そのような要望にお答えします。
g350dは、メルセデスベンツのSUVシリーズの中でも最も歴史が古く、1979年に初代モデルが登場しました。
その後、数々の改良を経て、現在のg350dは最新の技術と伝統的なスタイルが見事に調和した逸品となっています。
オフロードから都市部まで、どんな環境でも快適に走行できることはもちろんのこと、安全装備や快適装備も充実しているのが魅力的です。
ここまでの話を聞いていると、もっと、g350dのことを知りたくなってきませんか?
そこで、今回はg350dの特徴をどこよりも詳しく解説していきます。
この記事を読んでわかること
g350dの特徴
g350d以外のGクラスの概要
g350dのライバル車の概要
この記事には、g350dの名前の由来も紹介しています。
g350dの名前の由来を知れば、Gクラスの魅力にもっと深く触れることができるでしょう。
さぁ、g350dの世界へとご案内します。
目次
g350dとは、Gクラスのディーゼルモデル
g350dは、2019年4月に日本市場に投入された新世代のGクラスであり、高性能なディーゼルエンジンを搭載しています。
g350dは、どの様な特徴があるのでしょうか?
早速、詳しく見ていきましょう。
デザインと装備
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g350dは、Gクラスの伝統的な四角いフォルムを継承しつつ、より洗練されたデザインです。
外装は、LEDで丸型デザインが構築されたヘッドランプや、フロントフェンダー先端上部に取り付けられたウインカーといったディテールなど、そこかしこに先代モデルから引き継がれた意匠が採用されています。
オプションで「AMGライン」を選ぶと、専用の外装パーツや19インチのAMGアロイホイールの装備が可能です。
内装は、ブラックレザーシートやウッドパネルなどの高級感あふれる素材を使用。
サンルーフやハーマンカードンスピーカー、後席モニターなどの豪華なオプションも用意されています。
ダッシュボードには12.3インチのワイド液晶を2つ並べたモダンなインストルメントパネルが備(そな)わり、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しています。
エンジンの性能
g350dに搭載されるているエンジンは、OM656型と呼ばれる直列6気筒ディーゼルターボエンジンです。
OM656型エンジンは、最新の技術を駆使して開発されたもので、次のような特徴があります。
高い出力とトルク
最高出力は286ps(210kW)、最大トルクは600Nm(61.2kgm)というパワフルなスペック。
同じく直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するBMW X5 xDrive30d(265ps/620Nm)や、アウディ Q7 45 TDI quattro(231ps/500Nm)よりも優れています。
従来のV型6気筒ディーゼルターボエンジンよりも約15%軽量化されており、重心が低くなりました。
高い効率と環境性能
燃費は、10.15モードで10.2km/Lという数値です。
同じくGクラスに搭載されるガソリンエンジンモデルのG550(6.9km/L)やAMG G63(5.8km/L)よりも大幅に優れています。
OM656型エンジンは、排気ガス浄化システムをエンジン近くに配置することで、触媒の温度上昇を早めて排出ガスを低減しました。
さらに、アドブルー液を噴射することで、窒素酸化物(NOx)を水と窒素に分解して排出しています。
アドブルーについて詳しく知りたい方は、この記事を読んでみて下さい。
高い快適性と静粛性
OM656型エンジンは、可変バルブリフトシステムや可変ターボチャージャーなどを採用することで、低回転から高回転までスムーズな加速を実現しています。
バランスシャフトやアイドリングストップシステムなどを採用することで、振動や騒音を抑えました。
安全性と快適性
g350dは、メルセデス・ベンツの最新の安全技術を採用しています。
レーダークルーズコントロールは、前方の車両との距離を自動的に調整して、一定の速度で走行することができます。
トラフィックジャムアシストは、渋滞時に自動で停止と再加速を行ってくれる便利な機能。
これで渋滞の時も「イライラ」せず運転できます。
前後シートヒーターは4段階の温度調節が可能で、冬場でも暖かく快適に座ることができます。
パワーシートは電動で細かく調節することができるだけでなく、マッサージ機能も備え快適な運転席に。
ハーマン・カードンサウンドシステムは、15個のスピーカーと1個のサブウーファーからなります。
サウンドやロジックなどの技術で、高品質な音楽やナビゲーションの音声を提供が可能になりました。
それはまるで、映画館にいるような感覚です。
音響効果や画面解像度が素晴らしく、臨場感や没入感が高まるでしょう。
g350dの名前の由来
もっと詳しく、g350dについて探っていきましょう。
g350dという名は、どういう意味があるのでしょうか?
