そのような疑問にお答えします。
ランクルプラドのリセール価値が下がっていることから、一部では「リセール価値が崩壊した」とさえ言われています。
ただし、"リセール崩壊"という表現は、使う人によって意味する規模が異なる可能性があります。
ランクルプラドを所有するユーザーは大きく分けて2種類存在します。
- 利用のために購入した人
- 転売目的で購入した人
つまり、"利益を目指す人か否か"という違いがあります。
利益を出そうとしている人にとっては、リセール価値の下落は大問題です。
しかしながら、利益を追求していない人にとってもランクルプラドのリセール価値が崩壊していると言えるのでしょうか?
この記事を記事を読むことで以下のことが分かります。
- ランクルプラドのリセール価値の崩壊の真相
- ランクルプラドの売却のポイント
利益を求めていなくとも、リセール価値の大幅な下落は大きな損失です。
一生乗り続けるわけではないのであれば、次の車への乗り換えを考える方がほとんどでしょう。
その際リセール価値が高ければ高いほど、売却価格が上がり、乗り換え資金にすることが可能となります。
すでにランクルプラドを所有している方は、賢い買い物をしたと言えるでしょう。
しかし、売却のタイミングを間違えれば"詰めが甘い"と見られてしまうかもしれません。
ここで一つだけ伝えておきたいのは、「詰めが甘い人」はこれから一気に増える可能性があるということです。
気になる方は、この先も読み進めてくださいね。
目次
ランクルプラドが人気なワケ
ランクルプラドは、トヨタが製造・販売するSUVで、その高い走破性と耐久性で人気を博してきました。
初代が1990年に発売されて以来、現在では4代目が販売されており、その品質と性能は、新車・中古車問わず多くの人々に支持されています。
コスパのいい高級車
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ランクルプラドは、決して安くはありませんが、ランクル300系と比べると手に入れやすい価格帯です。
ランクル300系においては最低価格510万円であり、グレードによっては800万円になります。
対して、ランクルプラドは最低価格367万円。高いグレードでも500万円台であり、ランクル300系程購入障壁は高くありません。
にもかかわらず、カッコいいデザインと高級感、安定した走行性を有し、乗り心地も良好。
ランドクルーザーと比べると少々車のサイズが小さいですが、コストパフォーマンスに大変優れている車種であり、人気に繋がっています。
トヨタブランドと人気のSUV車
ランクルプラドはリセール価値が高いという特徴があり、人気にも繋がっています。
ご存じの通り、ランクルプラドは日本が誇る自動車メーカートヨタの車です。
世界のトヨタと称される程に、トヨタブランドは新車、中古車問わず世界中で人気があります。
高い技術力と、長年積み上げた信頼もあり、海外では「故障しにくい」と言われています。
海外においては、車は修理しながら乗り続けるのが普通であるため、故障のしにくいトヨタ車は世界の中古車市場においても人気があります。
さらに海外では、SUV車はもっとも人気のある車です。
特に発展途上国などでは、舗装のされていない道路も多く、頑丈で悪路走行性に長けたSUV車は大変人気があります。
このように、トヨタのブランド力と世界中で人気のSUV車であるランクルプラドは必然的にリセールが高くなる傾向にあり、人気の要因にもなっています。
ランクルプラドの価格崩壊は本当か?
リセール面でも優れているランクルプラドですが、近年、ランクルプラドの中古車価格は下落傾向にありました。
そのため一部では「リセール崩壊」などと称されていることもあります。
ここで誤解のないようにお伝えしますが、ランクルプラドのリセール価値は依然として高いです。
”崩壊”と聞くと、「価値が暴落した」というような印象を抱くかもしれませんが、多くの車種と比べて高いリセールを有しています。
リセール崩壊の背景
ランクルプラドのリセールが下がったことを、「リセール崩壊」と称する背景にはもともとの高すぎるリセール価値が関係しています。
ランクルプラドを取り巻く環境には以下のものがあります。
- 半導体不足による新車の供給不足
- ランクルプラドの世界的な人気
これらにより、手に入らない新車ではなく中古車に需要が流れ、結果として中古車市場の高騰につながっています。
その影響は、新車以上でのリセール価値も見られる程に大きなものとなっています。
当然、投機目的での購入の対象にもなっていましたが、リセール価値が下がり利益が出なくなったため「リセール崩壊」と言われているようです。
とはいえ、多くの車種と比べると、高いリセールを有していることに変わりはありません。
つまり、一般的に車を使用するために購入した方にとっては”崩壊”というほどの状況ではないと言えます。
リセールは本当に下落しているのか?
