ゲレンデヴァーゲンのような憧れのモデルを購入する場合、どうしても手に入れたい欲に負けて、後先考えず購入してしまうこともあるかもしれません。
筆者自身もそのひとりであり、その後の維持費の高さに、購入したことを深く考えてしまったこともあります。
そんな経験のある筆者ですが、今もゲレンデヴァーゲンを愛して毎日大切に乗っています。
ゲレンデヴァーゲンの強い走りには虜になり、維持費は高いですが乗り心地は最高です。
この記事でわかること
この記事でわかること
- ゲレンデヴァーゲンの魅力
- ゲレンデヴァーゲンの燃費
- ゲレンデヴァーゲンにかかる年間維持費
について詳しく説明します。
ゲレンデヴァーゲンの走りを心から楽しむために、購入後、後悔しないためにも、維持費についてしっかりと知っておきましょう。
目次
オフロード車といえば!ゲレンデヴァーゲン
角張ったデザインが印象的なオフロード車のベンツ・ゲレンデヴァーゲン。
走破性と機能性のどちらも高いレベルを持ち合わせているのが特徴です。
「高級SUV」というカテゴリーの中でもひと際強いオーラを放つのがこの「ゲレンデヴァーゲン」。
メルセデスにおける乗用車ラインアップの中で唯一の本格オフローダーであり、世界中のセレブを魅了する孤高の存在になっています。
そしてその魅力のひとつに「4MATIC」を搭載している点が挙げられます。
オフロード車でありながらも、快適な乗り心地を体感でき、街乗りからアウトドアレジャーまで幅広いシーンで活躍するモデルです。
筆者自身、雨の日の運転や整備されてないような道を走るのは苦手でしたが水たまりや凸凹道なども安定して走行できるので、安心して運転できます。
ゲレンデヴァーゲンの燃費は?
高級車ゲレンデヴァーゲンの燃費はどうなのでしょうか。
ゲレンデヴァーゲン以外でも車を購入する時は燃費性能を意識する方も多いのではないでしょうか。
燃費性能が良いとなぜいいのか。具体的に解説します
運転がしやすくなる
燃費が良いと、運転がしやすくなるといわれています。
長距離運転の場合、燃費の良い車は長い距離を走れるのに対し、燃費が悪い車だと目的地に到着するまでに何度も給油が必要になってきます。
以前乗っていた車は、とても気に入っていましたが燃費が悪く、目的地に到着するまでに何度もガソリンスタンドに寄り、時間もお金も余計にかかってしまっていました。
また、高速道路の運転中は、ガソリンスタンドは一般道ほど多くないので、ガソリン量に注意しながら車を運転しなくてはなりません。
燃費の良い車であれば、ガソリンの量を気にすることなく長距離運転が楽しめます。
燃費の良し悪しで毎月のガソリン代が変わる
前述したように、燃費の良い車は少ないガソリンで長距離の走行が可能。
例えば、燃費が10km/L場合は1Lのガソリンで10kmを走れるのに対し、燃費が15km/Lの場合は1Lで15km走ることになります。
1Lのガソリンで長い距離を走る車のほうが、 燃費の悪い車よりもガソリンを給油する回数が減るため、ガソリン代の節約につながることはメリットですよね。
ゲレンデヴァーゲンに乗って長距離出かける機会の多い方は、燃費の良いモデルを選べばガソリンや軽油代を節約できますよ。
ゲレンデヴァーゲン 燃費のいいモデル
日本で販売されているゲレンデヴァーゲンの中では、最も人気の高いモデルといえるG350d。
G350dモデルは他のモデルに比べても低燃費であるのが特徴です。
全高に比べて全幅が短いことから見通しが良く、どっしりとした安定感のある走りが魅力のG350d。
G350dのスペックや燃費性能を前モデルと現行モデルでまとめました。
G350d
全高に比べて全幅が短いことから見通しが良く、どっしりとした安定感のある走りが魅力のG350d。
スペックや燃費性能を前モデルと現行モデルと比べて見ていきましょう。
2016年11月発売モデル
車体寸法(全長×全幅×全高)︰
