そんな疑問にお答えします。
パテックフィリップの年間生産本数は、約6.8万本ほどと言われています。
「パテックフィリップノーチラス」とモデルを限定すると、年間生産本数は更に少なくなります。
パテックフィリップノーチラスの年間生産本数が、なぜこんなに少ないのでしょうか。
それは、時計業界にある厳しすぎる品質が関わっているかもしれません。
この記事では、パテックフィリップノーチラスの生産数が少ない主な原因の1つ、厳しすぎる品質について紹介しています。
最後まで読み進めていけば、高級時計業界にある厳しすぎる品質の内容について知ることができます。
また、厳しい品質に合格した時計だけが獲得できる称号のことも、知ることができるでしょう。
品質に関することなので、理解するのに少し大変です。
メモを取りながらゆっくりと読み進めて下さい。
目次
パテックフィリップノーチラスも取得している称号はどれ?
機械式時計にはムーブメントの精度の規格があり、その規格に合格した時計だけに与えられる称号があります。
この称号をもらえれば、品質はお墨付き。
パテックフィリップノーチラスは、果たしてその称号を与えられているのでしょうか?
称号について学んでいきましょう。
スイス公認クロノメーター規格(COSC)
機械式時計の事を調べているとよく出てくるワード「クロノメーター」
クロノメーターとは、スイス公認クロノメーター検定協会が規定するムーブメントの精度規格に合格した時計だけに与えられる称号のことをいいます。
スイス公認クロノメーター検定協会の豆知識
スイス公認クロノメーター検定協会は、COSC(コスコ)とも呼ばれており、Controle Official Suisse des Chronometresの頭文字を取ったものです。
スイス公認クロノメーター検定協会は1973年に創設され、年間180万台に及ぶ時計を査定する最も大きく有名な公的機関です。
多くのメーカーがスイス公認クロノメーター検定協会の認定を獲得したく自社製品のムーブメントを査定に出しますが、認定されるものは極々僅(わず)か。
非常に厳格な審査のため、認定を得れば付加価値が上がります。
試験場
スイスのジュネーブ、ル・ロックル、またはビエンヌ
試験対象
ムーブメントの精度
試験概要
試験は15日。
対象時計を垂直・水平などの5つの姿勢差、3つの温度下に置き、日差(日にどれくらい時刻がずれるか)を査定します。
日差マイナス4秒〜プラス6秒以内、2cm以下のムーブメントは、マイナス5秒〜プラス8秒以内という基準の時計のみが合格品となります。
認定されると
試験内容はISO(国際標準化機構)によって定められており、これらテスト項目の厳格さゆえ、認定機はきわめて高い精度を持つ時計と認定されます。
各ブランドにとってCOSC認定は、絶対必要な称号なのです。
認定機には「歩度証明書」が発行され、ダイアルに「クロノメーター」の表記が許されます。
クロノメーターが表示された画像です。
パッと見た目、ブランドのデザインかと思ってしまいました。
出典:sundaylife
ジュネーブシール/ジュネーブスタンプ
スイスのジュネーブ州が制定するムーブメント規格で、パテックフィリップノーチラスが2009年まで取得していた規格です。
ジュネーブで制定されただけあって、その規格はジュネーブシール、またはジュネーブスタンプと言います。
ジュネーブシールは、ジュネーブの時計製造技術保護を目的として発足されました。
そのため、スイス公認のクロノメーター規格とは、また違った厳しさがあります。
その厳しさからジュネーブシールを取得すると、非常に限定的な側面を持ち、取得しているブランドは数えられるほどしかありません。
ジュネーブシールの豆知識
スイスで年間製造される2000万個の時計のうち、ジュネーブ・シールの称号を持つものは24,000個にすぎません。
工業製品に関する査定の中では、最も厳しい規格だと言われております。
