そんな疑問にお答えします。
ヴァシュロンコンスタンタンに限らず、モノの価格推移は気になるものです。
最近では、「人参が去年に比べて〇〇円値上がりした。」
「電気代が去年の同じ時期に比べ〇〇円高くなった。」と、値上がりの話ばかり。
ヴァシュロンコンスタンタンも例外ではなく、価格が高騰しています。
なぜヴァシュロンコンスタンタンの価格が高騰しているのかと思い、この記事を書いてみました。
ヴァシュロンコンスタンタンの価格が高騰している理由だけだはなく、ヴァシュロンコンスタンタンの今後の値動きについても紹介しています。
最後まで読んでいけば、あらゆる角度から世界の状況を、考えられるようになっているでしょう。
今後の値動きは、皆さんも一緒に推測してみて下さい。
目次
ヴァシュロンコンスタンタンの価格推移
現在のヴァシュロンコンスタンタンの価格推移は、どうなっているのでしょうか。
ヴァシュロンコンスタンタンの全コレクションを見ることは難しいです。
人気のあるモデル、オーヴァーシーズを例に挙げて見ていきましょう。
オーヴァーシーズ・クロノグラフ 5500V/110A-B481
引用:価格ドットコム
オーヴァーシーズ・クロノグラフは、ヴァシュロンコンスタンタンのラグジュアリースポーツウォッチです。
旅のスピリッツを表現する時計というコンセプトから作成されました。
発売されてから値を落とすことなく、右肩上がりです。
今年の7月に一度価格を落としましたが、すぐに回復しています。
2年間で200%の値上がりです。
今後は多少値動きがあると思いますが、高値付近で落ち着くのではないかと推測します。
オーヴァーシーズ 4500V/110A-B483
引用:価格ドットコム
今度はオーヴァーシーズ 4500V/110A-B483の価格推移です。
オーヴァーシーズ 4500V/110A-B483は2022年3月に値を落とし始めました。
このまま値を下げ続けるのかと思った矢先、8月には値を戻し、9月には急激に価格が上昇しています。
急激に価格が上昇した理由は、為替の影響でしょうか?
もし、価格の上昇した理由が為替の影響だとしたら、このまま価格は上昇し続けるでしょう。
オーヴァーシーズ 4500V/110A-B483は、オーヴァーシーズ・クロノグラフ 5500V/110A-B481に比べ、値動きが激しく予想しずらいです。
今後の値動きから目が離せません。
オーヴァーシーズ 4500V/000R-B127
引用:価格ドットコム
最後にオーヴァーシーズ 4500V/000R-B127の価格推移を見ていきましょう。
オーヴァーシーズ・クロノグラフ 5500V/110A-B481の値動きと似ていて、ほぼ高止まりの状態です。
なぜだかヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズは、2021年10月に価格が爆上げしています。
2021年10月は、米製薬大手メルク社が新型コロナウイルス感染症を治療する飲み薬「モルヌピラビル」の緊急使用許可を、米食品医薬品局(FDA)に申請した月と重なります。
「これで新型コロナが終息するぞ。」と思い、世界の富豪たちが喜びのあまり、ヴァシュロンコンスタンタンを買いだしたのでしょうか?
過去に戻って2021年10月に何が起きたのかを、調べてみる価値がありそうです。
オーヴァーシーズ 4500V/000R-B127も2年前に比べ200%の上昇をしています。
今後も価格が上昇していくかどうか、日頃の値動きをチェックする必要がありそうですね。
ヴァシュロンコンスタンタンの価格上昇の理由とは
先程、ヴァシュロンコンスタンタンの価格推移を見ていきました。
どのコレクションも右肩上がりのグラフです。
価格上昇の原因はなんでしょうか?
専門家ではありませんので、詳しい事は述べられませんが、私なりの見解を紹介していきます。
高級時計は投資先に
一昔前は、高級時計は一部の富裕層がステータスを高めるアイテムとして保有していました。
いわゆる時計コレクターと言われている人たちです。
しかし、最近では投資目的で保有する人たちが増えてきました。
簡単にいうと、ヴァシュロンコンスタンタンを安い価格の時に買い、買った値段より高くなったら売却するということです。
売った価格から買った価格を差し引いた金額が、プラスになれば利益となります。
この利益を得ようとする行動の事を投資と言います。
ワンポイント
価値のあるモノを売買する事を専門用語でリセールバリューと言います。
投資先は、土地、株、仮想通貨など資産と言われているものです。
高級時計は、資産価値が高いとして人気な投資先です。
資産は、景気が良ければ値下がりし、景気が悪くなると値上がりするという性質があります。
皆さんも感じていると思いますが、日本はどちらかというと景気が悪い状態です。
給料は上がらないし、銀行の金利もスズメの涙ほど。
銀行に預けてもお金が増えない今だからこそ、ヴァシュロンコンスタンタンを買う人が増えているのではないでしょうか。
銀行の預金金利は、0.001%程です。
100万円預けても、1年で10円しか増えません。
高級時計を100万円で購入して、1年後に120万円で売却できれば20万円の利益になります。
どちらがお得か、説明しなくてもお解りですね。
腕時計の人気が回復
腕時計の人気が回復していることも、価格上昇の原因の1つでしょう。
携帯が出始めたころは、携帯を時計代わりにしていた人が多かったはずです。
時間を見る度に、ポケットやカバンから携帯を取り出してみる。
その当時は、当たり前の光景でした。
逆に腕時計は、姿を消しつつあるアイテムでした。
しかし、アップルウォッチに代表されるスマートウォッチの発売で、その状況も変わり始めます。
スマートウォッチの人気が上がるにつれて、腕時計の人気も回復してきました。
腕時計の良さが再認識されたからです。
中でも、高級時計に対する意識は高いものです。
とくに男性は、無理をしてでも高級時計を手に入れようとします。
なぜなら、男性特有の心理として「地位を守りたい」「特別な存在でありたい」「もっと大きな人間になりたい」といった熱い思いがあるからです。
逆に「人に見てもらいたい」「甘えたい」などといった少年の心があるからだとも言われています。
つまり、男性にとって高級時計というのは、「護符」や「お守り」として大きな存在なのです。
ヴァシュロンコンスタンタンの今後の価格推移は?