4,575mm×1,860mm×1,970mm
車両重量:2,550kg
駆動方式︰フルタイム4WD
使用燃料︰軽油
燃費(JC08モード):10.3km/L
2021年1月モデル
車体寸法(全長×全幅×全高︰4,660mm×1,930mm×1,975mm
車両重量:2,460kg
駆動方式:フルタイム4WD
使用燃料︰軽油
燃費(WLTCモード):9.9km/L
G550
G550はハイオクで走る車種。
低速域からトルクが回転するため、車の発進の瞬発力の良さと加速性はG550の魅力です。
2021年1月モデル
車体寸法(全長×全幅×全高):
4,660mm×1,930mm×1,975mm
車両重量︰2,450kg
駆動方式:フルタイム4WD
使用燃料︰無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)
燃費(WLTCモード)︰7.4km/L
このように、ここではG500モデルとだけ比較していますが、他のゲレンデヴァーゲンとくらべてもG350dの燃費は良い方です。
メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンにかかる維持費
燃費についてお話してきましたが、ここからはメルセデス・ベンツGクラスにかかる維持費について説明していきます。
普段、車購入時にあまり考えない「維持費」
でも、ゲレンデヴァーゲンのような高級車はどうなのでしょうか。
車にかかる維持費6つ
- 税金
- 自動車保険料
- 車検代
- ガソリン代
- メンテナンス代 部品代
- 駐車場代
では、ひとつずつ説明していきます。
税金(国に納める)
車の購入にかかる税金は、自動車税(種別割)、自動車重量税、環境性能割、消費税の4種類です。
ゲレンデヴァーゲンにかかる税金もこの4種類。
これらの税金には、車の性能に応じて軽減措置が用意されているものもあります。
自動車税(種別割)
自動車税(種別割)は車の排気量に応じてかけられる税金のこと。
排気量が大きくなると税金もかなり高額になることを頭にいれておきましょう。
また新車登録から13年以上が経過した車に対しては、自動車税(種別割)が約15%増税となります。
ゲレンデヴァーゲンの現行型は3L~6Lまであるので、5万7000円~8万8000円となっています。
そして、ゲレンデヴァーゲンはガソリン車とディーゼル車で、排気量が異なります。
これらを自動車税の税率に当てはめると、ガソリン車が年間66,500円、ディーゼル車が51,500円です。
我が家は軽自動車と、ゲレンデヴァーゲンを所有しています。当たり前ですが自動車税、全然違いますよね。ゲレンデヴァーゲン、高い!
自動車重量税
自動車重量税は、その名の通り車の重量に応じて課税される税金のこと。
新車登録時に3年分の税金をまとめて支払うほか、2年ごとの車検時にも2年分をまとめて払います。
また重量税も、新車登録から13年、18年以上が経った車両は自動車重量税が増加します。
ゲレンデヴァーゲンのようなどっしりと重量のある車は、重量税も気になるところ。
現行型のゲレンデヴァーゲンの場合、車両重量は2.5t~3tクラス。
新車登録時に6万1500円を、その後の車検時には毎回4万9200円の重量税がかかります。
自動車重量税は500kgごとに、税額が区切られていて、ゲレンデヴァーゲンのガソリン車には1年あたり20,500円の自動車重量税が発生します。
例えば、ディーゼル車が2,500kgを超える車重であれば、1年あたりの自動車重量税は24,600円となります。
ただ、モデルによってはエコカー減税が適用され免税となるモデルもあるので事前に確認をしておきましょう。
環境性能割
自動車取得税が廃止され、2019年10月1日より「環境性能割」という新たな税金が課されるようになりました。
環境性能割とは
環境性能割とは自動車を購入したり、譲り受けたりした時に納付する税金を言います。
