エルメス プレタ

【知ったかぶりから卒業】エルメスも取り扱っているプレタとは?

エルメスも取り扱っているプレタとは、何のことですか?

そんな疑問にお答えします。

ブランドの服を見ていると、「プレタ」という言葉がよく目につきます。

私はファッションに疎(うと)くて、プレタは「エルメスのケリーバッグみたいな、バッグの一種」だと思っていました。

プレタがバックじゃないとわかったのは、友人と話しているときです。

友人との会話でTGC(東京ガールズコレクション)について話していて、「プレタ」の意味が分かりました。

ファッション用語って、知ってるようで知らないことが多いんですよね。

そこで今回は、エルメスも扱っているプレタについて紹介していきます。

この記事を読んでいくと

  • エルメスとは、どの様なブランドなのか
  • プレタとは何か
  • プレタの反対語、オートクチュールとは何か

を、知ることができます。

毎年この時期になるとワイドショーで取り上げられる、パリコレクションのことも書いてあります。

小話のネタにもなりますので、最後まで読み進めてみて下さい。

 

そもそもエルメスとは、どの様なブランド?

そもそもエルメスとは、どの様なブランドなのでしょうか。

「確か高級バッグで有名だったような」というくらいの知識では、エルメスの素晴らしさは理解できません。

エルメスのことを知るために、ポイントを絞って説明していきます。

エルメスは、世界三大ブランドの一つ

 

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「バーキン」「ケリーバッグ」という言葉を、聞いたことはないでしょうか。

エルメスはバッグで有名で、フランスのパリに本社を置く高級ファッションブランドです。

歴史は古く、今から約185年前の1837年にティエリー・エルメス氏が創立しました。

ティエリー・エルメス氏がパリ9区に開いた高級馬具工房が始まりで、ロシア皇帝などの貴族に馬具を卸(おろ)していたのです。

時代の変化とともに、馬具の製作技術を活(い)かし、バッグなどのアパレル製品の製作を手掛けるようになりました。

現在では、バッグのほかに香水・腕時計・服飾品・装身具なども手掛けており、シャネル・ルイビトンと肩を並べる世界三大ブランドの1つとして、地位を確立しています。

エルメスの歴史

エルメスは、先程述べた通り1837年にティエリー・エルメス氏がフランスのパリ9区に開いた馬具工房が始まります。

ロシア皇帝やナポレオン3世など王族を、顧客としてきました。

1880年には、現在の本拠地パリ8区に工房を移転します。

この時期は、アメリカでは馬車ではなく自動車メーカーのフォードが台頭、つまり勢力を増してきたのです。

ティエリー・エルメス氏は、先見の明(せいけんのめい)があったのでしょう。

「馬車から車の時代がすぐそこまで来ている」と判断し、馬具以外の商品展開をしていくことにしたのです。

1903年には、女性用のバッグや財布などのファッショングッズを販売し始めます。

1920年には、世界で初めてファスナーを採用したバッグを発売し、その時採用したファスナーは「エルメスファスナー」として特許を申請しました。

1927年には腕時計、1937年にはスカーフの自社制作を開始。

1947年には香水部門設立と、バッグや財布などにとらわれず、ファッション関連商品を次々と販売しています。

その後も、エルメスは人気の高い有名モデルを次々に生み出し続けてきました。

1969年には、少しだけスポーティーさも持ち合わせる都会的なバッグ「コンスタン」を発表。

1978年は「H」のマークがパンチングされている独特なデザインの「エブリン」。

1984年には、「バーキン」が発表されています。

バーキンは、ジェーン・バーキンのために作られたバッグとして有名な話ですね。

ジェーン・バーキンとは

イギリスロンドン生まれの76歳。

主に役者と歌手を本業とし、モデルとしても活動していました。

フランス人アーティスト、セルジュ・ゲンズブールをパートナーとしてからは、フレンチロリータとしてファッション業界にも影響を及ぼしています。

ちなみにフレンチロリーターとは、ロリータ的な魅力を武器に活躍したフランスの歌手・女優・アイドルたちのことです。

1998年には、キャンバス地のトートバッグである「フールトゥ」を。

2006年には、カジュアルラインである「アカプルコ」「バルパライソ」を発表するなど、人気モデルを世に出し続けています。

「偶然or必然」エルメスとジェーン・バーキンの出会い

 

