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バーキン「エルメス」の由来!バッグには人の名前が使われている!?

エルメスのバッグ「バーキン」ってどうやって名前が付けられたの?

そのような疑問にお答えします。

エルメスの中でも大人気のバーキン。

今では、ほとんど手に入らない幻の商品となっています。

バーキンの名前の由来は、ある人物と出会ったことで名づけられました。

今回は、どのようにしてバッグに名前を付けるのか、バーキン以外のバッグにも付けられた理由はあるのかを解説していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

 

エルメスのロゴや包装紙に隠された意味

エルメスは、180年以上の長い歴史があります。

代表的なバッグ「バーキン」や「ケリー」は、見た目が美しく、一生使えるバッグとして今もなお愛されています。

エルメスのロゴはなぜ馬車が使われているのか

エルメスは1837年に馬具工房としてスタートしました。

その名残があるのがエルメスの商品に使われているロゴ。

四輪馬車と従者がモチーフになっています。

描かれているのは馬車と従者のみで、主人はいません。

「エルメスは最高の品質を用意しますが、それを御すのはお客様自身です」ということを表しています。

包装紙の色はなぜオレンジなのか

エルメスと言えば、オレンジをイメージする方も多いですよね。

実は、エルメスの包装紙は元々ベージュを採用していました。

第二次世界大戦中、物資が不足し、今まで使用していた薄いベージュの包装紙を入手できなくなってしまいます。

代わりにオレンジの紙を包装紙として使ったことろ、インパクトがあまりにも強く、顧客からの評判がよかったので当時の社長エミールは続投を決断。

1945年に現在のオレンジ色の包装紙を採用することになりました。

視覚的にも訴えることで、ブランドのイメージが更にアップ。

 

バーキンは女優ジェーン・バーキンと出会ったことで作られた

バーキンは、フランスの女優ジェーン・バーキンとエルメスの5代目ジャン=デュマ・ルイが飛行機の中で出会ったことがきっかけで生まれました。

整理整頓が苦手な彼女のバスケットの中は、荷物がたくさん詰め込まれ、今にもあふれそう。

そんなカバンを見た彼は、荷物がたくさん入る実用的なバッグを作ることを約束しました。

そうして生まれたのが今のバーキンです。

バーキンは、1892年に作られたエルメス初のバッグ「オータクロア」を元に作られたバッグで、旅行用として使われています。

バーキンの方が、サイズが一回り小さくなり、金具の開け閉めがしやすいのが特徴。

今はなかなか手に入れられない幻のバッグとなりました。

 

エルメスのバッグはどうやって名前がつけられるのか

バギー以外にも女性の名前がつけられたものがいくつかあります。

そこで、代表的なバッグに絞り、名前の由来を解説していきます。

ケリー

 

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1930年に販売されたケリー。

バッグに金具止めがついており、フラップをかぶせたあと、2重のベルトで金具を止められるようになっています。

バーキンと違い、ケリーはフラップを閉めて使用される方が多いです。

名前の由来

サドルバッグを女性用に改良して作られたもので、発売当初は「サック・ア・クロア」という名前で販売されていました。

しかし、モナコ后妃のグレースケリーが妊娠中にパパラッチに追いかけられます。

その際とっさにサック・ア・クロアで腹部を隠していたところを写真に撮られ、「あのバッグはどこで売られているもの?」と問い合わせが殺到。

これを見た4代目社長ロベール・デュマは、モナコ王室にバッグの名前に王妃の名前を使えないかと打診します。

無事快諾されたので、1956年にケリー・バッグとして改名しました。

王妃が使っていることもあり、見た目も上品で美しく、可愛らしいデザインとなっております。

コンスタンス

 