購入した車が新車・中古車を問わず対象になり、排出ガス基準や燃費達成基準などで表現される環境負荷に応じて課せられます。
環境負荷が小さい「低燃費かつ低排出ガス認定車」の中でも、その達成度が高い車ほど非課税または税率が低くなる仕組みです。
車検代
車検は国が定める検査で、車が保安基準を満たしているかどうかを確認するため、新車登録から3年後、それ以降は2年に1度受ける義務がある定期点検です。
車検を受けて有効な自動車検査証(以下車検証)を交付されていなければ、公道は走行できません。
車検を受ける際は、主に車検基本料と法定費用が車検代として必要となります。
車検基本料(業者に支払う)
点検費用、整備費用、代行手数料などを合わせた費用のこと。
車検料金は業者ごとに価格設定が異なるため、維持費を安く抑えたいなら事前に見積もりをとり、比較した上で業者を選ぶのがおすすめ。
筆者自身、維持費を少しでも抑えたくて、車検専門店で車検を受けています。
ディーラーは料金がやや高めで、カー用品店や車検専門店、ガソリンスタンドなどであれば比較的安く車検を受けられる場合があります。
法定費用(国や自治体に納める)
法定費用は、先述した自動車重量税に加えて自賠責保険料、印紙代(検査手数料)を合わせた3つの費用のこと。
ガソリン代
車には必ず必要なガソリン代。
最近はガソリン価格がかなり高騰しているので、できるだけ安く抑えたい維持費ですよね。
2023年8月現在で、ガソリンの平均価格が、レギュラー182円・ハイオク191円と、とても高騰しています。
注目したい燃費性能
ゲレンデヴァーゲンの現行モデルには、ガソリン車とディーゼル車があります。
燃料が何かによっても、維持費は異なってきますので、燃費はグレードを検討する場合、注目すべきポイントになります。
筆者自身、今後のガソリン代を考慮して、ディーゼルターボを搭載したG350dにしました。
燃費機能性が優れているG350d、G400dは燃料代の安い軽油を使用。そのためコストを抑えることができるモデルと言えますね。
自動車保険料
自動車保険は、自動車事故に関連した損害を補償する保険のこと。
運転中の事故で相手が死傷したり、相手の自動車などを破損してしまったりした時に発生する損害賠償金の支払いに備えて加入するものです。
全運転者に加入が義務づけられている「自賠責保険」と、任意で好みの補償を選び加入する「任意保険」の2種類があります。
自賠責保険
1か月単位で契約期間を選ぶことができ、かかる保険料もそれに伴って変わります。
筆者自身、車検時に更新手続きを行うことを考え新車購入時に37か月契約を選択しました。
自賠責保険料は、車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円、車検時に2年分まとめて支払うことになります。
任意保険
自賠責でまかなえない部分を任意保険でカバーします。
各保険会社が任意で加入できる様々な保険(任意保険)を用意しているので、色々な、保険会社の商品、保険料を比較してみてくださいね。
メンテナンス代 部品代
車に長く乗るためには、定期的なメンテナンスが不可欠。
定期的にメンテナンスを行ったほうが良いのは
- エンジンオイル交換
- タイヤ交換
- バッテリー交換
などが挙げられます。
車検の際にも合わせて不具合のある箇所を点検してもらえるので、合わせて修理を依頼することも可能です。
筆者自身、ちょっとしたメンテナンスならガソリンスタンドでお願いしています。
これもまた、店ごとに価格設定は大きく異なるので、必ず複数のお店を比較して検討することをおすすめします。
駐車場代
この投稿をInstagramで見る
家に駐車場がある場合は関係ありませんが、賃貸物件に住んでいる方や駐車場がない都市部などでは、駐車場代も意外とかかるんです。