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エルメスには、ブランドの格や人気を高める数多くの逸話(いつわ)が存在しています。

その中の1つ、エルメスの代表作である「バーキン」が誕生した秘話を紹介して、このパートを終わりにしたいと思います。

1980年代、エルメスの5代目社長、ジャン=ルイ・デュマ=エルメス氏が、飛行機に乗った場面から話は始まります。

ジャン=ルイ・デュマ=エルメス氏が乗っていた飛行機の隣の席は、当時イギリスで活躍していた歌手で女優のジェーン・バーキンさんでした。

その時のジェーン・バーキンさんのかごカバンは、荷物でパンパン。

つまづいた拍子でジェーン・バーキンさんは、カバンの中身をエルメス氏の前でぶちまけてしまいます。

ぶちまけた荷物を拾いながらエルメス氏は、ジェーン・バーキンさんに「ポケットが付いたバッグの方がいいですよ」と、アドバイスをしたそうです。

ジェーン・バーキンさんは、エルメス氏が何者か知らずに「エルメスがそういうバッグを作ってくれたら買うんですけどね。」と、答えました。

その言葉を聞いて、エルメス氏は「自分がエルメスの代表取締役だ」と身分を明かし、バーキンさんの理想のバッグを作ってあげることを約束します。

2人は飛行機の移動中意見を出し合いながら、機内のエチケット袋にスケッチを描き、新しいバッグのデザインを作り上げました。

ジェーン・バーキンさんの人気、バーキンというバッグの素晴らしさ、このエピソードが世界中に知れ渡ったことから、エルメスの名声はますます高ったのです。

2人が出会っていなかったら「バーキン」というバッグは、この世に生まれていなかったのです。

何がきっかけで、新しいものが生まれるかわかりませんね。

このほかにも、モナコのグレース・ケリー王妃が使用していたことで名付けられた「ケリー」などの逸話もありますが、それはまたの機会にしておきますね。

 

プレタとは、高級既製服

先にネタバレすると、プレタとはプレタポルテ(pret-a-porter)を略した言葉で、フランス語で「高級既製服」を意味します。

なぜ、高級既製服のことを「プレタ(プレタポルテ)」と言うのでしょうか。

その疑問を解くカギは、プレタの語源から知ることから始まります。

プレタの語源は、フランス語から

プレタは、フランス語のプレタポルテ(prêt-à-porter)が由来とされています。

「prêt」は、用意ができている。

「porter」は、着るという意味を持っています。

フランス語では、元々「既製服」には、「confection(コンフェクション)」という言葉が使われていたのですが、安くて低品質な既製服という意味が含まれた言葉だったのです。

「安くて低品質な既製服」「高級既製服」と区別するために、プレタポルテという言葉が生まれました。

英語の「ready to wear(すぐ着られる服)」を、フランス語に置き換えて誕生させた造語だとも言われています。

このようなエピソードがあるため、日本でも「プレタ」と言えば「高級既製服」を指すことが多いのです。

プレタは婦人服メーカー「ヴェイユ」が始まり

プレタという言葉を使い始めたのは、1949年にパリの婦人服メーカである「ヴェイユ(Weill)」が始めだと言われています。

そして50年代以降、「ヴォーグ」などのファッション雑誌で、プレタ特集が組まれていくようになってきました。

プレタという言葉を使い始めてから十数年経った60年代後半からは、オートクチュールメゾンがプレタポルテラインを次々と立ち上げます。

メゾンとは

メゾン(maison)とはフランス語で、家・建物という意味を持ちます。

しかし、ファッション業界では、会社や店という意味です。

ちなみに、メゾンと似たような意味をもつ「ブランド」という言葉があります。

メゾンとブランドの違いは、会社や店という意味をもつ「メゾン」に対し、商品や商標そのものを指すのが「ブランド」です。

このころからオートクチュール(高級仕立て服)に対して、値段を抑えるために工場で生産したプレタポルテ(高級既製服)が、どんどん勢力を伸ばしていくのです。

既製服の試みは、60年代以前にも多くのブランドが行っていました。

ですが、時代がプレタポルテという仕組みに追いついていなかったのでしょう。

どのブランドもプレタポルテに興味をもたず、長続きはしなかったそうです。

60年代には「Saint Lauren Rive Gouche(サンローラン・リヴ・ゴーシュ)」を皮切りに、多くのメゾンがプレタポルテラインを始めます。

こうした広がりを受け、1973年パリにプレタポルテ組合(Prêt-à-Porter des Couturiers et des Créateurs de Mode)が設立されたのです。

