着用後は、どんなお手入れをしていますか?
そんな疑問にお答えします。
わたしも11年間愛用しているロレックスの時計ですが、ほぼ毎日お手入れは欠かしていません。
夜、歯磨きをする時に一緒にお手入れをするのが習慣になっています。
最初はこんな高級な時計をどんな風にお手入れしていいのか不安でした。
でも、今ではメンテナンス方法も定着し、11年目のロレックスも買った頃とほぼ変わらない状態を維持できています。
毎日のお手入れにプラスして、夏の暑い季節は水洗いも効果的です。
大切な腕時計は、できるだけ長持ちさせたい気持ちは皆同じかなと思います。
自宅で簡単にできるお手入れ方法を学んで、セルフメンテナンスをすれば、大切な腕時計をより長持ちさせることができます。
今回は、ロレックスのおすすめのお手入れ方法と、注意点について説明していきます。
目次
お手入れの重要さ
ロレックスの腕時計には特殊な技術が施されているため、毎日の手入れは必要ないとされています。
でも、毎日使っていると、肌に直接触れる部分などは特に、皮脂や手垢などが付着してしまいます。
そのまま放置してしまうと、臭いや錆、傷みの原因にもなってしまうので、注意が必要です。
さらに、汚れが細部にたまることで、
- 時計自体の動きが悪くなる
- ベルトが切れやすくなったりする
ような事態が起こりえます。
大切な時計を長持ちさせたいと思うのであれば、毎日のお手入れは必須といえますね。
また、ステンレスベルトや金メッキベルトは錆びないと思いがちですが、扱い方によっては錆びることもあるということを頭にいれておきましょう。
以前使っていた時計のステンレスベルトをメンテナンスせずにおいていると、少し錆びてしまい、ものすごく残念な気分になったのを思い出します。
夏場は特に注意
夏場など、汗をたくさんかいた時は特に注意しましょう。
注意
腕時計に付着している汗や錆が表面に出ることで、皮膚がかぶれたり、衣服の袖を汚してしまう可能性もあります。
お手入れをする上での最重要ポイント
何よりも注意したいのが、間違った曖昧な知識の元でお手入れを行わないことです。
大切な時計の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
「多分これでいいだろう」「なんとなく」といった曖昧な知識のまま、セルフメンテナンスをしていないか、今一度振りかえってみましょう。
そして、「その日の汚れはその日に落とす」ことを心掛けるだけで、腕時計の長持ち度合いは大きく変わります。
今一度、お手入れの大切さを再認証しておきましょう。
毎日のメンテナンス
その日の汚れはその日に落とすことを習慣に、日頃から自宅で行えるロレックスの簡単なお手入れ方法を紹介していきます。
布で汚れをふき取る
ロレックスの腕時計は、高級な技術が施されていますが、人の汗や皮脂によって汚れてしまいます。
普通のタオルで拭くと、リューズやボタンなど、ケースの突起部分に引っかかりやすくなってしまいます。
お手入れ用のクロスを使うようにしましょう。
マイクロファイバークロスやセーム革(鹿の皮からできた皮)で、汚れをふき取るのがおすすめです。
ゼンマイの巻き上げ
ロレックスは、何日も腕につけないと止まってしまうことがあります。
ゼンマイ部分(リューズ)を巻き上げて、巻き足してあげましょう。
定期的に行うことで、巻き上げの感覚が違うといった異変にも早く気付くことができるようになります。
注意が必要
ロレックスの多くのモデルは身につけているだけで時間を調節してくれる自動巻き機能を搭載しています。
巻き上げをやり過ぎてしまうと逆効果になってしまうこともあるので、自動巻き機能付きのモデルは、頻繁に行わないようにしましょう。
心配なら、店舗に持ていってアドバイスをもらうのが良いですね。
毎日のお手入れに必要な道具
ロレックス腕時計の手入れに使う道具と、用途を説明していきます。
とてもシンプルな道具ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
セーム革、マイクロファイバークロス
汚れ落としや拭きあげなど、腕時計の拭き掃除の必需品です。
セーム革
セーム革は主にカモシカの皮をなめしたもので、宝石貴金属のほか、時計やメガネ、カメラのレンズなどの汚れを拭くのにも最高の素材だと言われています。
柔らかく素材を傷つけにくいのが特徴です。また皮の繊維が手垢や油などの汚れをからめ取ります。
マイクロファイバークロス
ナイロンやポリエステルの極細繊維からできていて、洗剤を使わなくても皮脂汚れを簡単に落とせるのでおすすめです。
セーム革とマイクロファイバークロスの両方あってもよいですが、どちらか一つだけでも構いません。
歯ブラシ・豚毛ブラシ
使い古した歯ブラシや毛の柔らかいブラシを用意しましょう。
腕時計の掃除用につくられた専用ブラシ(豚毛ブラシ)の方が汚れは落ちますが、歯ブラシでも十分代用できます。
ベゼル(風防を固定するリング状のパーツ部分)と風防の間にある溝は、ホコリやチリなど細かい汚れが溜まりやすいので、その溝を掃除するために使います。
ゴールドやウレタン素材の時計は傷がつきやすいので注意しましょう。
爪楊枝
リューズやボタンまわり、穴やパーツの凹みなど細かい部分の汚れをかき出すのには爪楊枝が便利です。
カッターで鉛筆削りのように爪楊枝の先端を尖らせると、より細かい部分の汚れをかき出せます。
毎日のお手入れにプラス【水洗い】
汗が気になる夏の時期や、汚れが目立ってきたときにおすすめするのが水洗いです。
ポイント
通常は2-3週間に1度、夏場は汗をかくので、1週間に1回程度水で洗うようにしましょう