名前の由来を知ることで、g350dに対する理解が深まります。
「g」は「gelände(ゲレンデ)」
g350dは、メルセデス・ベンツのGクラスに属するモデルです。
Gクラスに所属しているので、先頭に「g」をつけました。
Gクラスは、ドイツ語で草原を意味するゲレンデ(GELANDE)の頭文字を取った名前です。
ゲレンデはもともと、オフロードカーの代名詞である「ゲレンデヴァーゲン」の短縮形でした。
ですが、1994年にメルセデス・ベンツが命名規則を変えた際に、「Gクラス」という新しい名前になったのです。
メルセデス・ベンツには、Gクラス以外にもSUVのラインナップがあります。
それらは、GLS、GLE、GLC、GLB、GLAという5つのモデルで、それぞれ異なるサイズや性能を持っています。
これらの名前は、「GL」というSUVを表す文字と、各セグメントを示す文字を組み合わせたものです。
余談になりますが、「GL」は、ドイツ語で光沢という意味のグランツ(GLANZ)から取られています。
GクラスとGLクラスは、どちらもGという文字がついていますが、全く別のモデルです。
「350」は排気量の名残り
g350dは、そのモデル名に「350」という数字を持ちますが、これはエンジンの排気量を示すものではありません。
2世代前までは、メルセデス・ベンツの車種は排気量とモデル名が一致しており、例えば350は3500ccのエンジンを搭載していました。
しかし、現在「350」は、エンジンの最高出力が約350馬力であることを表しています。
実際には、エンジン単体の最高出力は286馬力であり、ターボチャージャーやハイブリッドシステムなどの補助装置によってパワーが増強されています。
メルセデスベンツは、燃費や環境性能を向上させるために、エンジンの排気量を小さくしながらも出力を維持する技術を採用しています。
その結果、排気量と出力の関係は以前とは、大きく異なっているのです。
「d」は「diesel (ディーゼル)」
g350dは、そのモデル名に「d」というアルファベットが付いていますが、これはディーゼルエンジンを搭載した車であることを示しています。
メルセデスベンツでは、パワートレインの種類に応じて、数字の後ろにアルファベットを付けることで区別しているのです。
パワートレインの種類
c:圧縮天然ガス車
e:電気自動車
f:燃料電池車
h:ハイブリッドカー
また、四輪駆動車モデルには、「4MATIC」というサブネームが付きます。
したがってg350dは、メルセデスベンツのGクラスに属する車で、約350馬力のディーゼルエンジンを搭載した車ということになります。
これでg350dについて、完璧ですね。
「g350dにも引けを取らない」Gクラスの仲間たち
Gクラスには、g350dと同じくらい高性能なモデルが他にも存在します。
それは、g400dとg500というモデルです。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
g400d
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g400dは、g350dと姿形がそっくり。
エンジンもg350dと同じエンジン「OM656」を使っています。
ですが、ソフトウェアやドライブトレインの改良によって、g350dよりもパワーとトルクがUPしました。
さらに、G400dは「G manufaktur(Gマヌファクトゥーア)プログラム」に対応しています。
G manufakturはGクラスだけの特別なオプションで、自分だけのオリジナルのインテリアを作ることができ、ボディカラーは22色から選ぶことができます。
このプログラムでは、高品質な素材と技術で細かいところまで丁寧に仕上げられるインテリアを注文できます。
さらに、以下の装備を付けることができます。
シートベンチレーター(前席):シートにファンが入っていて、暑くて汗ばんだ時に涼しくしてくれます。
シートヒータープラス(前席):シートが暖かくなって、寒い時に快適になります。
電動ランバーサポート(前席):シートのカーブを調節して、腰に合わせてくれます。
ドライビングダイナミックシート(前席):コーナーを曲がる時に、バックレストがエアで膨らんで身体を支えてくれます。