ジュネーブシールを取得できれば、時計職人たちにとっては世界最高峰の栄誉を獲得できたといっても過言ではありません。
試験場
スイスのジュネーブ
試験対象
全ての部品製造及び組み立て作業がジュネーブ州内で行われた機械式ムーブメントの精度、仕上げ、装飾など。
製造地だけではなく、使用素材や仕上げ方法にも規定が設けられています。
試験概要
主にジュネーブシールは、ムーブメント製造における審美性や伝統性が重要視されています。
かつては、スイス公認クロノメーター規格の査定15日360時間を上回る、600時間検査が設けられていました。
ジュネーブシールを獲得するためには12個ある条件に、全て合格しなければなりません。
ムーブメントの装飾はもちろんですが、仕上げ、使用素材まで厳しい規定があります。
例えばムーブメント。
ムーブメントの輪列や脱進機は、穴内周をポリッシュ仕上げが施されたルビー石を使うことなどをあげています。
ジュネーブシールの12個の条件を他の規格と比べてみると、伝統的なスイス時計製造の手法をもとにして制定されたという事が分かります。
それだけ、ジュネーブと機械式時計とは、切っても切れない関係であるのです。
近年では時代に合わせて、新・ジュネーブシール規定が発足されました。
防水性やパワーリザーブの項目を追加し、そして精度査定の見直しを行っています。
精度査定の見直しを行う事で、時計全体の実用性や品質にも照準が置かれるようになりました。
しかし、根本的な「伝統の維持」というコンセプトは変えていません。
認定されると
全ての条件に合格したムーブメントは、受け(ブリッジ)にジュネーヴ市およびジュネーヴ州の紋章が刻印されます。
まれにケースに表記されることも。
この刻印をされている時計は、原産地保証ともなります。
つまり、「スイスのジュネーブで製造された」という証拠になるのです。
実際にジュネーブシールが刻印されている写真です。
黄金色に刻印され、特別感があふれています。
モデルによっては、ケースに隠れてジュネーブシールが見れないのが残念です。
出典:GINZA RASIN
カリテ・フリエル
先程紹介したジュネーブシールに対抗馬と言われるほど、厳しい検査機関が新たに制定されました。
それがカリテ・フルリエです。
2001年、時計製造が盛んなフルリエに工房を置くショパールやパルミジャーニ・フルリ、ボヴェなどが共同プロジェクトによって立ち上げます。
最も厳格と言われる所以(ゆえん)の1つに、ムーブメントの精度や外装の他に、耐久性・耐磁性・耐衝撃など実用面でも高度な性能が求められているからです。
試験場
スイスのフルリエ
試験対象
頭(ブレスレット・クラスプ以外)全てがスイス国内で製造された時計
クロノメーター規格の認定を取得した時計
試験概要
ムーブメントの精度に関しては、クロノメーター規格に依頼されますので、ジュネーブシールよりやや劣ります。
カリテ・フルリエでは、クロノフィアブル・テストと呼ばれる検査が非常に特徴的です。
クロノフィアブル・テストは耐久性や耐磁性、耐衝撃性や耐水性といった時計の「実用性」を査定するのです。
クロノグラフのプッシュボタン操作や回転ベゼルの実用性も、同様に測られます。
次に、ムーブメント及び外装の芸術面を査定する作業です。
ジュネーブシールと同じく、装飾や仕上げ、素材に一定の規準が設けられています。
ここまでの検査で全て合格した時計だけが、最後の検査へと進むことが出来ます。
最後の検査は、フリルテストというシミュレーションマシンでの検査です。
フリルテストは、完成した時計の精度を調べるもので、24時間にわたり検査されます。
実際の装着に近い再現のもと、日差0〜+ 5秒以内というクロノメーター規格を上回る正確性が求められます。
ジュネーブシールは日差−3〜+ 2秒以内。
上限値下限値の違いはありますがレンジは5秒で、ジュネーブシールと差がありません。
ジュネーブシールの対抗馬と言われるだけありますね。