ヴァシュロンコンスタンタンの価格は、今後どのように推移していくでしょうか。
このまま上昇し続ける?
ある日、突然ジェットコースターのように価格が急降下する?
皆さんも、皆さんなりに予測をしてみて下さい。
歴史は繰り返されて値下がり?
もしかしたら、急に値下がりするかもしれません。
「歴史は繰り返される」と、言われているからです。
1990年初頭のバブル崩壊に始まり、2000年頃のITバブル崩壊。
2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックと、約10年おきに株の崩壊から時期の差をもちながら、それぞれの実質資産の下落連動がみられています。
実は、腕時計市場が最近のように高額で取引され始めたのが、2013年〜2014年ごろと言われています。
高額で取引されるようになり、趣味の時計から実物資産の1部としての認識が変わり始めたのもこの時期からです。
腕時計が高額で取引され始めてから、来年で10年経ちます。
「歴史は繰り返される」と言いますので、来年か再来年辺りには価格が下落するかもしれません。
しかも、ジェットコースターのように。
ヴァシュロンコンスタンタンの需要がなくなるかも
可能性の一つとして、ヴァシュロンコンスタンタンの需要が無くなるかもしれません。
今スイス国内にて、腕時計を自分の手で組み立て、1日の終わりには自分だけの時計を持って帰ることが出来るようになっているからです。
このような体験講座開くために、マチュー・ジガンデさんとジル・フランクフォーさんは、スイス西部ジュラ州に新興企業イニシウムを立ち上げました。
さまざまな半日講座や1日講座を約19万6千円~31万2千円で提供しています。
もちろん受講料は時計込みの値段です。
講座を終えると、自分で作った腕時計を持ち帰ることができます。
世界でたった1つだけの時計です。
イニシウムのコンセプトに惹(ひ)きつけられ、多くのライバル企業が次から次へと現れはじめました。
イニシウムのような企業が多く起業している理由の1つとして、こう考えられませんか。
市販されている高級時計から、世界でたった1つの自分だけのオリジナルの機械式腕時計へと志向がシフトしていると。
ヴァシュロンコンスタンタンの需要が無くなれば、当然ヴァシュロンコンスタンタンの価格も下落します。
調査会社は上昇し続けると予想
REPORT OCEAN(レポートオーシャン)という調査会社があります。
REPORT OCEANはアメリカの調査会社で、様々な市場のレポートを販売する会社です。
下の図は、REPORT OCEANが高級時計の今後の市場規模を調査したグラフです。
出典:REPORT OCEAN
REPORT OCEANが調査した結果、高級時計産業は2027年度までに4.5%のCAGRで推移し、2027年には513億1730万ドルに達すると予想しています。
CAGRとは
日本語では、年平均成長率といいます。
Compound Average Growth Rate. の頭文字をとってCAGRとなっています。
CAGRとは、複数年にわたる成長率から、1年あたりの幾何(きか)平均を求めたものです。
ヴァシュロンコンスタンタンを含む高級時計は、年間生産数が決まっています。
年間生産数が決まっているのに売り上げが上がるという事は、どういうことでしょうか。
答えは簡単です。
価格の高騰です。
もしかしたら、今以上の価格の高いモデルを売り出すのかもしれませんが、値下げはありえないでしょう。
良いものの価格は上昇し続ける
アートやビンテージコインなどの良いものと言われているものは、長年右肩上がりのチャートを形成しています。
10年、20年、50年や100年のチャートのどれを見ても右肩上がりです。
スポット時に見れば暴落したときはありますが、長い目で見れば上昇しています。
例えばゴッホの「ひまわり」。
1987年にオークションで落札された金額は53億円です。
バブル崩壊後は半値以下にもなりましたが、今では300億円〜400億円で落札されると言われています。
しかし、落札された時と比べ6倍の価格とは凄すぎます。
良いものとは、数千万円するモデルのことではありません。
「良いもの」=「需要が高く、供給が少ない」モノです。
ヴァシュロンコンスタンタンは、この条件にピッタリ当てはまります。
今後、ヴァシュロンコンスタンタンはアートやビンテージコイン同様、右肩上がりで上昇することは予想できますね。
「ヴァシュロンコンスタンタン」価格推移から読み解く今後の値動き:まとめ
まとめとしまして、
- ヴァシュロンコンスタンタンの価格推移
- ヴァシュロンコンスタンタンの価格上昇の理由とは
- ヴァシュロンコンスタンタンの今後の価格推移は?
をご紹介してきました。
お金のことが関係すると、どうしても難しい言葉が連発して理解しにくいですね。
しかし、難しい言葉を理解できれば、ヴァシュロンコンスタンタンの今後の価格推移を推測するのに役に立ちます。
ヴァシュロンコンスタンタンの今後の価格推移を推測する為にも、経済学を学ぶのもいいかもしれませんね。