そんな疑問にお答えします。
車を購入する時はローンを組んで購入する人が多いですよね。
わたし自身も車購入時はお金の審査が通り購入しましたが、世の中にはお金以外の審査が必要になる車があることをご存知でしたか?
わたし自身マクラーレン車の購入を夢みているので、マクラーレン購入時にも審査がいると知った時はびっくり。
でも、よく知っていくと納得することばかりでした。
今まで知らなかった超高級車の世界に足を踏み入れたような気分になり、さらにマクラーレンに対する憧れが倍増しました。
この記事では
- お金以外の審査とはどんなものなのか
- マクラーレンにはどんな審査があるのか
- 他のメーカーのスーパーカー、超高級車の購入前事前審査とは
について説明していきます。
今まで聞いたことなかったような世界を感じてみてください。
目次
スーパーカーに必要な事前審査、なぜ必要?
スーパーカー購入時に必要になる事前審査とはどんなものなのか。マクラーレンを例に挙げて説明していきます。
マクラーレンは一台約2000万円する超高級車であり、世界に数台しかない貴重なスーパーカーです。
だからこそ購入する際はお金以外の厳格な審査が行われます。
気になりますよね。
これは当たり前の話ですが、自動車も工業製品であり、作って売れたらその分利益が出ます。
マクラーレンのようなスーパーカーともなれば、ほぼすべての部品が「専用」となり、メンテナンスもメーカー専用工場で熟練スタッフの手によって行われます。
そのため、メーカー側は価格も通常の車種より高く設定できるようになります。
そんなマクラーレンを購入する際になぜ審査が必要になるのかというと、エルメスなどのハイブランドの宝飾品やバックと同じように考えるとわかりやすいかもしれません。
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ハイブランドとの共通点
エルメスのバーキンやケリーは、なぜあれだけ高価なのか考えたことはありますか。
1点ものであったり、製造数が限られている上に高価なリセールバリューも期待され、ひいてはエルメスのブランド力へと繋がります。
これがマクラーレンのようなスーパーカーと同じ点です。
自動車メーカーとモデルのブランド力を維持、向上させるために製造数は限定されます。
これだけ高価であるにも関わらず、購入希望者が殺到するのは、ひとえにマクラーレンブランドの成せる技です。
そして、このブランド力の高さや限定生産といった希少性は、オークションでの高値にもつながってきます。
でもこの転売により、ブランドが抱える顧客の質が疑われることになったり、顧客管理ができていないメーカーとして見られる原因になります。
そして、ブランド力の低下にも繋がり、上位顧客が離れていくことにもなりかねません。
なので、スーパーカーや高級車ブランドでは購入希望客の事前調査を行います。
スーパーカーとスポーツカーの違いは?
ちなみに、スーパーカーとスポーツカーの違いは何なのか、気になりますよね。
サーキットでの走行を目的としているレーシングカーに対し、スポーツカーは公道で走ることを目的とした高性能自動車のこと。
そして、スーパーカーとは一般的にスポーツドライビング、運転を楽しむことを主な目的とし、高速走行時の操作性を含めた運動性能を重視して製造された車のことを指します。
実ははっきりと定義づけされていないスーパーカーですが、スポーツカーの中で、「とりわけ性能が良く、美しく、装備もよく、価格も高価」であればスーパーカーと呼ばれるようです。
わたしも最初スーパーカーとスポーツカーの違いがわからず使い方に戸惑いましたが、簡単に言うとスーパーカーは、スポーツカーの一種なんですね。
車好きの友人と話をしていると、2シーターでないとスーパーカーではない。
1000万円以上の値段でなければスーパーカーと呼べない。といった意見も上がり、スーパーカーの位置づけは人によって違います。
マクラーレンや有名なフェラーリ、ランボルギーニといったメーカーは、スーパーカー専業のメーカーなので、これらに値するスポーツカーであればスーパーカーと呼んでもおかしくないですね。
では、そんなスーパーカー、高級自動車メーカーには、それぞれどのような購入審査基準があるのか見ていきましょう。
厳しい!スーパーカーの審査
年に何台も製造できない希少価値の高い特別な車だからこそ、すぐに転売しないかどうか、ブランド力を傷つける顧客ではないかどうかなどメーカー側も売る際はかなり慎重になります。
なので購入希望者の事前審査を行い、信頼できる顧客のみに販売を許可しています。