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1969年に販売されたコンスタンス。

フロントにある大きなHマークが印象的なので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

Hマークは、バックルになっており、カチッとしっかり留めることができるのが特徴。

カバンの中身が外に飛び出してしまうのを防いでくれるから、防犯性が高いです。

名前の由来

コンスタンスは、女性デザイナーにバッグのデザインを依頼したことからはじまります。

当時、赤ちゃんを身ごもっていたデザイナーの女性は、バッグに娘の名前「コンスタンス」と名付けました。

そのことから、コンスタンスと呼ばれています。

コンスタンスは第35代目アメリカ大統領のジョン・F・ケネディの妻ジャクリーンが愛用したことがきっかけで、瞬く間に有名に。

ボリード

 

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1923年に販売されたボリード。

見た目が丸く収納力も抜群で、マカロンと呼ばれるネームタグが付いているのが特徴です。

世界初のファスナー付きバッグとして販売されました。

当時の社長がカナダで幌(ほろ:馬車などに雨除けにつけられるもの)にファスナーが使われているのを見て、バッグにも使えないかと考えたのがきっかけ。

そこで、アメリカからファスナーを輸入し「システムエクレーヌ」という名前で特許を取得。

エルメスのアイテムに採用されました。

ファスナーの導入はエルメスが初めて、エルメスが完全にファッションブランドとしてシフトチェンジし、確立されるきっかけになります。

当時は、シャネルのスカートにエルメスがファスナーを付けるということもありました。

名前の由来

元々ボリードは、販売当初「ブガッティ」という名前でした。

高級自動車のブガッティが由来で、自動車のラジエーターの形とバッグのフォルムが似ていたことからそう呼ばれるようになります。

しかし、ブガッティを作ったことで、半楕円型のバッグは「ブガッティ型」と呼ばれるようになり、一般的にバッグの形の総称として呼ばれるように。

エルメスは差別化を図るため、1923年にフランスのレーシングカーの名前である「ボリード」に改名しました。

ピコタン

 

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2003年に販売されたピコタン。

豊富なカラーで可愛らしい形が特徴です。

名前の由来

ピコタンの名前の由来は、馬や動物のエサ入れのからインスピレーションを受けて作られています。

当時、馬の餌の量を計る、ボワソー升(約12.7リットル)の4分の1をピコタンという単位で表されていました。

まさか馬の餌入れの単位から来ているとはびっくりですね。

オータクロア

 

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1892に販売されたたオータクロア。

少し縦長のデザインで、珍しいデザインです。

この珍しいデザインの理由は、人が乗る為に、馬の背中に置く鞍(くら)と乗馬用ブーツを収納する為に作られているから。

しかし、時代とともに自動車が普及し、馬具用バッグから旅行用のバッグとして使われるようになりました。

名前の由来

長い歴史があるバッグですが、高さ(hautオウトウ)ベルト(courroiesクロア)が付いていることから名前が付けられました。

エルメスの中では珍しく、名前の付け方がシンプルです。

エブリン

 

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1978年に販売されたエブリン。

普段使いしやすく、中のものが取りやすいなど機能性・収納力が抜群です。

馬のヒヅメを保護するために装着する蹄鉄(ていてつ)をイメージして作られたため、縦に長い楕円形のフォルムになっています。

縦長のバッグは、元々は馬具を入れるのを想定して作られているからなんですね。

名前の由来

馬具用具からインスピレーションを受け作られたエブリン。

革のバッグは洗えないので、衛生面を保てるよう通気用の穴をあしらいました。

このエブリンの名前の由来は、1978年馬具工房のディレクター「エヴリン・ベルトラン」の名前にちなんでつけられています。

 

バーキン「エルメス」の由来!バッグには人の名前が使われている!?:まとめ

エルメスのバーキンは、女優とジャン=デュマ・ルイの名前が使われていたことが分かりました。

他にも王妃の名前や、馬具工房の方の名前など、歴史ある人達の名前が使われています。

こういった背景を知ることで、また違った楽しみ方が出来ます。

ぜひエルメスの背景を知った上で、お気に入りのバッグを見つけてください。

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