でも、外車ってリセールバリューが悪いんですよね?
そんな悩みにお答えします。
わたし自身、車を買い替えるなら次は絶対に外車に乗りたいと思っています。
子供達も成人し、自分たちの余暇の為にワンボックスカーからスポーツカーに乗り換えるのが私達夫婦の夢でもあります。
家族や友人からは「外車は売るにも大変だからやめておいた方がいい、国産車の方がいいよ」と言われる事が多いのですが、その理由を探るべく
- 外車のリセールバリューは国産車に比べてどうなのか
- 外車の中にもリセールバリューが高い車はあるのか
を調べました。
と思ったことのある方もいるのではないでしょうか。
この記事を読むと、国産車とは違ったスタイリングや走りを楽しめたり、走る楽しさ、所有欲を満たしてくれる外車の魅力に気づくことができます。
では、外車のリセールバリューについて説明していきます。
目次
車を売却する際大事な指針となる【リセールバリュー】とは
そもそも、リセールバリューって何なのかを説明していきます。
「リセールバリューResale Value」とは直訳すると「再販価値」、車を手放す時(売り出す時)の価値のことをいいます。
今まで乗っていた車を買取りに出し、新しい車に乗り換える場合、新車時の価格から下落率が低いものをリセールバリューが高いといいます。
中古車市場で、その時の価値が高いほど高く売れ、新しく車を購入するときの資金としてお金を確保することができます。
余談ですが、わたし自身、子供が産まれ、車を買い替える時になり、【リセールバリュー】を知りました。
結局手放した車に高値はつきませんでしたが、リセールバリューが高い車を選んでおけば次期車購入のめどが立てやすいとうことを知る機会になりました。
リセールバリューの基本知識
車種にもよりますが、車の価値・相場価格は日々変動し、基本的に時間が過ぎれば過ぎるほど価値が下がってしまうということは頭に入れておきましょう。
リセールバリューにとらわれすぎる車の選び方もどうかな。
という意見もありますが、高級車を所有する場合「リセールバリュー」を考える方が増えている傾向にあるのが事実です。
外車のリセールバリュー、高い低い?
外車は国産車とは違い、所有者のステータスとなり、人気があります。
わたしも、街を颯爽と走る外車のスポーツカーを憧れの目で見ていました。
しかし、【リセールバリュー】という点で見ると残念ながら国産車よりも価値は低いです。
それが理由で購入を諦めてしまう人も多いのが現実です。
しかし、実際は逆で、車種によっては国産車のほうがリセールバリューが高いということもあります。
また、一般的に多くのモデルは3年程度で35~40%の価値になり、国産車と大差がないリセールバリューになってしまいます。
背景としては、日本の多くのユーザーは輸入車にプレミアム感を求め、最新モデルの新車にはそのプレミアム感とステータスを感じる人が多くいます。
そして、そのモデルが古くなる中古の場合はそれほど魅力を感じなくなってしまう傾向があります。
では、なぜ外車のリセールバリューが低くなる傾向にあるのか、詳しく見ていきます。
外車リセールバリューの傾向
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外車のリセールバリューが国産車に比べ低い理由をみていきましょう。
大きくあげるとこの3点です。
- 需要が少ない
- 維持費や修理費が高い
- 故障しやすいというイメージがある
ひとつずつ見ていきましょう。
需要が少ない
外車よりも国産車の方がリセールバリューが高くなる理由として、そもそも、車を日本で使用することを考えると圧倒的に外車よりも国産車の方が需要があります。
そのため、中古車市場でも外車の需要は少なくなっています。
故障しやすいというイメージ
全ての外車が故障が多いというわけではありません。
実際は、最近販売されている外車の耐久性はどんどん高くなってきていて、きちんとメンテナンスをしていれば10万㎞以上の走行も可能です。
ただ、「安全性」や「信頼性」が重視される日本では、走行性能やデザイン性に重きを置く欧米メーカーの車に対して、壊れやすいという評価になってしまうことがあるということです。
修理が必要になったときの費用や維持費を考えると国産車の方が扱いやすいという結論に至るのが、多い流れということですね。
それらが理由で、消耗品や故障の多い外車はリセールバリューが低くなりやすい特徴を持っています。
ただ、最近では国産車や外車でも同じエンジンが使われていたり、国産車そのものが海外で生産されるなどして、そのようなイメージもうすれつつあるようですよ。
外車ファンのわたしからすると、安心する情報です。
維持費や修理費が高い
外車が故障したり消耗品を交換する場合、部品代が高いことも、リセールバリューが低くなる理由のひとつにあがります。
ユーザー側にとって大切なのは、何かあった際にしっかりとしたメンテナンスを行える整備工場があるかという点。
ただ、ディーラー網や、特に高い水準のメンテナンスを行える整備工場を持つ店舗が国産車に比べて圧倒的に少ないのが現実です。
故障したらどうしようというのは誰もがもつ不安ですよね。
リセールバリューが高くつく傾向にある外車の特徴