レザーダッシュボード:ダッシュボードにレザーが使われていて、高級感があります。
最後に、ステアリング位置はg350dは右ハンドルしかないのですが、g400dは右ハンドルと左ハンドルのどちらかを選べます。
SPEC
車体寸法 | 4,660mm×1,930mm×1,975mm |
車両重量 | 2,490㎏ |
駆動方式 | フルタイム4WD |
使用燃料 | 軽油 |
燃費(WLTCモード) | 9.7km/L |
この動画では、g350dとg400dの性能や装備、価格などを比較しています。
本文の中で紹介されていない細かい違いもありますので、詳しくは動画をご覧ください。
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g500
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Gクラスの中で唯一ガソリンエンジンを搭載しているのが、g500です。
このエンジンはAMG製の4.0リットルV8ツインターボで、422psの最高出力と610Nmの最大トルクを発揮します。
g500はg400dと同様に「G manufakturプログラム」に対応しており、好みのインテリアを選ぶことができます。
ボディーカラーは、レッド系がおすすめ。
他のモデルと差別化できるからです。
g500は、オフロードでは3つのデフロックや低速レシオを使って、さらに性能を発揮。
パワフルなエンジンとフルタイム4WDシステムの組み合わせにより、どんな路面でも走り抜けることができます。
g500は走行性能だけでなく、快適性や安全性も高いレベルで提供しています。
車内にはナッパレザーやウォールナットなどの高級素材が使われており、運転支援システムやインフォテインメントシステムも充実しているのです。
SPEC
車体寸法 | 4,660mm×1,930mm×1,975mm |
車両重量 | 2,450㎏ |
駆動方式 | フルタイム4WD |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃費(WLTCモード) | 7.4km/L |
g500をオフロードで走行している動画です。
g500のオフロード性能の高さがよく分かります。
出典:YouTube
g350dとライバル車を比較検証
g350dと競合する車種の紹介です。
競合する車種はどのような特徴があって、g350dとどう違うのでしょうか。
g350dと見比べながら、詳しく見ていきましょう。
ランクルプラド/トヨタ
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正式名ランドクルーザー プラド(LAND CRUISER PRADO)とは、トヨタ自動車が1990年から2023年にかけて生産・販売していた中~大型SUVのことです。
ランドクルーザーシリーズの中で、ライトデューティ向けのオフロード性能に特徴がある車種でした。
ライトデューティとは
アメリカ合衆国における自動車の分類で、貨物の積載量が4,000ポンド(1,815kg)未満のトラックまたはトラックベースの乗り物を指します。
ライトトラックには、SUV、ピックアップトラック、ミニバンなどが含まれます。
ランドクルーザー70系の足回りを軽量化して、ハイラックスサーフやブリザードと同様のパワートレインを使い、乗用車らしい快適さや装備を充実させたモデル。
販売された地域によっては、「ランドクルーザーワゴン」、「ランドクルーザーII」、「バンデラ」と呼ばれることもありました。
ヘビーデューティな70バン系と区別するためにトヨタでは、バンを「70ヘビー系」、プラドを「70ライト系」と呼んでいたそうです。
プラドは悪路走破性と信頼性が高く、欧州市場ではサブネームをつけずに「ランドクルーザー」として販売されます。
2012年と2013年には、ランクルプラドがダカール・ラリーの市販者部門で連覇し、その実力を世界中に見せつけました。
2023年8月2日には、新型のランドクルーザー250が発表され、プラドという名前はなくなったのです。
SPEC
車体寸法 | 4,825mm×1,885mm×1,850mm |
車両重量 | 2,320㎏ |
駆動方式 | フルタイム4WD |