価格設定は地域ごとに大きく異なるので、周辺の駐車場の料金と、ゲレンデヴァーゲンが駐車できるサイズであるか確認した上で維持費の計算をしてみましょう。
ゲレンデヴァーゲンのボディーサイズを考慮した駐車場選び
パッと見ただけでもかなり大きいボディサイズのゲレンデヴァーゲン。
街中の狭いコインパーキングに停められるかどうかは気になるところですよね。
余談ですが、大手駐車場運営会社の「利用約款」によると、平地に設置する駐車場における「駐車することができる車両」の基準はこのようになっています。
車両全長 3300mm以上5000mm以下
車両全幅 1400mm以上1900mm以下
最高車両高 1200mm以上2100mm以下
最低地上高 150mm以上
これを見る限り、どのモデルであっても全長と全高に関しては何とか収まるサイズ感です。
ただ、全幅に関しては少し枠をはみ出してしまうモデルもあるので、購入前にも気をつけておきたいですね。
余談ですが友人は、ゲレンデヴァーゲンを所有していますが、賃貸マンションで駐車場がない上に、家の近くに駐めやすい駐車場がなく、毎日500メートル離れたところに駐車しています。
ちなみに、立体駐車場の高さ制限については、駐車場によって変わりますが、一般的に1550mmまでの高さ制限を設けているところが多いです。
そのため、モデルによっては駐車することができないので注意しましょう。
意外とかかるゲレンデヴァーゲン維持費
このように、購入時から維持費まで様々な費用がかかります。
年式や走行距離、駐車場の有無などによって維持費は異なってきますが、筆者自身の経験と、友人を見ているとゲレンデヴァーゲンの年間維持費は年間約50~70万円ほどです。
所有している軽自動車の年間維持費は、だいたい45000円程度。それに比べるとかなり高いのはわかりますよね。
この投稿をInstagramで見る
新車と中古車の維持費に違いはあるの?
これからゲレンデヴァーゲンの購入を考えている方にとって、新車と中古車では維持費も変わってくるのか。という点は気になりますよね。
ゲレンデヴァーゲンを購入する際、初期費用をできるだけ抑えるために、新車ではなく中古車の購入を検討することもあるかと思います。
結論から言うと新車でも中古車でも購入後の維持費は変わりません。
ゲレンデヴァーゲン中古車を選ぶ際の注意点
年式の進んだ中古車を選ぶ場合には自動車税(種別割)、重量税に影響があるかも
メンテナンス代にお金がかかる可能性がある
自動車税にどう影響する?
前述したように、新車登録から13年以上が経過した車に対しては、自動車税(種別割)が約15%増税になります。
13年以上前の車両となるとゲレンデヴァーゲンの6代目の初期型や5代目より古いモデルが該当します。
自動車重量税にも注意
さらに、車両の重さと登録からの経過年数で税額が決まる自動車重量税も、登録から13年経過後に税率が約40%増税になります。
18年経過後はさらに約10%の増税となるので、かなりの税負担を感じる額だと思います。
ゲレンデヴァーゲンは30年以上販売されているロングセラーモデル。
このように、自動車税や自動車重量税の増税の対象となるモデルも多くあります。
中古車は新車と比べて劣化が進んでいる場合がある
中古車は新車と比べて劣化が進んでいる場合があるため、修理代やメンテナンス費用が余分にかかる可能性があります。
中古車を検討する際は頭にいれておきたいですね。
ゲレンデヴァーゲン購入後に後悔⁉愛車持つなら知っておくべき維持費:まとめ
ゲレンデヴァーゲンのような憧れのモデルを購入する際は、車両価格をなんとか捻出するという経済状況では、維持まで手が回らない可能性も考えられます。
愛車を購入する際は、その後の維持費やメンテナンス費も含めて極力冷静に判断したいもの。
ただ筆者同様、情念が勝ってしまうことも車好きならあるはず。
後で愛車を嫌いになってしまったり、後悔だけはしないように、愛車選びには慎重になりたいものですね。