そんな疑問にお答えします。
今では超高級腕時計ブランドとして有名なロレックスですが、知名度は上がる前には、さまざまなブランドとコラボをしていました。
今回は、その中でも特に有名な「ロレックス×ティファニー」のダブルネームにフォーカス。
ダブルネームが誕生した背景や、本物と偽物の見分け方、ロレックスがコラボした、ティファニー以外のブランドについてご紹介します。
ダブルネームについて詳しくなれば、あなたのロレックスファンレベルがもっと高くなりますよ。
目次
ロレックスのダブルネームってなに?
まずは、「ロレックスのダブルネーム」とはどういうものなのか、基本的なところを知っておきましょう。
ダブルネームとは、直訳すると「2つの名前」となります。
つまり、ロレックスが作っている腕時計に、ロレックスのロゴと、ロレックス以外のブランド名が書かれているというもの。
ロレックスは1905年に創業していますが、創業当時は無名ブランドで、当然ですが現在ほどの地位を確立していませんでした。
そこで、ロレックスが知名度を高めるためのブランディングとして考えたのが、「ダブルネームを作ること」だったのです。
すでに有名になっているブランドとコラボすることで、ロレックスの認知度を上げ、顧客からの信頼を得ていこうというわけですね。
ロレックスは腕時計に対して高い技術を持っているため、ダブルネームをきっかけに購入した人たちから、厚い信頼を得ることができ、今の地位に繋がっていきました。
今のロレックスがあるのは、技術力はもちろん、ブランディングが功を奏したからなんですね。
1番人気! ロレックス×ティファニーのダブルネームとは?
ロレックスが販売してきたダブルネームの中でも、特に人気なのが「ロレックス×ティファニー」のもの。
実は、ロレックスとティファニーは1950〜1990年代まで、提携関係にあったんです。
そのため、ティファニー本店でロレックスが販売されていたこともありました。
今では考えられないことですよね。
そういった経緯もあり、ロレックスとティファニーのダブルネームが販売されたのです。
特にデイトナやサブマリーナ、GMTなどのスポーツモデルが人気で、今でも希少価値が高いものとなっています。
また、ロレックスとティファニーのダブルネームは、白い文字盤に黒のインクで書かれたデザインが多く販売されていました。
さらに、一部のみ黒い文字盤に白のインクで書かれたデザインがあり、これは全体生産数の20%以下と言われています。
そのためレア度はかなり高く、簡単に入手することはできません。
【ロレックス×ティファニー】本物と偽物の見分け方
ロレックス×ティファニーのダブルネームを入手するには、中古品専門店で購入するしかありません。
しかし、ティファニーとのダブルネームを手に入れたいと考えている人が多いため、「偽物」を販売している業者も存在します。
そこで、ロレックス×ティファニーのダブルネームが本物かどうか見分ける方法をご紹介します。
ぜひこちらを参考に、本物のダブルネームを見つけてくださいね。
製造年を確認する
ロレックスとティファニーのダブルネームが販売されたのは、1990年代までのこと。
そのため、それ以降に作られたダブルネームの腕時計は、偽物の可能性があります。
製造年は、本体のケースや保証書に書かれているシリアルナンバーから判別することができます。
特に1994〜1995年までのシリアルナンバーは「W」から始まっているので、わかりやすいのではないでしょうか。
偽物を購入してしまうことのないよう、製造年は必ずチェックしておきましょう。
保証書が付いているもの
本物かどうか見分けるためには、やはり保証書が付いているものが無難です。
先ほどご紹介したシリアルナンバーも記載されていますし、なにかトラブルがあったときにも安心ですね。
作りが丁寧で本物にしか見えない場合でも、保証書がないものは避けましょう。
ロゴマークや刻印を確認する
本物のダブルネームは、ロゴの輪郭がハッキリしており、しっかりとした凹凸があります。
しかし偽物はロゴの輪郭がボヤけていたり、凹凸がなく、平たいものも存在します。
また、ロゴはキレイに作られていても、バックルなどの刻印は粗っぽいという場合もあります。
購入前には、必ずロゴや刻印を確認するようにしましょう。
価格を確認する
ロレックスとティファニーのダブルネームは、とても希少価値が高いもの。
そのため、当たり前に100万円以上で販売されています。
しかし、粗悪品は価格設定を低くしているため、安いものは偽物と判断しましょう。
本物のダブルネームでは、激レアモデルなら500万円以上で販売されているものも存在します。
時計専門店で販売されている
近年のロレックスブームもあり、最近はオークションサイトで、ロレックス×ティファニーのダブルネームが販売されています。
しかし、ティファニーとのダブルネームを本物だと判定するのはプロでも難しく、かなりハードルが高いもの。
そのため、オークションサイトで販売されているものは、偽物である可能性が高いです。
本物を購入したいのであれば、時計専門店などで販売されているものを選びましょう。
ほかにもある! ロレックスがコラボしたブランドとは?
