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ベンツのアドブルー故障をサクッと解決!警告灯の原因と修理費用

アドブルーの警告灯が点灯した…!どうすればいいのか分からない
そのまま放置していたらどうなるの?
修理費用はどのくらいかかる?

そんな疑問にお答えします。

ある日なんの前触れもなく、点灯するアドブルー警告灯。

「あと○○で走行不能」とカウントダウンが始まると、焦ってしまいますよね。

多くの方が実際にどう対処すべきか、何が問題なのかを正確に把握していないことがほとんど。

「まだ走れるし、このままで良いか」

なんて思って放置していると、最悪の場合エンジンが始動しなくなるリスクもあるんです!

そこで今回は、

  • アドブルー故障の修理費用
  • アドブルーシステムの役割
  • 警告灯が点灯する主な原因
  • 実際の修理事例
  • 放置した場合に生じるリスク
  • ディーラー修理と修理業者のメリット・デメリット

まで、徹底的に解説していきます。

いざという時のトラブルに備えて、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

 

【ベンツ】アドブルー故障の修理費用の相場は「数万〜十数万」

アドブルー故障の修理費用は、数万円〜十数万円が相場です。

修理原因によって費用が異なりますが、アドブルー故障の主な修理費用は目安は、以下のとおりです。

アドブルー故障の主な修理費用

故障原因 修理費用
NOxセンサーの故障 約10万(センサーの価格&作業工賃)
アドブルー残量不足 1ℓあたり約200~500円(アドブルー液費用)
センサー誤作動によるトラブル 約25〜30万

具体的な修理内容や車両の状態によって費用は大きく変動することがあります。

ベンツは一般的な車に比べて、修理費用が高額になる傾向があります。

そもそも部品が高価であることや、専門的な技術が必要なことが理由です。

修理を依頼する際には、複数の見積もりを取得し、費用を比較することが重要なポイントですよ。

 

アドブルー故障の原因は?修理の実例を紹介

アドブルーとは?

アドブルーは、ディーゼルエンジン車両の排気ガス浄化のために使用される尿素水溶液で、排気ガス中の有害物質である窒素酸化物(NOx)を削減する役割を果たしています。

これにより、環境にやさしい車両運行が可能となり、ディーゼルエンジン車にとって重要な要素です。

アドブルー警告灯が点灯する理由はさまざまですが、主な3つの原因について詳しく解説します。

アドブルー警告灯が点灯する原因

  1. NOxセンサーの故障
  2. アドブルー残量不足
  3. センサー誤作動によるトラブル

それぞれの原因を詳しくみていくとともに、実際の修理例もご紹介します。

1.NOxセンサーの故障

Noxセンサーとは

NOxセンサーは、車の排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)をリアルタイムで測定する装置。

センサーが集めたデータは、エンジンをコントロールするコンピューター(ECU)に送られます。

ECUは、このデータを使って、SCRシステムという仕組みが適切な量のアドブルー(特殊な液体)を排気ガスに加えるように調整しています。

NOxセンサーの故障は、アドブルーの警告灯が点灯する最も一般的な原因の一つ。

このセンサーは高温の排気ガスに晒されるため、経年劣化や過酷な条件下での使用により故障することがあります。

故障の主な理由としては、以下が挙げられます。

  • 汚れや煤の蓄積
  • 電子部品の故障
  • 高温による劣化

センサーが正常に機能しなくなると、アドブルーシステムが誤作動を起こし、警告灯が点灯します。

修理方法や費用は?

NOxセンサーが故障した場合は、センサーの交換が必要になります。

修理費用は、センサー自体の価格や作業工賃を含めて、数万円から十数万円に達することも。

交換には高額な費用がかかることが多いため、事前に見積もりを確認することが重要です。

NOxセンサーは車種によって2個も3個も付いていることもあるため、20万、30万という高額修理なる場合も。

また、NOxセンサーは世界的に欠品状況が続いていて、注文しても半年〜1年待ちというケースがほとんどなので要注意です。

NOxセンサーを待っている間に、チェックランプが付いていることに慣れてしまい、他の重大なエラーを見逃してしまうことが怖いところです!

修理事例

車種:メルセデスベンツGL350

アドブルー警告灯が点灯し、走行制限までのカウントダウンが始まった。

原因:NOxセンサーの寿命

修理方法:部品を取り寄せてもらい、Noxセンサーを交換した。

2.アドブルー残量不足

アドブルーの残量不足は、警告灯が点灯するもう一つの一般的な原因。

車両は一定のアドブルー量が必要で、残量が少なくなると、まず警告灯が点灯します。

アドブルーが無くなると、SCRシステムが正しく機能せず、NOxを効果的に削減できなくなります。

その結果、放置していると車両のエンジン性能が制限され、最終的には始動できなくなる場合があります。

もし、警告灯が点灯したら、速やかにアドブルーを補充するようにしましょう。

修理方法や費用は?