その後、プレタポルテの歴史に名を刻むキーデザイナーやブランド、重要な出来事などが、10年単位の年代ごとに起こるのでした。

 

プレタの反対語は、オートクチュール

プレタには反対語が存在し、オートクチュールと言います。

オートクチュールとは、注文によってその顧客に合わせて仕立てられるオーダーメイドの一点ものです。

プレタ同様、オートクチュールについて学んでいきましょう。

オートクチュールの語源も、フランス語から

オートクチュールとは、注文によって顧客に合わせて仕立てられたオーダーメードで、一点一様のものです。

オートクチュールもフランスから生まれた言葉で、オート(haute)は「高級」を意味し、クチュール(couture)は、「仕立て服」という意味を持っています。

20世紀初めまでは、高級仕立て屋がたくさんありました。

一方的に顧客から注文があったり、顧客が好みのデザインを指定しながらデザイナーと相談して服作りをするなど、様々な形式のお店が存在していたそうです。

様々な高級仕立て屋があるので、規定も様々。

乱立する高級仕立て屋の規定を設けるために、1868年に高級仕立て屋を「シャンブル・サンディカ(パリ・オートクチュール組合)」として組織化します。

1年に2度のコレクションを開催することや、アトリエの常駐スタッフ数などの数多くの規定が設けられていましたが、年々その規定が緩くなっていくのでした。

毎年1月と7月の2回開催されるパリ・オートクチュール・コレクション。

パリ・オートクチュール・コレクションには、サンディカ加盟店とフランス国外招待メンバーと、招待されたブランドだけが参加できるようになっています。

ちょっとブレイク

ブライダル協会では、プレタポルテとオートクチュールを合わせた「プレタクチュール」という言葉があります。

プレタクチュールは、サンプルの中から気に入ったパターンを選び、仮縫いをして体形に合わせていきます。

デザインや生地は既製の物から選ぶ(プレタポルテ)ことになるのですが、自分の体にフィットしたドレス(オートクチュール)を手に入れることができるのです。

オートクチュールの誕生の前は、分業制

オートクチュールが誕生する前のファッション業界の仕組みは、現在と大きく異なっていました。

全てが分業制です。

テキスタイル(生地)メーカー、アクセサリー・装飾品を扱うメーカー、仕立て屋(デザインをするクチュリエ・ドレスメーカー)、裁縫担当者がいて、別々に仕事をしていました。