ロレックスがダブルネームで販売した腕時計は、ティファニー以外にもいくつかのブランドがあります。
いったいどんなブランドとコラボしたのか、ご紹介していきますね。
誰もが知る、あの有名ブランドともコラボしていますよ。
ロレックス×カルティエ
ロレックスとのダブルネームとして、ティファニーと同じくらい有名なのが「カルティエ」です。
カルティエは、ロレックスまだ無名だったころ、すでにジュエリーブランドとしての地位を確立していました。
そのため、カルティエとのコラボはロレックスの認知度アップに大きく影響したと考えられます。
また、ロレックスとカルティエのダブルネームは、一般販売ではなく、上顧客の希望者のみにサインしていました。
そういった経緯から、一般販売していたティファニーとのダブルネームより数が少なく、レア度もかなり高いと言えます。
ロレックス×ドミノ・ピザ
ロレックスとドミノ・ピザのダブルネームは、1998年に作られました。
と言っても一般販売ではなく、ドミノ・ピザの優秀なスタッフに向けて、会社から贈られた腕時計です。
これは「ロレックスチャレンジ」と呼ばれ、期間内に定められた売り上げを達成できた社員にのみ与えらるもの。
一般販売をしておらず、限られた人にしか手に入れることのできない腕時計なので、かなりレアなモデルと言えますね。
エアキングという、ロレックスの中では比較的安価なモデルで作られていますが、それでも簡単に手に入る価格ではありません。
ロレックス×コメックス
コメックスとは、フランスにある潜水作業専門の会社名。
海洋調査などを行なっており、フランスでは超有名な会社です。
ロレックスとコメックスのダブルネームは、1960年代にコメックスからの依頼で、専用のサブマリーナが作られました。
こちらも一般販売ではなく、コメックス社のダイバーに向けて会社が支給したもの。
通常のサブマリーナにはない、「ヘリウムガス・エスケープ・バルブ」機能も搭載しており、これは世界で初めての開発となりました。
飽和潜水から浮上したときに、ヘリウムガスを自動的に排出する機能のこと。
飽和潜水とは▼
潜水した人が急速に大気圧の場所に出たときに起こる潜函病(減圧症)を防ぐため、あらかじめ体内にヘリウムなどの不活性ガスを飽和状態になるまで吸収させることで、水深100メートル以深でも安全に潜水できるようにする手法。
出典引用:コトバンク
通常モデルにはない機能が付いていることや、一般販売されていないことから、ほとんどお目にかかることもできません。
超激レアモデルであるため、かなり高額な価格で販売されています。
ロレックス×ザ・ゴールドスミスカンパニー
ザ・ゴールドスミスカンパニーとは、ロンドンにある、貴金属の監査法人のこと。
なんと1300年に設立されており、販売されている貴金属の純度をチェックしていたのです。
そんなザ・ゴールドスミスカンパニーは、ロレックスを取り扱った店舗としては世界で初めて。
ロレックスとザ・ゴールドスミスカンパニーの腕時計には、「NORTHEN GOLDSMITHS」という文字が書かれています。
ロレックス×マッピン&ウェッブ
マッピン&ウェッブは、英国王室御用達として知られる有名ブランドなので、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
食器やジュエリー、腕時計などを取り扱っており、ロレックスの販売も行なっていました。
文字盤には「MAPPIN」という文字が刻まれていますよ。
レアすぎる!ロレックス×ティファニーのダブルネームってなに!?:まとめ
ロレックス×ティファニーのダブルネームは、1950〜1990年ごろまで作られた、激レアの腕時計。
特にデイトナやサブマリーナなどのスポーツモデルや、黒い文字盤に白のインクで書かれたモデルは、滅多にお目にかかることができません。
近年のロレックスブームもあり、かなり高額で売買されているため、簡単に入手することもできなくなっています。
しかしレアだからこそ、ロレックスファンには、たまらない逸品ですよね。
購入を考えている人は、ぜひこの記事で紹介した「本物と偽物の見分け方」を参考に、本物のダブルネームをゲットしてくださいね。
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