そんな疑問にお答えします。
わたし自身も、世界三大時計メーカーであるパテックフィリップに強い憧れを抱いていますが、現在の異常なまでの価格の高騰ぶりには憧れを越して諦めに入ってしまっています。
パテックフィリップといえば世界最高峰のマニュファクチュールブランド。
多彩なモデルもある中で、エントリーモデル的存在のノーチラスがなぜここまで人気なのかがわたしには不思議で仕方ありませんでした。
よくよく調べてみるとその原因となる背景が見えてきました。
この記事では、
- パテックフィリップ、パテックフィリップノーチラスについて
- パテックフィリップノーチラスの価格が高い理由
- 今の現状とこれから
について詳しく説明していきます。
少し冷静にこの状況を見てみると本来のパテックフィリップの時計の素晴らしさに気づく良い機会になりますよ。
目次
パテックフィリップとは
引用出典: PATEK PHILIPPE ホームページ
1839年にアントニ・パテックとフランチシェック・チャペックという2人のポーランド人によって創業されました。
パテックフィリップというのは2人の名前からとったもの。
ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲとともに世界最高のスイス腕時計メーカー、世界三大高級時計メーカーのひとつとして知られています。
パテックフィリップの代表的な作品として、パーペチュアルカレンダー、アニュアルカレンダー、カラトラバ、ゴンドーロ、ノーチラス、アクアノート、トゥンエンティーフォーなどがあります。
圧倒的なステータス性は、世界三大時計メーカーの中でも抜きん出ている存在です。
パテックフィリップ入手困難ブランドのナンバーワン
ステータス性だけではなく、洗練されたデザインと高い品質といった部分もパテック・フィリップが一目おかれる魅力。
入手困難な時計としても業界の頂点に君臨しているパテック・フィリップなのです。
- 入手困難1位 パテックフィリップ
- 入手困難2位 オーデマピゲ
- 入手困難3位 ロレックスのプロフェッショナルモデル
なぜこれだけパテックフィリップが入手困難かというと、他の時計ブランドとは少し違う背景があります。
というのは、長年パテックフィリップの上顧客で今まで何本も高価なモデルを買ってきた方たちは比較的容易に購入できます。
いっぽうで、一般の人たちが急に長年の上顧客になることはできないため、正規店で案内してもらえることは非常に困難といえます。
パテックフィリップを代表する【ノーチラス】とは
引用出典: PATEK PHILIPPE ホームページ
70年代から80年代は多くの老舗ブランドが時代にあわせてクォーツ時計を作り出した時代。
機械時計がクオーツショックの深刻な影響下にありました。
そんな時にパテックフィリップはあくまで機械時計にこだわり、スポーツウォッチに活路を見出し発明されたのがノーチラスです。
高級時計といえば金素材に革ベルトという時代。
ステンレス製のノーチラスは大きな話題になり、同時にその完成度の高さと新鮮なラグジュアリースポーツの強烈なインパクトは機械時計復興の重要な立役者となりました。
ノーチラスの特徴
パテック・フィリップノーチラスは他の腕時計ではあまり見かけない丸みをおびた8角形型のベゼル。
鏡面仕上げを施し磨きあげられた8角形の縁、サテンで仕上げられたベゼルの表面からはエレガンスさが醸し出されています。
パテックフィリップの歴史を物語るノーチラスが今もなお高騰している理由はなんなのか、説明していきます。
パテックフィリップノーチラスが高騰している理由
そもそもパテックフィリップはノーチラスに限らず日本流通本数が少ないというのも背景にあります。
そんな中でもパテックフィリップの需要は高まる一方で、人気の高いノーチラスの中古販売価格となれば定価の2倍以上という破格の値上がりを見せるほど高騰しています。
そこまで価格が上がる理由は大きく2つあげられます。
- 年間限られた本数しか生産されないので、世界の需要に追いついていない。
- 年々上がり続ける製造コスト
そして現在、価格の高騰が凄まじいノーチラス5711/1A。なぜここまで値段が上がっているのか見ていきましょう。
ノーチラス5711/1A
2006年に誕生し、現在も人気を博しているモデル。
スーツスタイルにもスポーツシーンにも合うオールマイティなモデルの5711/1Aはノーチラスシリーズの中でも最も人気があるモデルです。
パテックフィリップが誇る銘キャリバーやゴールドの美しいローターなどを鑑賞できるシースルーバックも魅力のひとつです。
2010年に青文字盤ノーチラスのリファレンスはブレスレットにマイナーチェンジが施されたことにより5711/1A-001から現在の5711/1A010へと変更されました。
その5711/1A010の青文字盤の生産が2021年に終了したことで値段が高騰しているといえます。
この時発表されたティファニーとパテックフィリップがコラボレーションしたティファニーブルーのノーチラス。
わたし自身もその美しさにもうっとりしましたが、落札額には驚愕しました。
世界をざわつかせたノーチラスRef.5711/1A-018
ノーチラスの現行コレクションの中でも最も人気を誇るRef.5711/1Aが2021年をもって廃盤となった、そんな節目に発表されたモデルRef.5711/1A-018。
パテック フィリップは、ティファニーとの提携170周年を記念して有名なティファニーブルーと両社のブランドネームを文字盤に携えた、ノーチラスの限定モデルを発表しました。
世界から注目を集めた"ティファニーブルー"ダイアルのこの特別なノーチラスは、650万3500ドル(約7億3489万5500円)という驚くべき高値で落札されました。
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このような背景からも今後さらに、供給が需要に全く追い付かない状態となり価格の急騰や幻の存在なることが安易に予想されますよね。
このままでは買えない?パテックフィリップノーチラス
少し違う目線でこの状況をみてみましょう。
想像してみたことありますか?
むしろ、だから人気があるとも言えるのですが、冷静に考えてみると実はそれはあまりパテックフィリップを知らないが故に感じる魅力なのかもしれません。
なぜなら、これ程までにない高い技術と高い品質を誇る世界最高峰のマニュファクチュールブランドのなかで、ノーチラスの標準モデルは非常にエントリーな存在。
もちろん、エントリーモデルでも品質はパテックフィリップシール「PP刻印」入りの確かなものです。
でもステンレス製であること、複雑機構も持たないことなど、パテックをよく知る人からしたら最もパテックフィリップらしくない時計なのかもしれません。
その点を抑えよく考えてみると、今起きているこの異常な現象は
世界最高峰の時計マニュファクチュールブランドのエントリーモデルの位置付けのはずの時計が、過剰な人気により価格が付いている事態
といえます。
とりあえず、ノーチラスをよく知らないけど世界最高峰の時計パテックフィリップで、価値が下がらないらしい、これを買っておけば間違いないなどそう思い込む人たちに人気が広がった。
とも考えられます。
その為に、需要と供給が不均衡になっているだけなのかもしれないことに気づくかもしれません。
正直、ノーチラスはもう幻のモデルですよね。
パテックフィリップの店舗で店員の方と話をした時、投資目的でパテックを買っておけば儲かるという噂が広まったり、転売目的の購入希望者が後をたたない状況が続いている。
その為、メンズモデルの購入が非常に困難になっている異常な事態だとおっしゃっていました。
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なぜここまで高い?!パテックフィリップ代表モデル【ノーチラス】:まとめ
パテックフィリップノーチラスが高騰する理由について説明してきました。
高級時計を投資目的に購入する方も少なくないですが、やはり本当に欲しい方の手に渡るような市場価格であって欲しいと願うばかりです。
ノーチラスしかり、パテックフィリップの本当の魅力を感じて時を一緒に刻めたら良いですね。