認定されると
これら難関を全てクリアした時計のみが、カリテ・フルリエの称号を獲得します。
認定機にはダイアル上やケースに「QUALITE FLEURIER」の表記がされ、ムーブメントのブリッジには「QF」の刻印が許されます。
カリテ・フルリエの称号を得た時計の画像です。
個人的な意見ですが、ジュネーブシールの方がカッコいいです。
出典:GINZA RASIN
ブザンソン規格
機械式時計の生産国は、スイスだけだと思っていませんか。
スイスのお隣の国フランスにも機械式時計はあり、フランス唯一のクロノメーター規格がブザンソン規格となります。
ブザンソン規格の名前にもなっているブザンソンは、フランス屈指の時計製造地帯です。
ブザンソンはかつてブザンソン天文台に、伝統的なクロノメーター試験場が設けられていました。
1970年代に時計業界の大きな革新クォーツショックや、経済危機によりブザンソン天文台は閉鎖することになります。
しかし、1995年からフランス工業省下の「CETEHOR」の研究所に管轄を移し、ブザンソン天文台は復活を果たすのです。
復活したブサンソン天文台は芸術・歴史・工業などあらゆる分野で、フランスを牽引(けんいん)しています。
時計産業も再び活気をみせ、ブライトリング、ロンジンなどがアフターサービスセンターを設立し、スイス時計製造技術との密接な関係性があります。
試験場
フランスのブザンソン
試験対象
ムーブメントの精度
試験概要
クロノメーター規格と同様に、ISOに準じた検査方法で15日360時間、3姿勢でムーブメントの精度査定が行われています。
現代的なテイストの大きいクロノメーター規格に対し、ブザンソン規格は伝統手法に従った形式です。
そのため、査定対象機一本につきクロノメーター規格の3倍のコストがかかってしまうと言われています。
認定されると
認定を受けた時計には、古式ゆかしいデザインが特徴の歩度証明書が発行されます。
ブザンソン規格に合格した際に獲得できる、CETEHOR証明書の画像です。
ブザンソン規格は、パテックフィリップシールなどと違い証明書なのですね。
証明書を大事に取っておかないといけませんが、どこかに無くしてしまいそうです。
出典:Yahoo!シュッピング
ドイツクロノメーター規格
フランスの次は、ドイツのクロノメーター規格です。
WEMPE(ヴェンペ)という、ドイツきっての老舗宝飾(しにせほうしょく)メーカーがあります。
WEMPEは宝飾品だけでなく時計製造も奥深い歴史を持っており、戦前は航海に必要不可欠であったマリン・クロノメーターの製造に携(たずさ)わっていました。
一度は時計製造から遠ざかっていましたが、2006年に本格的に時計製造に着手し始めます。
工房はグラスヒュッテ天文台に隣接し、同時にクロノメーター検定所も設立。
スイスのクロノグラフ規格に対抗し、ドイツもクロノメーター規格を設立した経緯があります。
数十年間、精度検定では空白地帯であったドイツに、再び高級時計の風を起こしたのはヴェンペだったのです。
試験場
ドイツのグラスヒュッテ天文台
試験対象
ケーシング後のムーブメントの精度
試験概要
設立当初は「クロノメーター規格のドイツ試験所」といった立ち位置で、ISOを準拠(じゅんきょ)し、15日間3温度で検査という同様のものでした。
しかし、姿勢に関しては5姿勢、日差マイナス4秒〜プラス6秒以内という厳格さはクロノメーター規格以上です。
また、スイスクロノメーター規格がムーブメントに検査用の文字盤と針をつけて検査します。
それに対し、ドイツクロノメータ規格は完成品としてケース、文字盤、針まで取り付けた状態で行います。
ちなみにクロノメーター規格では、クロノグラフ機においてストップウォッチは作動しません。
当査定は9日目までは作動させた状態で検査するところなどは、工業大国のドイツらしさを感じさせられます。
認定されると
認定証のほか、裏蓋に天文台のレリーフを刻印する権利を獲得できます。
