自分の車がどれくらいのリセールバリューがあるのか知りたい!
そんな疑問にお答えします。
車は安い買い物ではないので、購入時や、売却時は慎重になりますよね。
もちろん、同じ車を長期間乗り続けていた方がその分の買い替え費用が抑えられ、結果的に節約できます。
ただ、わたしもそうでしたが、結婚や子供が産まれたときなど、ライフステージの変化があったときには、状況に合った車に乗り換えるという人も多いはずです。
このように、もし数年後に車を乗り換える予定があるなら、リセールバリューのことは頭に入れておくべきです。
なぜなら、リセールバリューを意識して車選びができるようになると、車を賢く購入することができるようになります。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
リセールバリューとは?
リセールバリュー(Resale Value) は、「Resale=再販売」、「Value=価値」の言葉のとおり、取得した財産を再び売却した時の価値、価格のことを言います。
メモ
中古車のリセールバリューは、一般的には買った車を3年後に手放したときの価値を指します。
基本的に3年経つと、売値が新車価格の50%〜60%程度まで下がります。
買取に出した車の査定額は、査定時点で、どれくらいの人気があるかで決まります。
手放した時に、車種によって高値がつく車と、それなりの値段に収まる車に分かれます。
買取に出した車が中古で再販する値打ちがあると判断された場合や、中古車でも人気がある場合は、想像していたよりも高い価格で買取されることもあるんです。
このように将来的に買取に出して高額査定を期待するのであれば、今所有している車や、これから購入する車のリセールバリューを意識しておくことは重要といえます。
車のリセールバリューを考慮すべき理由
もう少し詳しく、リセールバリューについて、説明していきます。
新車として購入した車が3年後にどれくらいで売却できるかを考えてみます。
3年というのは、最初の車検があり、メーカーの保証期間が切れるタイミングだからです。
リセールバリューを考えるときには、基準となる時期だと理解しておきましょう。
こちらの例を参考に考えてみると、
新車の購入価格が200万円でリセールバリューが60％なら、3年後の売却価格は120万円になります。
一方、購入価格が同じ200万円でも、リセールバリューが50％なら、3年後の売却価格は100万円になります。
このように、同じ価格で買った車でも、リセールバリューが高い車の方が20万円も最初の支出から抑えられるということになります。
ひとつ注意したいのが、リセールバリューが有利になるのは、まず車を乗り換えていくことを前提とすることです。
わたし自身、車は長くのるものだと思っていまさしたが、結婚前は、軽自動車、結婚後は普通車、子供が生まれてからはワンボックスカーと、生活環境が変わることで車を乗り換えてきました。
このように、乗り換えを考えて車を購入するのであれば、リセールバリューの高い車を購入する方が、購入価格と売却価格を相殺してコストを抑えることができるのでメリットになります。
3年を目処に考えれば、買取価格も高値がつく可能性が高い上に、車検費用もかかりません。
豆知識 : 残価率を知るには
リセールバリューが高い車を選ぶと、その車を途中で手放した時の「実際に負担したコスト」が抑えられる。
ということを理解できたところで、自分で大体の残価率をだす方法をお伝えします。
参考にしてみてください。
リセールバリューが高い車を選ぶと実質費用がより安くなります。
そのことを踏まえ、新車購入時に残価率を知りたい場合は、
見積書の最終回支払額÷車両本体価格（オプション価格抜き）×100
をすると、残価率が分かります。
リセールバリューの決まり方
リセールバリューはズバリ、中古市場の人気で決まります。
重要なのは中古車市場で人気があることです。「高級車=リセールバリューが高い」とは限りません。
人気のある車種であれば、中古車でも多少値段が高くても、走行距離が長かったとしても高値で買ってもらえます。
一方、あまり人気のない車種は、下取り価格、買い取り価格が安くなります。
その理由として、中古車販売店、買取店は在庫リスクを敬遠するからです。
では、どんな車がリセールバリューが高くなるのか見ていきましょう。