ランクルプラドのリセールは頻繁に上下しています。
そのため、リセール価値は見るタイミングによって下がっている時期もあれば、上がっている時期もあります。
なぜ変動があるのかというと、理由の一つとして、中古車の主な販売先である海外の情勢が関係してきます。
例えば、新車が高額すぎるパキスタンのような国や、新車の輸入ができない国の富裕層から大変人気があります。
つまりは、そのような国で何かが起きるとリセール価値に変動をきたします。
例えばロシアのウクライナ侵攻による各国からの経済制裁の影響で、日本の中古SUV車の人気が非常に高かったのはご存じでしょうか。
ロシアへの経済制裁の一環として、ロシアでは新車の輸入ができなくなったことで中古車需要が増大。
日本の中古車の輸出国トップがロシアになる程に、たくさん輸出されました。
結果として、中古車バブルとも称されるほどに中古車価格が高騰し、ランクルプラドもその影響を受けてリセールが上がったのです。
そして現在では、バブルは崩壊したと言われています。
実際にカーオークションの落札価格で見ると、高騰していた時期と比べると50万円以上も下落しています。
もちろん、価格の推移には様々な要因が複雑に関わりあっているため、常にリセールが下がっているというわけではありません。
明確な理由が見つからずとも、リセールが上がることも珍しくありません。
ロシア特需ともいえるような、中古車バブルによってリセール価値が高まった時と比べると確かに下落しています。
とはいえ、その後もランクルプラドのリセール価値は上がったり下がったりを繰り返しているのです。
ランクルプラドのリセールが下がる要因
ランクルプラドのリセール価値には、海外事情も大きく関与します。
とはいえ、ウクライナ戦争に影響を受けた中古車バブルは稀な事象です。
それ程までに、世界的に大きな影響を与えている事象でなくとも、中古車輸入に関する各国のルールはリセール価値に大きく影響を及ぼします。
また、新車の生産台数が増えれば、当然中古車の需要は下がります。
モデルチェンジもリセール価値に大きな影響を与える要因です。
ここでは、より詳しくランクルプラドのリセール価値が下がる要因について見ていきましょう。
輸入制限が設けられている
ランクルプラドは、特にパキスタンやマレーシアなどで人気があります。
例えば、パキスタンではランクルプラドの新車価格が高額すぎてなかなか手に入れられないと言われています。
新車には高い関税が設けられているというのがその原因で、富裕層でも手に入れるのは難しいという実態のようです。
その結果、関税が安くなる中古車への需要が高まり、これがランクルプラドのリセール価値の高さに繋がっています。
とはいえ、輸出は無制限なのかというと、もちろんそんなことはありません。
パキスタンやマレーシアでは新車登録から5年経過前までしか輸入が許されず、5年を境目にランクルプラドのリセール価値は急落してしまうのです。
新車の生産台数が増えている
半導体不足で新車が作れなくなっていることはご存じでしょうか?
