そんな疑問にお答えします。
メルセデス・ベンツGクラスは、その圧倒的な存在感と高級感で大人気のSUV。
タフなイメージがあるGクラスですが、時には故障や不具合に見舞われることがあります。
今回は「Gクラスの修理代の実態に焦点を当て、徹底解説」していきます。
修理代の相場や、実際の故障事例など深掘りしてお伝えしていきます。
さらに、Gクラスの維持費についても合わせてご紹介。
Gクラスの維持費に関する具体的な知識が得られるのはもちろん、高額な修理代を見越した購入計画を立てることができます。
また、リセールバリューを高めるためのポイントにも触れていますので必見です。
この記事でわかること
- Gクラスの修理代相場
- 修理がリセールバリューに与える影響
- ディーラーと民間修理工場のメリット・デメリット
- 故障を防ぐポイント
- Gクラスの維持費
今回の記事を読めば、高額な買い物で後悔することはなくなりますよ。
目次
【Gクラス】修理代の実態を徹底解説!
メルセデス・ベンツGクラスは、他の輸入車と同様に修理代が高額になることが多いです。
そもそも部品が高価であることや、専門的な技術が必要なことが原因になっています。
それでは、そんなGクラスの気になる修理代について、実態を深掘りしていきましょう。
【Gクラス】主な部品の修理代相場
故障箇所 | 費用相場 |
ウインドウレギュレーターの故障・不具合 | 1枚あたり5万円〜 |
警告灯の故障・不具合 | 5万〜10万円程度 |
エンジンオイル漏れ | 1万〜数万円程度 |
エアコンの故障・不具合 | 約10万円 |
あくまで、この相場はGクラスの維持にかかる費用の一部です。
具体的な修理内容や車両の状態によって費用は大きく変動することがあります。
修理を依頼する際には、複数の見積もりを取得し、費用を比較することが重要なポイントですよ。
故障・不具合が起こりやすい場所
Gクラスは軍事用車両がベースであること、さらにベンツのブランドイメージから、タフな印象がありますよね。
しかし、工場製品である以上、故障や不具合がないとは言えません。
Gクラスが故障・不具合が起こりやすいと言われている箇所は、以下のとおりです。
故障・不具合が起こりやすい箇所
- ウインドウレギュレーターの故障・不具合
- 警告灯が点灯するなどの故障・不具合
- サンルーフの故障・不具合
- 電装系の故障・不具合
実際の故障事例
事例1
(G500)車庫入れや、車線変更時にステアリングを回すとガタガタ、ゴトゴト音が鳴る
ロッド類に負荷をかけてみると、ガタがある箇所を発見。
対象のステアリングラックアームのボールジョイントが、ダメになっていたので交換した。
事例2
(G500)冷却水不足の警告灯が点灯。冷却水漏れ
冷却水不足の警告灯が点灯したため修理へ。
ウォーターポンプ本体より冷却水が滲み出ているのを確認。
このまま走行していると最悪の場合オーバーヒートの原因にもなり大変危険な状態だったため、ウォーターポンプとサーモスタットの交換作業を行なった。
事例3
(G550)内部からのオイル漏れ
定期点検で、エンジンのリアクランクシールからオイル漏れを発見。
Gクラスはクランクシール交換までアクセスするのにミッションの脱着を行うため、整備に時間がかかった。
作業後、試運転を行いオイル漏れがない事を確認した。
私も普段乗っている分には異常は無かったんですが、定期点検で内部のオイル漏れが見つかりました。
そのまま気付かず乗り続けていたら、車検に通らなかったし、さらに修理代がかさむところでした。
定期点検に出すのは、やはり大切ですね。
修理がリセールバリューに与える影響
Gクラスは人気なので、古い車でも売りやすいですが、故障リスクがない方が当然高値がつきやすいです。
そこで、中古で売りに出すときに、重要なポイントになってくるのが「整備記録簿」。
というのも、整備記録簿がないと「いつ・どのような修理をしたか」を査定士が判断しづらく、査定額が下がってしまう可能性があります。
「整備記録簿」できちんと整備してきたことを証明できれば、より高いリセールバリューが期待できます。
必ず整備記録簿は時系列で準備しておくようにしましょう!