もちろんダイアル上にchronometerの表記も可能です。
グランドセイコー規格
世界で定評があり、高い品質を誇るグランドセイコー。
長野県と岩手県の2カ所だけで時計を組み立てているグランドセイコーは、時計の本場スイスですら数少ない完全なマニュファクチュールを確立しています。
グランドセイコーの精度追求の歴史は、今から約60年前まで遡(さかのぼ)ります。
1960年代にグランドセイコーの初代モデルが誕生します。
初代モデルのダイアル上には、「chronometer」の表記がプリントされていました。
つまり、スイス公認クロノメーター規格の認定を受けていたのです。
しかし、現行モデルのグランドセイコーには、「chronometer」の表記がありません。
1960年代中期以降に独自のGS規格を設立し、1998年には新GS規格を打ち立てたためです。
グランドセイコー規格(GS規格)は言うまでもなく、クロノメーター規格を上回っています。
検査の方法は、姿勢は6、期間は17日間で、日差-3〜+5秒以内が基準となっています。
ロレックスやブライトリングなど多くの有名ブランドがスイス公認のお墨付きを求めるなか、グランドセイコーはただ独自の理念のみを追及していったのです。
さらに驚くべきことに、グランドセイコーにはグランドセイコー規格を上回る、「グランドセイコースペシャル(GSS)規格」と呼ばれる査定もあります。
グランドセイコースペシャル規格で許される日差は-2〜+ 4秒以内。
GSS規格の認定機には、ダイアル上に特別の意味を持つ「SPECIAL」の表記をすることが許されます。
スイス公認クロノメーター規格から始まり、ジュネーブシールやカリテ・フルリエなど品質向上の風向きは留まるところを知りません。
しかし、品質にかけては他の追随を許さない日本企業のグランドセイコー。
品質の高みを目指し、時計業界を1歩リードしてもらいたいのです。
GSS規格に合格したモデルの画像です。
外国の表記と違い、日本人らしいおくゆかしさがあるシンプルな表記です。
出典:GINZA RASIN
パテックフィリップノーチラスの品質は、パテックフィリップシールで!
現在のパテックフィリップノーチラスは、前章で紹介したどの品質規格の認定を受けていません。
しかし、世界トップクラスの厳しさを誇るパテックフィリップシールの称号を得ています。
一体、パテックフィリップシールとはどのような規格なのでしょうか?
分からないことだらけのパテックフィリップシールについて、掘り下げていきましょう。
パテックフィリップシールとは何?
パテックフィリップシールとは、パテックフィリップ独自の品質を保証する規格です。
パテックフィリップシールは公認規格の中で最も難しく、最も格調高いものの一つとされるジュネーブシールと最も関わり深い公認規格となります。
パテックフィリップは、パテックフィリップシールを採用するまでは、ジュネーブシールの規格を採用していました。
しかし、2009年の春に120年間に及ぶ関係にいったん終止符を打ちます。
終止符を打った理由は、ジュネーブシールがムーブメントそのものの評価であり、実際にエンドユーザーの使用状況下を考えていないと疑問を抱いたからです。
そこで新たに自社内規格として、パテックフィリップシールを発行します。
今までお世話になったジュネーブシールを根幹とし、ケーシング後の時計を対象とした精度査定を組み込みました。
しかも、実際の装着をシミュレートしたうえでの日差-3〜+ 2秒範囲という厳格さ。
もちろん審美上の査定もあります。
ダイヤモンドの選定から始まり、セッティングにまで事細かく規定を設けています。
そして最も特筆すべきはアフターサービスです。
パテックフィリップは、1839年の創業以来製作された全てのモデルのアフターサービスと修復を行ってきましたが、パテックフィリップシールでこれを明文化します。