コロナウイルスやウクライナ戦争など、歴史に残る社会情勢の影響もあり、半導体不足が起きています。
徐々に回復の兆しが見えてきているなどという、メディアの紹介もあるようですが、新車の納車遅れはトヨタに限らず確認されている状態です。
このような情勢のため、中古車に需要が流れ、様々な中古車の価格が高騰していたという実態があります。
同じくトヨタ車のアルファードなども同様にリセールの高騰が見られていました。
様々な要因が絡み合っていましたが、間違いなく言えることは、新車が手に入らないという状況がリセール価値の高騰に繋がっていたのです。
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話は戻りますが、ランクルプラドも納車遅れの影響もあって非常に高いリセールとなっています。
このように、中古車業界においては、市場が大変盛り上がっている状況だったのです。
しかし、実はここ数ヶ月のうちに国内のトヨタ車の新車生産台数は増えてきています。
半導体不足は未だ解決していないにも関わらず、国内の新車生産台数が増えています。その理由は海外での新車生産台数を減らしたことにあります。
円安の影響もあって、ランクルプラドの海外での売れ行きは好調。
そのため、海外の生産台数が多くなっていましたが、トヨタは方針を変更し国内の新車生産台数を増やすことにしたのです。
新車が手に入るようになると、当然ながら中古車を選ぶ必要性が減少し、その結果中古車の価格は下がることとなります。
新車の数が増えるので、今後ますます中古車の需要が下がる可能性は否定できない状況となっています。
モデルチェンジ間近
一般的にフルモデルチェンジのタイミングで、リセール価値は下がると言われています。
理屈はさほど難しい話ではありません。
見た目が変わった新しいモデルに乗りたいと思うのは、多くの方に当てはまることでしょう。
そしてランクルプラドは、近い将来にモデルチェンジを控えているという噂があります。
つまり、売却が遅くなるとリセールが急落する可能性があります。
それこそ、リセール崩壊とも言えるほどに価値が下がるかもしれません。
具体的な発表時期はトヨタから発信されていませんが、2023年の夏や秋ごろの予想が多くのメディアで散見されています。
「売ろうかな?どうしようかな?」このようにお考えの方は早めの売却がいいでしょう。
ランクルプラドおすすめの売却方法
ランクルプラドだけに限らず、どの中古車においても言えることがあります。
少しでも高く愛車を手放したいのなら、一社だけに査定をしてもらってはいけません。
また、多くの場合でディーラーの下取りよりも中古車買取業者にお願いするのが正解です。
高額で売りたいなら一括査定
ランクルプラドのリセール価値は以前ほどの高さはないものの、他の多くの車種と比べると高い方に位置します。
国内のみならず海外での人気も、そのリセールの高さを後押ししています。
今までのおさらいとなりますが、ランクルプラドを売るのなら5年落ちになる前に売る必要があります。
また、2023年中にモデルチェンジが行われることはほぼ間違いないでしょう。
つまり、最速で売却に向けて動くことが望ましいと言えます。
誰でも簡単に高額の査定を得やすい方法は、ズバリ”一括査定”です。
ご自身の車の情報を入力するだけで、何社もの買取業者から見積もりを出していただけます。
一度私も活用したことがありますが、深夜帯にWEB上で情報を入力したところ、翌朝には何件もの電話連絡がありました。
メールでの連絡も数件と、一気にモテキ到来といった具合で連絡の嵐になります(笑)
冗談はさておき、一括査定の爆発力はすさまじいです。
私が見積もり依頼した車は10年落ち間近の軽自動車。
価値なんてほとんど付かないだろうと思いながらも、相場を知りたいという一心で査定に出したわけですが、思ったよりも価値があって驚きました。
正直なところ、実際売りに出したい気持ちはほとんどなかったのです。
それにもかかわらず、怖いほどの連絡が来てしまったため”恐怖体験”になってしまいました。
しかし、見方を変えれば多くの会社で愛車の査定をしてくれるということでもあります。
一括査定が高く売れるわけ
買取業者は再販で利益を出す必要があります。そのため、少しでも安く買い取れた方が買取業者的には当然お得になります。
しかし、一括査定では安く買い取ることは難しくなります。
というのも、利益商品であるランクルプラドを買取額をケチって買い取れなかった場合、将来の利益をみすみす逃すのと同義になるからです。
つまり、こちらが何もしなくても買取業者で談合でもない限りは必然的に高値で買い取ってもらえるということです。
「電話の嵐は怖すぎる」このようにお考えの方には、最近では見積額の高い数社しか取引に参加できないというサービスもあります。
最初の見積額から高値を付けなければ、買取業者は取引に参加させてもらえないという、売る側に有利なサービスも出てきています。
選ばれた会社以外連絡が来ないため、電話の嵐からは逃れることができるのです。
本気で売却を考えるならぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
ランクルのリセールが崩壊!?中古車バブルがはじけた影響は?:まとめ
ランクルプラドのリセールは、乗るために購入した人にとってはまだ”崩壊”していません。
しかし、リセール崩壊のシナリオは確実に近づいていることが分かったのではないでしょうか?
乗るためにランクルプラドを購入した人は、本当にセンスが良く、賢い方だと思います。
ランクルプラドの魅力、そして高いリセールという将来性を見据えて選ぶのは、誰にでもできることではないでしょう。
この記事を読んで、この先どうするのか選ぶのはあなたです。
もちろん、リセールが高いからといって売ることだけが正解ではないはずです。
様々な思い入れなど、お金には変えられない価値もあることでしょう。
ランクルプラドに乗っているあなたが、後悔のない選択ができるよう祈っています。