そもそもリセールバリューがわかりません!
そんな悩みにお答えします。
私自身も、車の購入を考えていた時、インターネットで色々情報を集めていると、何度も何度も目にした「リセールバリュー」という言葉。
「リセールバリューって一体何?」って思いますよね。
車は、最初にかかる費用も高額で、そのような高額な商品を手放すときは、売却額も大きいのが特徴です。
購入する段階ですでに
- 「車を手放すときどの位の値段で売れるのか」
- 「どれくらい値崩れしてしまうのか」
を、考えておくことで、賢い車選びをすることができるということを知りました。
また、車のような大きな買い物でなくても、リセールバリューを意識するだけで、賢く買い物ができるようになります。
そんな「リセールバリュー」、一体どんなものなのか見ていきましょう。
目次
リセールバリューって何?!
リセールバリュー(Resale Value)の、「Resaleリセール=再び売る」、「Valueバリュー=価値」という言葉の通り、 取得した財産を再び売却したときの価値のことを言い、資産価値を表すものです。
3年後に手放す場合にどのくらいの価値があるのかという予想です。
リセールバリューは中古車、高級時計の売却や、不動産でも用いられている言葉です。
簡単に説明すると、リセールバリューが50%ということは、3年後にはおそらく新車の50%程度の価格で売却できるだろうということを意味します。
リセールバリューの重要性
リセールバリューが高いものを選ぶと、その車を途中で手放した時の「実際に負担したコスト」が抑えられます。
冒頭でも解説したように、リセールバリューとは「購入したものを再度売却するときの価格」のことです。
数百万円の時計(例:ロレックス・サブマリーナデイト)
→定価、もしくは定価以上の売却価格になることがある
数万円の時計(例:ブランド無し)
→数千円の売却価格
ここからもわかるように、リセールバリューが高いとプラスになることもある、ということです。
わたしもそうでしたが、多くの人は買い物をする時、販売価格だけを見て高い・安いの判断をしがちですよね。
でも、リセールバリューを意識できれば、目先の価格に惑わされず、先のことまでを見据えた満足度の高い買い物ができるようになります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、リセールバリューはどんな買い物にも使える考え方なので、知っておいて損はありません。
そんな疑問から説明します。
リセールバリューを意識するときのポイント
どのようなものがリセールバリューがいいのかは残念ながら、知識がないとわかりません。
リセールバリューが高いものを買っておくと売却するときに、購入時と同じ位の値がついたり、結果的に負担したコストを抑えられます。
逆にリセールバリューの悪いものだと、買ったときの値段よりも大幅に値下がりしていて、支出がかなり多くなります。
損をしないで再び売ることができるものがある一方で、値下がりによって損するものもあるということです。
言い換えれば資産性がないともいえます。
そんな悩みはこのポイントを抑えましょう。
売却価格の相場を知ること
リセールバリューが大切なことがわかっても、売却価格の相場を知らなければ、リセールバリューが「高い・低い」の判断はできません。
実はとても簡単なんです。
3年前に新製品として10万円で販売された物が、現在どれくらいの価格で売られているかをヤフオクやメルカリで調べてみます。
例えば、その商品が現在7万円で売られているのなら、3年間の間に3万円値下がりしたことになります。
つまり、これから新製品を購入して3年後に売却をする場合も同じくらいの値下がりで済むと予測できるということです。
ただ、注意したいのが、これはあくまでも予測であり、商品次第では同じメーカーの商品でもリセールバリューがより下がってしまうことが考えられます。
そうならない為には、1つの商品だけでなく、複数の商品を調べて相場を把握しておくようにしましょう。
また、売却する時は複数の企業や個人に見積もりを依頼することも大切です。
複数で競ってもらうことで売却価格が上がり、より適切な価格での取引ができるからです。
では、リセールバリューの基本がわかったところで、車を例にとって見てみましょう。
車のリセールバリュー
基本的に、新車の時に人気の車種はリセールバリューも高く、高額で買い取ってもらえる可能性が高いです。
また、新車時の誰もが欲しがる人気車種だけでなく、たとえ少数でも絶対にこの車に乗りたい、というコアなファンがたくさんいると高い値で買い取ってもらえます。
例えばフェラーリやポルシェといった一部のブランド高級車のように、新品や中古で購入しても他の車よりも値下がりしにくいのです。
一方で、国産車は新品で購入したとしても、フェラーリ、ポルシェのような一部の高級ブランド車に比べ、価値が半値、それ以下に下がってしまいます。
なぜ、こんなことになるのか、リセールバリューがどのような基準で決まっていくのか、見ていきましょう。
車のリセールバリュー、ポイント!