水洗いをする上でまず、以下のことを注意しましょう。
- あくまで防水性能があることが前提。
- ロレックスは防塵・防水機能に優れている時計ですが、リューズがしっかりとねじ込まれていなかったことが原因となり、故障することがあるので注意。
- 時計の内部に水が入ると故障してしまうため、傷などがないか、きちんと時計の状態を確かめたうえで行う。
- ヴィンテージ、アンティークの時計はオーバーホール歴、使用状況によって当時の防水性能が保たれていない可能性がある。
- 水で洗う場合は錆びるなど、色んなリスクがあるので、しっかりと布で湿り気をふき取る必要がある。
リューズがねじ込まれているか、クリスタルなどにヒビが入っていないかを確認します。
- ブレスレットのすきま、留金の内側、ベゼルやブレスレットのダイヤモンドなどを、柔らかいブラシに石けんをつけて洗う。
- 石けんを水でよく洗い流す。
- 乾いたタオル、布で十分に水分をふき取る。
こちらの動画でも水洗い方法を説明しています。参考にしてみてください
ロレックスの美しさを維持するための豆知識
ロレックスを綺麗に見せたいならケースとブレスレットの状態に気を遣うことがなによりも大切です。
腕時計の美観を大きく左右するのがブレスレットと、一番目がいく、ケースと風防ガラスの状態。ここが美しいと、ロレックスの魅力がぐんと増して見えます。
ここではブレスレットと風防ガラス、つけているとなかなか見えない裏蓋のお手入れの仕方をお伝えします
ブレスレットのお手入れ
ブレスレットは直接肌に触れるため、一番汚れやすい部分です。
特にブレスレットのコマとコマの間と裏蓋の溝は、掃除が難しい場所。
拭き取り掃除をおこたり、一度汚れが挟まってしまうとなかなか取れないところです。
また、ブレスレットの汚れが目立つと、せっかくのロレックスも不潔に見えてしまいます。
そのためにも、水洗いこそできなくても、毎日さっと拭き取る習慣を身につけたいですね。
毎日3分でできるお手入れ
①セーム革やマイクロファイバークロスなどの柔らかい布で、拭き汚れを落とします。
丁寧に拭きあげると、皮脂汚れや手垢などが落ちていきます。
必ずセーム皮やマイクロファイバークロスのような柔らかい布を使用してください。
②パーツの凹みや溝部分などの汚れは歯ブラシでかき出します。
より細かい部分には爪楊枝を使いましょう。
それでも落ちないしぶとい汚れには、中性洗剤を使って洗いましょう。
【オススメ!】 ブレスレットの丸洗い
さらに汚れが気になったら、ブレスレットを丸洗いしましょう。やり方はとても簡単です。
①ブレスをケースから取り外します。
②洗面器に水を溜めて、中性洗剤を水に薄めた液の中で洗います。(食器洗い用の洗剤でもOKです)
③水気を気にしなくてよいので、思いっきり丸洗いします。
④やわらかい歯ブラシ、豚毛ブラシを使って汚れや脂分を徹底的に落とします。
メモ
歯ブラシに洗剤をつけて磨く。黒ずみしやすいコマとコマの隙間に毛先を入れる。
汚れやすいバックルの角や溝部分もブラッシングします。こびりついた汚れは爪楊枝を使います。
⑤水でよくすすぎ、洗浄成分を落とします。
⑥洗った後は水分が残らないように、乾いた布でよく拭き取り、陽の当たらない場所で乾燥させます。
水気が残るとサビが発生する原因になるので注意しましょう。
風防ガラスのお手入れ
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風防ガラスの手入れもブレスレット同様に、セーム革やマイクロファイバークロスなどの柔らかい布で汚れを拭き取ります。
風防を拭く際は、円を描くようにやさしく拭くのがポイントです。
力を入れすぎるとガラスを傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
それでも落ちない頑固な汚れは、市販されているメガネクリーナーを使うとよく落ちます。
メガネクリーナーは速乾性があるので、手軽に風防の手入れができます。
見えない裏蓋も入念にお手入れ
肌に直接触れる裏蓋。汗が原因となって汚れが付着しやすいので丁寧にケアしてほしいところです。
他のパーツの場合と同様に、皮脂やホコリなどはクロスと歯ブラシ、爪楊枝を使ってきれいにしましょう。
オーバーホールのすすめ
ロレックスの時計を末永く使うためには定期的なオーバーホールが必要です。
使用状況によってオーバーホールの周期は異なりますが、ロレックスは3-4年に1回オーバーホールを受けることが推奨されています。
機械式時計は細かなパーツが精密に組まれて動く仕組みなので、定期的なオーバーホールが必要になってきます。
これを怠ってしまうと次第に各パーツは悲鳴を上げていき、やがて動かなくなってしまいます。
車を所有している方が2年に1回、車検を通すように、機械式時計も数年に一度定期的なメンテナンスを受ける必要があるのと同じですね。
リューズが巻きにくいとか、時計の進みが早いなど、何かしらの不具合が生じた場合もオーバーホールの時期と考えてください。
その日の汚れはその日のうちに!水洗いでロレックスの美しさをキープ : まとめ
ロレックスのお手入れの大切さを再認識できましたか?
ロレックスは汚れがたまったままにしておくと、美観を損ねるだけでなく、錆や動作不良につながってしまいます。
気になる汚れをしっかり落としておくことで、このような事態を避けることができます。
毎日のお手入れを習慣にしてしまうと、さらに愛着もわいてきます。
ぜひ、その日の汚れはその日のうちに落とすように意識し、綺麗な状態を長くキープしましょう。