【Gクラス】ディーラーと民間整備工場の修理を比較
実際に車両を修理に出す時、
- ディーラーへ出す
- 民間の整備工場へ出す
2つの選択肢がありますよね。
ディーラーと民間整備工場での修理には、それぞれ特徴が異なります。
両者のメリット・デメリットを比較していきましょう。
ディーラーで修理する場合
メリット
- 品質と安心感が高い
- 保証サービスがある
- 専門性がある
ディーラーはメーカー正規販売店であり、
- 純正パーツを使用して修理を行う
- メーカーの基準に基づいた修理やメンテナンスを受けられる
という点から、品質や信頼性が高いです。
また、新車購入時の保証期間内であれば、無料で修理してくれる場合もあります。
さらに、メーカーに特化した知識と経験があるため、車の状態を的確に把握し、最適な修理方法を提案してくれるのは高ポイントです。
デメリット
- 費用が高い
- 修理期間が長い
純正パーツを使用するため、どうしても部品代が高額になりがち。
また、手数料も高めに設定されています。
ディーラーは修理は外部の整備工場に依頼することが多いとされていて、実際は修理に時間がかかってしまう場合があります。
民間整備工場で修理する場合
メリット
- 費用が安い
- 柔軟に対応してくれる
民間の場合はディーラーに比べて修理費用が安いのが一番の魅力。
どちらかといえば、部品交換よりも修理に特化しているため、コストを抑えられるのはメリットです。
また、民間の整備工場は様々なメーカーや車種に対応しており、融通が利きやすいですよ。
簡単な修理であれば、その場で対応してもらえることもあります。
デメリット
- 品質にばらつきがある
- 専門性が不足している場合がある
店舗や技術者によって技量に差があるのは仕方がないことですが、サービスの品質が一定でない場合もあるので注意が必要。
また、一般的に複数のメーカーに対応する工場では、Gクラスに特化した知識を持っているわけではありません。
専門性という意味では、ディーラーと比べると、どうしても劣ってしまいます。
ここまでの内容から、ディーラー修理は高品質で安心感がありますが、費用が高く修理期間が長くなることがあるわけです。
一方、民間整備工場は費用を抑えつつ迅速な対応が可能ですが、品質にばらつきがあることも。
両者を天秤にかけて、車の状態や修理の緊急度、予算に応じて最適な修理先を選ぶことが重要ですね
【Gクラス】故障を防ぐためのポイント3つ
ここからは、Gクラスの故障を防ぐために大切なポイントを3つお伝えします。
1.定期点検を受ける
Gクラスを長期間トラブルなく運転するために、必ず定期点検は受けるようにしましょう。
車両には数多くの部品があり、すべて正常に機能しているかどうかを定期的に確認することで、予期せぬ故障が防げます。
特に
- エンジンオイルの状態
- ブレーキパッドの摩耗状況
- タイヤの空気圧
などの基本的な点検項目は定期的にチェックしましょう。
2.部品を早期交換する
特定の部品は故障しやすいため、故障する前に交換することで大きなトラブルを防ぐことができます。
特に、Gクラスでは以下の部品に注意が必要です。
ウィンドウレギュレーター
パワーウィンドウが勝手に下がってしまう「窓落ち」と呼ばれる故障を防ぐため、ウィンドウレギュレーターの定期的な点検と必要に応じた交換を推奨します。
ステアリングダンパー
ハンドルぶれなどを抑制するため、オイル漏れが見られる場合はステアリングダンパーを交換することが必要です。
安定した操作感を維持することができますよ。
3. 環境に気を配る
車両は使用環境によっても故障のリスクが大きく変わります。
過酷な環境での使用は部品の劣化を早める可能性があるので、気を配りましょう。
具体的な対策
- オフロード走行や急加速、急減速などを避け、適切な運転を心がける。
- 外部のサビや劣化を防ぐため、保管環境に気を付ける
これらのポイントを実践することで、Gクラスの故障を防ぎ、長く快適に乗り続けることが可能になるますよ。
【Gクラス】一般車の2倍!?維持費はどのくらいかかる?
Gクラスは高級車だけあって、一般的な車に比べて維持費が高額になります。
そのため、事前に維持費を知っておくことが、ゆとりを持ってGクラスを所持するコツ。
例えば、g350dの年間維持費は年間で約50〜70万円が相場と言われています。
軽自動車なら年間約27万円、コンパクトカー(普通車1.5L)であれば約28万円なので、およそ2倍かかってくる計算です。
ちなみに、車の維持費には主に以下の6つがあげられます。
主な維持費
- 自動車税
- 自動車保険料
- 車検代
- ガソリン代
- 駐車場代
- メンテナンス代
年間維持費シュミレーション
年間維持費を具体的にシュミレーションしてみると、以下のようになりました。
G350d維持費シュミレーション(年間)
項目 | 金額 |
自動車税 | 51,000円(重量税0円) |
自動車保険料(任意) | 30,000円~90,000円 |
自賠責保険 | 100,05円(24ヶ月200,10円÷1年) |
車検代 | 30,000円 |
ガソリン代 | 130,000円(年間1万km走行/軽油130円) |
駐車場代 | 240,000円(20,000円×1年) |
メンテナンス代 | 5,000円 |
合計:約50万円 |
新車・中古車で維持費に違いはある?
Gクラスは新車が手に入りにくいため、中古で購入した方も多いはず。
新車と中古車で維持費に違いがあるのか気になりますよね。
結論から言えば、購入後にかかる維持費は新車も中古車もほぼ変わりません。
ただし、年式の進んだ中古車を選んだ場合は、以下の影響が出てきます。
新車登録から13年以上が経過した車:自動車税(種別割)約15%増税
新車登録から13年以上が経過した車:自動車重量税 約40%増税
新車登録から18年以上が経過した車:自動車重量税 約50%増税
Gクラスは30年以上販売されているロングセラーモデル。
自動車税や自動車重量税の増税の対象となる車が多くあります。
また、中古車は新車と比べて劣化している場合があり、そうなると修理代やメンテナンス代がかかる可能性があります。
修理代やメンテナンス代をあらかじめ予算に入れておくと、いざという時に慌てませんよ。
【Gクラス】修理代はいくらかかる?故障事例や維持費を徹底解説:まとめ
- Gクラスは一般的な車に比べて、修理費用・維持費が高額
- 「整備記録簿」できちんと整備してきたことを証明できれば、より高いリセールバリューが期待できる
- 車の状態や修理の緊急度、予算に応じて最適な修理先を選ぶことが重要
- 故障を防ぐためのポイントは「定期点検を受ける」「部品を早期交換する」「環境に気を配る」
- 事前に維持費を知っておくことが、ゆとりを持ってGクラスを所持するコツ
今回はGクラスの修理代と維持費についてお伝えしました。
Gクラスの魅力は、その圧倒的な存在感とオフロード性能にありますが、維持費や修理費用が高額であることが悩むところ。
しかし、適切なメンテナンスとコスト削減のコツを知ることで、ゆとりを持ってGクラスライフを楽しむことができます。
Gクラスを所有する喜びを最大限に楽しむために、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてください。
維持費を賢く管理しながら、Gクラスの魅力を存分に味わいましょう。