使用燃料 | 軽油 |
燃費(WLTCモード) | 11.2km/L |
ランクルプラドを5分で解説している動画です。
本文と一緒に見ていくと、ランクルプラドの特徴がよく理解できます。
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ラングラー/ジープ
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ラングラー(Wrangler)は、1987年からジープブランドで展開されているクライスラーの本格的なクロスカントリーカーです。
カナダ市場では、ラングラーという名前がシボレー・C/Kのグレード名として使われていたため、初代モデルはYJ、2代目モデルはTJという名前で販売されました。
現在は4代目になり、シリーズで初めてハイブリッド車も登場しています。
g350dと比べると、ラングラーの中でも最もオフロード性能に優れたルビコンが対抗馬ですね。
ルビコンの特徴は、フロントのスタビライザーを運転席から切り離すことができる機構を備えていることです。
ホイールのストローク量が増えるような厳しいオフロードでも、力強い走りを見せることができます。
エンジンは2.0L 直列4気筒エンジンしか選べませんが、3.6LV型6気筒エンジンと同等の最高出力と最大トルクを発生しますので、パワー不足を心配する必要はありません。
ジープシリーズの車は、外国車であったりボディやエンジンが大きかったりすることから、燃費が悪いと思われがちです。
ですが、最新のラングラーはドアやフェンダーなどにアルミパーツを多く使ってボディを軽量化。
また、トランスミッションを5ATから8ATに変えて、エンジンの回転数を減らしています。
これらの改良によって、燃費は大幅に改善されました。
SPEC
車体寸法 | 4,320mm×1,895mm×1,840mm |
車両重量 | 1,920kg |
駆動方式 | パートタイム4WD |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃費(JC08モード) | 9.0km/L |
ラングラーの利点・欠点を正直にレビューしている動画です。
動画の内容は、ラングラーを知るのに参考になると思います。
出典:YouTube
トゥアレグ/フォルクスワーゲン
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ポルシェと共同開発したフォルクスワーゲンの高級SUVのトゥアレグ。
同社のカイエンとプラットフォームを共有する姉妹車ですが、その性能は一線を画しています。
2020年2月に発表されたトゥアレグR型は、プラグインハイブリッドモデルとして初めてRラインに加わりました。
3.0リットルV6ターボエンジンと電動モーターの組み合わせで、462馬力の総出力と700N⋅mのトルクを発揮し、8ATと電子制御式4WDが優れた走行性能を実現。
15インチのタッチスクリーンやHDマップデータによるナビゲーションなど、最新のテクノロジーも搭載されています。
スマートフォンとワイヤレスでつながる「App Connect」も魅力的な機能のひとつです。
SPEC
車体寸法 | 4,800㎜×1,945㎜×1,740㎜ |
車両重量 | 2,340㎏ |
駆動方式 | 4WD |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃費(JC08モード) | 13.5km/L |
ベンツg350dを学べるのはここだけ!名前の意味から特徴まで解説:まとめ
まとめとしまして、
- g350dとは、Gクラスのディーゼルモデル
- g350dの名前の由来
- 「g350dにも引けを取らない」Gクラスの仲間たち
- g350dとライバル車を比較検証
を、紹介してきました。
g350dは、ベンツのGクラスの中で、ディーゼルエンジンを搭載したモデルだと分かりました。
ベンツのGクラスは、g350dだけでなく、g400dやg500といったモデルもラインナップされ、選ぶのが難しいですね。
もし、Gクラスの購入を検討しているなら、g350dを選んでみてはいかがでしょうか。
ディーゼルモデルの中では最も手頃な価格で、扱いやすさも抜群ですよ。