どれだけお金を持っていても、この事前審査に通らなければ購入することができません。
事前審査の内容
では、実際にどんな審査基準が設けられているのか見ていきましょう。
審査の基準はメーカーによって異なりますが、基本的にどのメーカーも「長年乗り継いでくれるかどうか」といった点を重視するため、すぐに転売するような顧客は審査で落とされてしまいます。
過去の購入履歴、素性なども見られるので、一度もそのメーカーの車を買ったことがない人などは審査に通るのは難しくなります。
では、まずわたしの憧れであるマクラーレンから紹介していきます。
スーパーカー市場で存在感を高めるマクラーレンの特徴と、審査内容
F1参戦から50年を経て市販車へ進出したマクラーレン。
F1チームは1960年代に発足しましたが、マクラーレンがロードカー(市販車)に参入したのは、2011年。意外にも最近のことなんです。
マクラーレンのスーパーカーは価格が2000万円を超える超高級車ばかり。
規模は小さいものの2018年の世界販売台数は前年比43.9%増の4806台とほぼ1.5倍となり、8年連続で記録を更新。
それ以降、最新モデルである「アルトゥーラ」も2965万円という価格にも関わらず約2200件の予約があるという状況でスーパーカー市場で存在感を高めるブランドです。
マクラーレンに必要な審査
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わたしの友人がマクラーレンGTを所有しているので、彼が受けた審査はこんな感じでした。
- 車歴や所有車等についていろいろな質問があった。
- 現地でマクラーレンの方を横に乗せ、運転に対するチェックがあった。(専用サーキットで自分が安全マージンをとった状態で、出せる限りの速度で走って見せるチェック)
他のスーパーカーの審査とあまり変わらない審査だったようです。
では、ほかのスーパーカーの審査はどんな感じなのか見ていきましょう。
お金があっても買えないスーパーカーの審査
他のスーパーカー、超高級車にはいったいどんな審査が必要なのでしょうか。3つ例を上げてみます。
フェラーリ
フェラーリが購入審査を設けるのは、限定車を販売する時のみです。カタログモデルは購入できるのであれば誰でも購入できます。
限定モデル「ラ・フェラーリ」
2013年に発表されたフェラーリのハイブリッドスーパーカー『ラ・フェラーリ』
販売価格は約1億6,000万円と言われていたラ・フェラーリの購入審査は
- 過去に5台、正規ディーラーでフェラーリの購入歴があること
- 過去5台のうち1台は458スぺチアーレで、かつ2年以上の所有であること
- 購入後18ヶ月の転売はしないこと
などが条件となっていました。
オーナーに相応しい人物をフェラーリ側が選び、直接連絡を取って販売することもあったくらい、特別な審査があったようです。
ランボルギーニ
ランボルギーニもフェラーリ同様、限定モデル以外は購入資金を工面できれば誰でも購入可能です。
限定モデル「センテナリオ」
限定モデルに関してはスーパーカーを購入して欲しい上得意顧客にのみ、事前に招待状が送られます。
招待状が届くのは、購入実績豊富なオーナーのみで、招待状が届かなかった一般ユーザーは購入することができません。
スーパーカーは、メーカーのイメージリーダーであり、ユーザーの人となりも、ブランド価値の向上や失墜に関わってきます。
そのため、メーカー側が顧客を選ぶこともあります。
メルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツも同様に、カタログモデルであれば誰でも購入可能ですが、「CLK GTR」は、かなり厳しい審査が設けられていました。
限定モデル「CLK GTR」
1997年にFIA GT選手権のために開発したスーパーカー。
世界販売台数はわずか25台、当時値段は約2憶5,000万円と言われていました。
メルセデス・ベンツのスポーツ系サブブランドである「AMG」による厳正なる審査をクリアした人だけに購入資格が与えられたスーパーカーです。
職業や収入の審査だけでなく、購入するためにはプロのレーシングドライバーによるレッスンを受けなければなりません。
一般人には乗ることすら許されないクルマなんですね。
マクラーレンはお金があっても買えない?!購入前の「審査」とは?! : まとめ
世の中にはどんなにお金があっても買えないような、厳しい審査や条件がある超高級車の世界を感じていただけましたか。
目にすることすらないような超高級車、超貴重車だからこそついてくる厳しい審査。
そんな幻のクルマだからこそ、憧れも一層増すのかもしれませんね。
参考