外車を購入するときに、今後その車を手放すこともふまえて質とリセールバリューの両方でよい車種を選ぶために覚えておきたいポイントはこの3点です。
- ボディカラーは白、もしくは黒
- トレンドであるSUV車
- オプションが装備されている
リセールバリューの高い外車はボディカラーはベーシックな白か黒です。
また、ホワイトパールの車はリセールバリューが高くなりやすく、きれいにメンテナンスされていれば売却時にプラスのポイントとなります。
SUV車はメーカーや国に関わりなく人気が高いので、外車のなかでもリセールバリューが高い車種といえます。
できるだけ純正のオプションパーツを装備している外車は人気があります。
オプションとしては、シートの素材やサンルーフなど好みが分かれる部分も、装備している方が売却時には高額買取を見込めるのでおすすめです。
高いリセールバリューを誇る輸入車
外車のリセールバリューは国産車に比べ低いと説明をしてきましたが、その中でも高いリセールバリューを誇る車もあります。
ジープラングラー
リセールバリューが高いトップクラスはアメリカクライスラー・ジープのラングラーです。
わたし自身、ジープなどのアメリカ車は車体も大きく、同時に排気量も大きいので税金が高い、燃費も悪い上に故障しやすい。
というマイナスなイメージを持っていました。
このような理由から、リセールバリューも低いと思っている方も少なくないのではと思います。
しかし、わたしもびっくりしたのが、ジープ・ラングラーは、輸入車全体で見ても非常に高いリセールバリューを誇っています。
理由のひとつに、フルモデルチェンジをしても崩れない絶妙な需給バランスがリセールを支えているといえます。
メモ
メモ
車を売却する際に売却金額の目安としてよく使われ、アメリカでは知らない人はいないのではないかというくらい有名な、車のバリューお調べサイト、「ケリー・ブルー・ブック」
アメリカの中古車相場情報に関して豊富なノウハウを持っています。
「2019年ベストリセールバリューアワード」では、トヨタのタコマに続き2位を獲得しています。
ジープ・ラングラーのリセールバリュー
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ジープ・ラングラーは新車価格が500万円を超える高級車です。
なので、新車よりも安価で購入できる中古車の人気が非常に高い傾向にあります。
中古車市場での需要が供給を上回ってしまうことで中古車の価格が高騰し、リセールバリューが高くなっています。
また、年式が新しい車であればあるほど、リセールバリューは高くなります。
では、実際にジープ・ラングラーのリセールバリューは、年式によってどの程度変化するのかをみていきます。
※リセールバリューはグレードによっても異なりますが、全グレードの平均値をだしています。
ポイント
3ドアのラングラーと、家族で使いやすいことを目的として開発が開始された5ドアのラングラーアンリミテッドがあります。
5ドアの方が人気でリセールも高いです。
2018年(H30年)11月にフルモデルチェンジを実施。
経過年数 | リセールバリュー |
3年落ち H30年式 | 88% |
5年落ち H28年式 | 78% |
7年落ち H26年式 | 52% |
ここからわかること
- 普通、フルモデルチェンジを実施すると旧モデルのリセールバリューは大きく下がる傾向にあるが、ジープ・ラングラーは旧モデルであっても驚く程のリセールバリューを維持している
- 現行モデルで、かつ輸入車でありながら3年落ちで残価率90%超えは、なかなかない異常なリセール
- ジープ・ラングラーは他の車と比べても異例のリセールを誇る車種
これが、ジープ・ラングラーの強みですね。
ラングラーは基本的に頻繁にモデルチェンジをしない車なので、しばらくは現行モデルもリセールが下がる要因がありません。
また、中古も同じ状況です。
ベンツGクラス
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高級車といえば自動車の元祖メルセデス・ベンツ。
高級車だからリセールバリューも高いかと言えばNO。
しかし、ベンツGクラス(ゲレンデヴァーゲン)は別格です。
かねてからの人気に加え、コロナ禍の半導体不足の影響から生産が滞り需要が供給を上回る状態が続いています。
中古車価格が新車価格を上回る状態になっています。
Gクラスの中でもこの4つのモデルの現行型リセールバリューは100%超えの状況です。
- G400d AMGライン R3 143%
- G63 レザーエクスクルーシブR2 109%
- G63レザーエクスクルーシブPKG R1 103%
- G350d AMGライン R1 123%
型落ちの場合を見ていきましょう。
2018年(H30年)6月フルモデルチェンジを実施。
経過年数 | リセールバリュー |
3年落ち H30年式 | 70% |
5年落ち H28年式 | 61% |
7年落ち H26年式 | 51% |
ここからわかること
- 型落ちでもどの年次もリセールが高い
- 7年落ちでも51%の残価率
- 車そのものの価値が高い
H30年のフルモデルチェンジでは型落ちモデルのリセールが数百万円落ちた事例があるので、モデルチェンジ前に手放すことを検討するのがおすすすめです。