リセールバリューが高い車とは、買取価格や下取り価格が高額になる車を指します。
- 年式が新しい
- 傷が少ない
- 走行距離が少ない
車のほうが、高い価格がつきます。
そして車のリセールバリューは「車買取店のニーズ=市場のニーズ」によって決まります。
上記で挙げた3点以外に、リセールバリューが変動する要因は大きく分けると
- モデルチェンジ
- 競合車の新発売
が、関係してきます。
では、ひとつずつ見ていきます。
「モデルチェンジ」によるリセールバリューへの影響
モデルチェンジが行われると、基本的にモデルチェンジ前の車は「型落ち」となり、査定額が落ち込んでしまいます。
そして、実はボディタイプによっても、モデルチェンジの影響の受け方も変わってきます。
エコカー、コンパクトカー
エコカー、コンパクトカーはモデルチェンジによってリセールバリューが落ちやすい傾向がある車種です。
なぜかというと、エコカー、コンパクトカーはモデルチェンジを機に乗り換える人が多いからです。
特にエコカーはモデルチェンジがあると大幅に価格が落ち込みます。
エコカーは日々進化しているので、補助金などの影響で、「買い替えるきっかけになることが多い」ことがリセールバリューが落ちやすい要因になっています。
さらに「残クレ」(3-5年を目途に車を手放し、買い替えを行うことが前提のプラン)が広まったことが理由で、モデルチェンジをする人が増え、車を乗り換える人も増えています。
残クレとは
残クレ(残価設定ローン、残価クレジット)、ワンクレ(ワンダフルクレジット)とも呼ばれます。
メーカーが3-5年後に買い取る保証額を設定し、残りの金額をローンで支払う方法のこと
モデルチェンジの影響が少ないタイプの車
営業用に使われる車はモデルチェンジによる影響を受けにくくなっています。
中でも、ワンボックスカーや低価格のワゴン車など商用車としても利用できるものは、モデルチェンジがあっても、値崩れしにくい傾向にあります。
ワンボックスカーや低価格のワゴンに乗っている人は新車に対するこだわりが少ない人が多い傾向があります。
利用用途から考えても頻繁に買い替えをすることはありません。
でも、モデルチェンジによって、最新の排ガス規制に適応した場合などは、旧モデルの買取価格は落ちてしまうので、注意が必要です。
特にディーゼル車の場合は要注意
基準に合わなくなると「車検を通らない」「都市部や主要道の周辺地域では登録ができない」といった問題が発生し、リセールバリューが大幅に下落する場合も考えられます。
以前、ディーゼル車を新車購入しようか迷っていた時、ディーラーの方には最後までガソリンでなくていいのかと聞かれました。
もし、この先数年で売ることになるのなら、ディーゼルだとかなり損をするかもしれないと言われました。
また、ガソリンなら5年で70%以上残る可能性が高いとも言われたので、ガソリン車にしました。
「競合車のリリース」によるリセールバリューへの影響
モデルチェンジに加え、競合車がリリースされた場合も基本的に買取額が下落します。
「似た価格帯の車」や、「同じボディタイプの競合となる車」が新しく発売された場合は、最新情報をチェックするようにしましょう。
基本的には買取額がダウンしてしまいます。
人気車種は競合車の新発売で価格が落ちやすい
フィットやヴィッツなどのコンパクトカー、アクアやプリウスといったハイブリッドカーは市場での人気がとても高いです。
そのため、フルモデルチェンジがあった場合や後継車種が登場した場合は、買い替えの需要が一気に高まります。
結果、旧モデルが市場に溢れ、リセールバリューが下がる傾向にあります。
リセールバリューの変動は、いろんな状況が関係しているんですね。
競合車が少ない車種
人気車種のリセールバリューが変動しやすいのに対して、競合車の少ないワンボックスカーは、ハイエースがダントツの売り上げを誇っています。
2番手として人気のキャラバンと合わせれば、国内市場のほとんどを占めるという状況がずっと続いています。
リセールバリューが下がりにくいトヨタ車
リセールバリューは車種ごとの人気によって決まりますが、メーカーの人気も影響してきます。
国産車メーカーでは、トヨタ車のリセールバリューが下がりにくい傾向があります。
ボディタイプを問わずトヨタ車は人気があるので、メーカーで比較したときも高いリセールバリューが期待できます。
トヨタ車は耐久性に優れているとの評判も高く、海外での需要も高いのも理由のひとつ。
リセールバリューの高いミニバン
国産車の中でリセールバリューの高さがトップクラスの車はこちらです。
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシーノア
- エスクァイア
この車種の人気は日本国内にとどまらず、アジア諸国でも高い人気があります。
5年前、台湾、ベトナムに仕事で行っていたときも、よくトヨタ車を見かけ、トヨタ車の人気を感じました。
メモ
同じコンパクトミニバンでも、「ホンダ・フリード」よりも「トヨタ・シエンタ」のほうがリセールバリューが高い傾向を見せているようです。
リセールバリューを意識した上で、トヨタ車か他のメーカーの車にするか悩んでいるなら、トヨタ車にしたほうが売却時に損をしない可能性が高いですね。
知らないと損をするかも!賢く買い物【リセールバリュー】とは?! : まとめ
色々な買い物の場面で、考えて損はないリセールバリューの魅力を感じていただけましたか。
リセールバリューが高いものを知り、負担したコストを少しでも抑えられるなら、リセールバリューを考えた賢い買い物をしたいですよね。
車以外にも使われている、リセールバリューについてはこちら。
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