明文化することで、パテックフィリップは自社の時計が一生ものであることを再認識しました。
また、オーナーだけではなく、オーナーから子へ、子から孫へと世代を超えて受け継げることを私たちに約束したのです。
ムーブメントに刻印されたパテックフィリップシールの画像となります。
どの規格の刻印より、パテックフィリップシールの刻印が1番輝いてると思います。
出典:HF-AGF
パテックフィリップシールを獲得する12の条件
パテックフィリップシールを獲得するには12個の条件があり、12個の条件はジュネーブシール規準を採用しています。
12個の条件は以下の通りです。
規準 No.1(A)
キャリバーのすべての構成部品は、追加機能の部品を含め、ジュネーブ時計任意検査局の規準に準拠していなければならない。
規準 No.1(B)
スチール部品の縁はポリッシュ仕上げ、側面は長さ方向にヘアライン仕上げとし、見える面は滑らかに仕上げられていなければならない。
ネジ頭部 上面はポリッシュ仕上げ、またはサーキュラーグレイン仕上げとする。(円周・溝は面取りを行う。)
規準 No.2
すべてのムーブメントの輪列、脱進機には、穴内周をポリッシュ仕上げしたルビー穴石を使用しなければならない。
受け側の穴石は半アーチ型とし、くり形面はポリッシュ仕上げとする。
二番車の地板側には、穴石の使用は要求されない。
規準 No.3
髭ぜんまいは、頭付で円頚部を持つ髭持ちを備えた滑り板により固定されていなければならない。
可動髭持ち受けの使用は許される。
規準 No.4
レギュレーターにおいて、調整式あるいは切れ目入り緩急針の使用は、保持装置がある場合にのみ許される。
ただし超薄型キャリバーについては、 保持装置はなくてもよい。
規準 No.5
回転半径可変テン輪による調速機構の使用は、規準 No.1(A)と(B)が満たされているなら許される。
規準 No.6
時回り輪列の歯車は上下面とも面取りを行い、くり形面はポリッシュ仕上げとする。
厚さ0.15mm以下のものについては、片面(受け側)のみ 面取りを行うことが許される。
規準 No.7
カナ真とカナ歯車の各面はポリッシュ仕上げとする。
規準 No.8
脱進機のおいて、ガンギ車は軽量でなければならず、厚さはキャリバーが大型のもので0.16mm、18mm未満のキャリバーのもので0.13mmを超えてはならない。
規準 No.9
脱進機のおいて、アンクルの振れを制限する一対の土手は、造り付けのものでなければならず、ピンや鋲の使用は許されない。
規準 No.10
ムーブメントは耐震機構を備えていてもよい。
規準 No.11
巻き上げ機構の角穴車、丸穴車は、登録を受けたモデルに準拠して仕上げなければならない。
規準 No.12
ワイヤースプリングの使用は許されない。
余談になりますが、パテックフィリップのムーブメントに設置されたバネ類は、すべて削り出した板バネです。
通常のクロノグラフなら細いワイヤーを曲げたバネが用いられるが、パテック フィリップクロノグラフでは、このような仕様は用いられません。
12の条件をクリアするべくパテックフィリップは、1つの時計に1200以上の手作業と1200時間にわたるテストをし、600時間の品質検査が行われます。
【パテックフィリップノーチラス】年間生産本数が少ない理由とは?:まとめ
まとめとしまして、
- パテックフィリップノーチラスも取得している称号はどれ?
- パテックフィリップノーチラスの品質は、パテックフィリップシールで!
をご紹介していきました。
各ブランドしのぎを削って、品質の向上に取り組んでいました。
品質を重視することも理解できるのですが、品質を重視するあまり年間生産本数が少なる事は少し残念に思えます。
しかし、より高い品質を追及するおかげで、何世代も受け継ぐことが出来る時計が生み出されていることは確かなことです。
今の品質を維持しつつも、年間生産本数を増やせる方法を検討してもらいたいものです。