リセールバリューが高い車の特徴
人気のある車種でれあれば、中古車で値段が高く設定されていても、高値で買い取ってもらえます。
では、リセールバリューの高い車とはどんな車なのか、説明していきます。
人気のボディータイプである
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新車の車、また、納車待ち期間が3ヶ月以上になっている人気の新車は、高値がつきやすい傾向にあります。
「中古車でいいから、人気の車種を少しでも早く、安く手に入れたい 」という人は少なからずいます。
また中古車になれば、新車価格よりも安くなります。
5年くらい経つと、モデルのマイナーチェンジがあったり、フルモデルチェンジをしたりして現行モデルではなくなってしまう可能性もあります。
年式で言えば、新車登録してから3年から5年程度の車が目安となります。
リセールバリューを意識するなら、モデルチェンジの情報にも注意しておくことをおすすめします。
モデルチェンジの影響を受けない車
一般的に、モデルチェンジが実施されると一つ前の型は、「旧型」になり、旧型モデルの買取査定額は下がってしまいます。
しかし、そんな中でもモデルチェンジの影響を受けにくい車種は、商用バンやトラックです。
理由は、たとえモデルチェンジが実施されたとしても、商用車のイメージが大きく変わることがないからです。
これらの車は仕事で使用することを目的とされているため、新車等に対してこだわりのある人が少ないことも理由にあがります。
そのため、常に市場の需要はあり、買取査定額が安定しています。
特に人気のある商用車は、トヨタ・ハイエースです。トヨタ・ハイエースは海外でも人気があります。
そのため、日本で価格が付かないような状態になっても、海外でなら中古車として販売できることがあり、リセールバリューが高くなっています。
愛好家が多い、根強い人気の車
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一般車だけではなく一定の層に人気がある車や、コアなファンに支持されて根強い人気のある車は安定した需要となるため値崩れしにくい傾向にあります。
SUVやコンパクトカーが現在の流行りといえますが、走行性能が高い人気のスポーツカーやクーペは、走りを楽しむ人に根強い人気があります。
このようなスポーツカーは新車での購入者が少なく、中古車市場で品薄状態となります。
代表的な車種としてスバル・インプレッサWRX、日産・スカイラインGT-Rが代表的な車種として挙げられます。
海外の愛好家が多い車種
国内では需要が見込めない状態の車でも、海外では値段がつく可能性のある車は、リセールバリューが高くなります。
海外でも人気の車種
トヨタ・ランドクルーザー
中東やアフリカで富裕層が所有する車として人気です。
トヨタ・ハイエース
商用車なら、ハイエースが丈夫で壊れにくいと評判です。
ランドクルーザー、ハイエースに限らず、トヨタ車の人気は世界で高い傾向にあります。
他にも、日産・GT-Rやマツダ・ロードスターも人気です。
低年式であったり、走行距離が10万kmを超えていても、海外での人気があれば高いリセールバリューが期待できる傾向にあります。
人気の車カラー、人気のオプションがついている
中古車市場では、同じ車種であってもボディカラーによって値段が異なることが多い傾向があります。
どんなボディカラーが人気で、査定額やリセールバリューを期待できる代表的なカラーを紹介します。
カラー
ホワイト、ブラック
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年代や性別に関係なく幅広く支持されているため、需要が高い人気のカラーといえます。
例えば、同じ車種だとしても街中でよく見かける、パールホワイト、白または黒といったボディカラーの車の方が、査定額が高くなります。
定番のボディカラーは車買取業者にとって売りやすい車なので、車査定で過度な査定額ダウンが発生する心配はありません。
もっとも高額査定につながりやすい色は基本的に黒または黒メタリックで、国産車に多いホワイトパール系も高値が付きやすい色です。
こうした、ホワイトやブラックといった無難なボディーカラーは、海外でも人気が高く、リセールバリューが高くなっています。
他の色はどうなの?