アドブルー液の補充は、ガソリンスタンドやカーショップ、整備工場でできます。

ウォッシャー液を入れる要領と同じで、5分〜10分程度の作業時間で簡単に補充可能。

価格は1ℓあたり約200~500円となっています。

修理事例

車種:メルセデスベンツGLE350d

アドブルー警告灯が点灯したため、修理業者に持ち込んだ。

原因:チェックしてもらうと、アドブルー液が少なくなっていることが判明。

修理方法:アドブルー液を補充した。

3.センサー誤作動によるトラブル

3つ目はセンサー誤作動によるトラブル。

アドブルーシステムやNOxセンサーは、車両の電子制御ユニット(ECU)と密接に連携しています。

電子系統の不具合やソフトウェアのエラーが発生すると、誤作動によって警告灯が点灯する場合があります。

この場合、センサーやECUのリセット、またはソフトウェアの更新が必要になることがあります。

修理方法や費用は?

センサーの誤作動は

  • NOxセンサーの感度を調整するプログラムをインストールする
  • AdBlueシステムを撤廃するプログラムをインストールする

のような修理方法があります。

いずれも正規ディーラーではなく、修理業者で行なっています。

費用は約25万〜30万が相場のようですが、業者によって値段が異なるので、見積もりを取って確認するようにしましょう。

修理事例

車種:メルセデスベンツCLS220dブルーテック

エラーを何度消してもエンジンチェックランプが点灯。アドブルー警告灯は消えなくなり、走行距離制限かかった。

原因:NOxセンサー不良とアドブルーエラー

修理方法:NOx鈍感化プログラムとアドブルー撤廃プログラムを同時にインストールした。

 

修理に出すならディーラーor修理業者どっち?メリット・デメリット

アドブルーシステムやNOxセンサーが故障した際、ディーラーに修理に出すか、修理業者に依頼するかの選択肢があります。

ディーラー修理と修理業者、それぞれのメリット・デメリットを比べてみました。

ディーラー修理の場合

メリット

  • メーカーのガイドラインに従って修理を行うため、信頼性がある
  • 正規のメルセデス・ベンツの部品を使用

デメリット

  • 修理費用が高額になることが多い
  • 交換部品が在庫切れの場合、修理が遅れることがある

ディーラーでの修理は、ユーザーにとって最も安心できる選択肢と言えます。

ディーラーでは、正規のメルセデス・ベンツの部品を使用し、メーカーのガイドラインに従って修理を行うため、信頼度が高いです。

ただし、専門業者と比べて費用が高額になることがほとんど。

また、正規部品の在庫が切れている場合、修理が遅れることがあります。

近ごろは材料費の高騰やコロナ禍によって生じた物流の停滞や混乱などで、純正パーツの在庫がないケースが増えているため、注意が必要です。

修理業者の場合

メリット

  • 修理費用を抑えられる
  • ディーラーでは実施しない対応をしてくれる

デメリット

  • 正規部品を使用しない場合がある
  • 長期的な信頼性や保証についてはディーラーほどの安心感が高くない

修理業者の一番のメリットは、修理費用を抑えられること。

専門業者では、再生品や中古部品を使用することで、コストを抑えた修理が可能です。

また、一部の専門業者では、アドブルーシステムの撤廃プログラムなど、ディーラーでは実施しない対応をしてくれることがあります。

デメリットとしては、専門業者では、メルセデス・ベンツの純正部品を使用しない場合があること。

そのため、長期的な信頼性や保証についてはディーラーほどの安心感は高くないと言えます。

 

アドブルー故障を放置するとどうなる?そのまま走る7つのリスク

もしもアドブルーの故障を放置し、そのまま走行を続けていた場合は7つのリスクがあります。

アドブルー故障を放置した場合のリスク

  1. 排気ガス規制に違反し、車検不合格になる
  2. エンジンチェックランプが点灯する
  3. エンジン出力が制限される
  4. 走行性能が低下
  5. エンジン停止
  6. 燃費の悪化
  7. NOxの排出が増加し、大気汚染の原因になる

アドブルーシステムは、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化に欠かせないもの。

アドブルーシステムの故障を放置することで、燃費が悪化したり、車両の性能が低下したりするだけでなく、環境への悪影響も大きくなります。

また、警告灯が点灯し続けると、最終的にエンジンが始動できなくなり、重大なトラブルに発展しかねません。

さらに、排気ガス規制に違反し、車検も不合格になってしまいます。

アドブルーシステムの警告灯が点灯した場合は、速やかに点検・修理を行うようにしましょう。

 

ベンツのアドブルー故障をサクッと解決!警告灯の原因と修理費用:まとめ

  • アドブルー故障の修理費用相場は数万〜十数万
  • アドブルー故障の主な原因は「NOxセンサーの故障」「アドブルー残量不足」「センサー誤作動によるトラブル」
  • ディーラー修理のメリットは、メーカーのガイドラインに従って修理を行うため、信頼性がある
  • 修理業者のメリットは、修理コストを抑えられること
  • アドブルーシステムの故障を放置すると、「燃費が悪化する」「車両の性能が低下する」「環境への悪影響も大きくなる」

アドブルー警告灯が点灯した際は、速やかにアドブルーの補充やNOxセンサーの点検・修理を行うことが重要です。

そのまま放置しておくと、最終的にエンジンが始動できなくなり、重大なトラブルに発展しかねません。

警告灯が点灯したら早期に原因を特定し、適切な対処をすることが大切です。

アドブルー故障を防ぐためには、定期的なメンテナンスを実施しましょう。

アドブルーシステムの正常な動作を維持することで、車両の性能を保つことができますよ。

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