかがでしたか?
キャンバス素材が汚れる原因は、使い方もそうですが、日本の高温多湿という気候も関係しているなど、色々な要因があることに気づいていただけたかと思います。
家でのケアはもちろん、クリーニングにも頼り、汚れを残さず、正しく保管をして永くガーデンパーティを楽しみましょう。