ポルシェ
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一度は乗ってみたい「ポルシェ」、スポーツカーの代名詞とも言えます。
ポルシェは量産車とは言え高額な車なので、実用的な普及車と比較しても、大きく価値が下がらずリセールバリューは良い車となっています。
ポルシェの代表的モデル、「911」を始め、最高の走行性能をもつ、「ボクスター」「ケイマン」、SUVモデルの「カイエン」や「パナメーラ」など多彩なモデルがラインナップされています。
これらは、いずれも高い人気を誇り、リセールバリューも高い車種です。
また、ポルシェはオプションなしで購入する方はあまりいないので、オプションの有無がリセールバリューに影響してきます。
選んで仕上げるタイプの高級車であるポルシェにはオプションが豊富です。
オプション例
レザーインテリア/スポーツクロノパッケージ/ホイール/エクステリアパーツ/サンルーフ/スポーツシート/PASM(ポルシェアクティブサスペンションマネージメント)/インテリアなど。セラミックコンポジットブレーキ(100万円以上します)
では、1つずつみていきましょう。
911
ポルシェを代表するスポーツカー「911」のリセールのポイントはズバリ走行距離。
そもそもそんなに走る車ではないので、高く売りたいなら距離を抑えることが大切です。
また、911はどれもリセールが高い訳ではなく、モデルに応じて残価率の高い・低いがあります。
では、実際に見てみましょう。
2020年(R元年)7月、992型にフルモデルチェンジを実施。
経過年数/モデル | リセールバリュー(クーペ) |
3年落ち 992型 | 104% |
5年落ち 991型 | 75% |
7年落ち 991型 | 63% |
ここからわかること
- 現行モデルである3年落ちは買取価格が新車価格を超え、残価率は100%を超える
- 991・992型は高残価率(経過年数に比例してリセールは下がるが、7年落ちでも残価率は60%超えとかなり高水準)
また993型以前(H7〜H10年式)の空冷エンジンモデルは一気にリセールが上がります。
ボクスター・ケイマン
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クーペでは、ポルシェは911だけではなくケイマンもおすすめです。
ボクスターはケイマンとほぼ同じ(クーペかオープンの違い)なのでまとめて紹介します。
販売台数ではケイマンの方が上ですが、リセールはわずかにボクスターの方が上という特徴があります。
ロードスターなので、セカンドカー等になりますが、他車種に比べるとリセールが良いのは間違いありません。
では、各年数とモデル別のリセールバリューを見ていきましょう。
2016年(H28年)7月にフルモデルチェンジを実施。
経過年数/モデル | リセールバリュー(ケイマン) | リセールバリュー(ボクスター) |
3年落ち 718系 | 85% | 92% |
5年落ち718系 | 81% | 79% |
7年落ち 981系 | 74% | 72% |
ここからわかること
- リセールはしっかり残り、なかなか価値が落ちない車だと言える
- 5年落ちやモデルチェンジ前(旧型)のリセールバリューは、かなり高水準であるのが特徴
911には敵いませんが、全ての経過年数での残価率が高水準であり、新車以外に中古車を買っても値が下がりにくい車と言えますね。
外車を手放すタイミング
売るタイミングは、走行距離も大切な要因ではありますが、車検のタイミングやディーラー保証が切れるタイミングがよいでしょう。
ポイント
国産車でも同じことがいえますが、車検やメーカー保証が長い方が評価も高く、リセールもしやすいので高評価になります。
「新しいカタチ」残クレ(残価設定型クレジット)
「残クレ(残価設定型クレジット)」という購入方法が最近は浸透してきています。
残クレとは
残クレとは
残価設定ローンや残価設定クレジットのことをいいます。
新車を購入する際の方法ので、お得に新車を買うことが出来る仕組みです。
購入した車を数年後に下取りに出した際の買取保証額が「残価」といいます。
残クレは、車両価格から残価を引いた金額をローンとして返済します。
そうすることで、本来の50%~70%ほどの価格で車を購入することが出来るという仕組みです。
数百万円、一千万円超えのポルシェなどを買うときに活用する人が多くなっています。
メリットは以下の2点です。
- 多額の頭金を用意する必要がない
- 毎月の支払額を減らせる
外車の個人オーナーの多くがこの残価設定ローンを利用しています。
また、ディーラーでは残価設定ローンをおすすめし、ワンランク上の車を購入することを勧めることもあります。
「その噂、ほんと!?」外車リセールバリューの真実に迫る!! :まとめ
いかがでしたか?
外車にも、買い替えの車として候補にあがる魅力がたくさんあることを感じていただけましたか。
リセールバリューは、車選びに大切な考えです。ただ、リセールにとらわれすぎると、せっかくのカーライフを満喫できないので、外車も含め、自分が好きな車を好きな時に買うのが一番です。
ぜひ、素敵なカーライフを送ってください。