グリーン、レッド、イエロー
見栄えがいい、特徴のある色は乗る方が限られるので、実際は、需要が少なく不人気になってしまいます。
このような個性的なボディーカラーは、需要も限定されてしまい、再販リスクが高くなってしまいます。
在庫車になってしまうリスクを回避するために、車買取業者は査定額を低く見積る傾向にあります。
パープル
紫は車種によって人気か不人気かが好みによって異なるカラーです。一定の車種では高い人気を誇ります。
このように、車の色はニーズによって人気が異なります。
人気の色は需要があるので下取り額が高くなる傾向にあります。
逆に、珍しい・派手なボディカラーの車は需要が少ないため売れにくく、価格が下がる傾向にあります。
オプション
最近では、中古車にも新車同様に充実した安全装備を求める人もでてきています。
特に、自動運転の基礎技術が高値につながり、「先進安全装備」の有無がより注目されるオプションになっています。
どんなオプションかというと、
- 衝突軽減ブレーキ
- アクティブ・クルーズコントロール
- レーンキープアシスト
などが付いていれば、高値につながりやすい傾向にあります。
また、この需要を考えると、これから車を買おうという人も、売却時のことを考えて「絶対に付けておいたほうがいい、付けておいて損はない」メーカーオプション装備だと言えます。
つぎに、安全装備以外で査定額アップにつながるオプションはこんなものがあります。
- 電動スライドドア
- レザーシート
- サンルーフ
電動スライドドア
スライドドアは今やコンパクトカーでも常識になりつつある特徴のひとつです。
スライドドアでリセールバリューに影響する点は、片側だけのオートスライドドアよりも両側スライドドアの方が便利がよく人気です。
両側オートスライドドアの方が買取価格が良くなる傾向にはあります。
レザーシート
レザーシートは、いまだ根強い評価ポイントです。
レザーシートは表皮が本革であるだけでなく、多くの場合「シートヒーター」や「電動リクライニング」などとセットになっているので、より高評価につながりやすくなっています。
サンルーフ
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「開放感が味わえる」と中古車市場でも人気となっている「サンルーフ」「ガラスサンルーフ」。こちらも高評価につながるポイントです。
買取価値が下がりづらいメーカー
リセールバリューの変動が少ない（＝値落ちがしにくい）車についてご紹介していきます。
中古車市場において鉄板の人気を誇るのが、トヨタ車です。
トヨタ車の中でも新車価格が300万円級～の高級ミニバンのアルファード、ヴェルファイアはリセールバリューが高くなっています。
他に類を見ない、広くて快適な室内と内外装の高級感はほぼ独占的なポジションを築いています。
余談ですが、アルファード、ヴェルファイアの2車種は基本的な設計は同じなのですが、販売経路やデザインが異なります。
どちらのほうが人気ということはなく、両モデルとも変わらぬ人気があります。
グレード別にみると、ガソリンエンジン車よりハイブリッド車のほうが人気が高いです。
人気のトヨタ
全国にディーラー網のあるトヨタ車は、購入後のメンテナンスに関しても安心感が高いのも人気の理由です。
中古車市場はもちろん、新車市場においても人気が高いトヨタ車。
ただ、新車価格も高いので、中古での購入を検討するユーザーも多いですね。
わたしも新車に手が届かず、トヨタ車を中古で購入しました。
そのため中古車市場でも揺るぎない人気を誇り、結果としてリセールバリューは高くなります。
その他、リセールバリューの高い車を紹介していきます。
トヨタ プリウスなどのハイブリッドカー
ちまたで人気のハイブリッドカーは高値で買い取ってもらえる傾向があります。
トヨタ・アクアやトヨタ・プリウスのような専売車種は安定の人気です。
他に、ホンダ・フィットや日産・セレナのようなガソリンエンジン車、ハイブリッド車両方をラインナップしている車種は、ハイブリッド車に人気が集中します。
そのため、リセールバリューも高くなりやすいです。
装備の充実度、燃費の良さといった理由から、市場の人気がハイブリッドカーに集中しています。
注意点すること
2010年代中盤以前に製造された、低年式のハイブリッドカー。
バッテリーやモーターの性能低下、燃費の悪化を懸念するユーザーが多いため、査定価格が下がる傾向があります。
ホンダ フィットなど人気のコンパクトカー
コンパクトカーも、ホンダ・フィットやトヨタ・アクアといった主要車種はとても人気があります。
理由は、セカンドカーや日常の足として中古車で購入する人が多いためです。
その中でも先に説明したハイブリッドカーや、装備が充実しているグレードは特にリセールバリューが高く、高値がつく傾向があります。
【リセールバリュー】意識できていますか?!知って得する車選び! :まとめ
リセールバリューの魅力を感じていただけましたか。
車も、わたしたちの生活の一部です。
自分の欲しい車を購入するに越したことはありません。ただ、少しでもお得に賢く、車の買い替えをしたい方は、ぜひリセールバリューを意識してみてください。
きっと満足できる車が見つかりますよ。