カスタマー(注文者)は、自ら生地を買い、装飾品を集め、仕立て屋でデザインをし、仕立て屋と別にある縫製屋の針子が縫うというシステムです。

そして当時のファッションの最大のステータスは、デザインではなくテキスタイル(生地)でした。

現在とだいぶ価値観が、違っていましたね。

オートクチュールが誕生。そして、

だいぶ月日が経ち、オートクチュールのシステムが誕生したのは1860年のこと。

イギリス人のシャルル・フレデリック・ウォルトが、ナポレオン3世時代の皇室御用達のクチュリエ(ドレスメーカー)として名を上げたのが始まりです。

シャルル・フレデリック・ウォルトは、当時の分業システムは非効率的だと思っていました。

彼は、非効率的な分業システムにメスを入れ、分業制になっていた仕事を一つにまとめたオートクチュールの源流を作り上げていったのです。

そのシステムは、現在と少し違っていました。

それは、デザイナーが複数の服のサンプル(モデル)を用意します。

複数のモデルに服を着せて見せ、複数のモデルから顧客が自分が気に入ったものを選択。

選択したデザインのモノを、自分の体のサイズに合わせて作るというものだったです。

デザイナーがテキストの選定から、デザイン、仕上がりの見直しまで一貫して管理する立場になりました。

このシステムにより、顧客に服が届く時間が短縮し、生産システムが効率的になったのです。

より多くの顧客に、ウォルト服を届けることができるようになりました。

このシステムが元になり、現在のオートクチュールのシステムは生まれたのです。

ウォルトは、顧客同士が同じ服を同じ場所で着ないように顧客の住む場所、服を着ていく場所など、すべて顧客の情報を一括管理していたと言われています。

時代がオートクチュールを育てる

オートクチュールが育った理由は、1つの時代背景が関わっています。

1870年には、ナポレオン三世の帝政が崩壊。

ナポレオン三世の帝政崩壊により皇室中心のファッションスタイルが崩れ、ブルジョワジー(裕福層)、アメリカの富豪を中心としたファッションへ移行していきます。

これまでファッション業界で絶対的に権力をもち、トレンドと美学を作り上げていた皇帝がいなくなったからです。

ファッションデザイナーは、「皇帝の服を作る人」から「自分がトレンドを作る人」へと変わり、デザイナーという職業を作り上げていった時代でした。

 

「エルメスだけではない」プレタの代表的なブランド

エルメスだけが、プレタを取り扱っているわけではありません。

世界三大ブランドの1つ、シャネルやルイヴィトンだって取り扱っています。

プレタを取り扱っている代表的なブランドは、とても有名なブランド達でした。

CHANEL(シャネル)

 

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ジュエリーや化粧品に特化したイメージを持つCHANELですが、プレタもちゃんと取り扱っています。

1910年にココ・シャネルが、パリ帽子店をオープンさせたのが、CHANELの始まりです。

1919年にオートクチュールのコレクションを発表し、シンプルで機能的なデザインが話題となりました。

コルセットでウエストを絞り、飾性の高いファッションが中心だった女性のファッションを、スカート丈を短くし女性の動きが自由になる衣服へと変えいったのです。

ブランドのコンセプトとして、自由で自立した女性像が根底にあります。

Dior(ディオール)

 

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CHANELと肩を並べるくらい有名なDior。

Diorはフランスのデザイナー、クリスチャン・ディオールによって1946年に創設されたブランドです。

しかし、です。

クリスチャン・ディオールは心臓発作により、この世から去ってしまいました。

ブランドを設立して、わずか11年後のことです。

クリスチャン・ディオールの亡き遺志を継いだのは、イブ・サンローラン。

イブ・サンローランは3年間Diorに所属していましたが、わずか3年で独立してしまいました。

その後、5人のデザイナーに支えられ、現在でもパリの高級ブランドとしての地位を確立しています。

LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)

 

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バッグを中心に人気が高いLOUIS VUITTONは、1854年にトランク製造の職人であったルイ・ヴィトンがパリで設立しました。

ルイ・ヴィトンの代表的なラインのモノグラムは、日本の薩摩藩、島津家の家紋を参考にしたと言われています。

創業から150年以上も世界中で愛され続けているルイヴィトンは、シンプルかつ上品なデザインで世界中から支持され続けています。

GUCCI(グッチ)

 

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GUCCIは、1921年にイタリアのフィレンツェでグッチオ・グッチが鞄工房を作ったことで、誕生しました。

GUCCIを代表するコレクションとなっているバンブーハンドルのバッグは、日本の「竹」に着目し製作されています。

竹(バンブー)をハンドルに使用したバッグは、かつてない革新的なデザインで、ヨーロッパの富裕層を中心に人気の火が付き、一大ブームを起こしました。

ディズニーやドラえもんのキャラクターや、NYヤンキースようなスポーツチームとコラボしたことは有名な話です。

 

「皆にお披露目」プレタコレクション

プレタポルテのコレクションは、オートクチュールコレクションと同様に年に2回開催されています。

では、どのタイミング、どの様な形式で、プレタポルテコレクションが開催されているのでしょうか。

コレクションのランウェイを歩くモデルさんになった気分で、見ていきましょう。

コレクションとファッションショーの違いとは?

コレクションのことを説明する前に、「コレクションとファッションショーの違い」をざっくり解説していきます。

「コレクション=ファッションショー」という意見をお持ちの方もいますが、ファッションショーはブランドやデザイナーが1つのステージで作品を披露することです。

実際にモデルさんが洋服を着てランウェイを歩くことで、「生地の質感やデザインのシルエットなど、わかりやすく伝える」ことを目的とされています。

それに対し、コレクションは「いくつかのファッションショーをまとめた総称」のこと。

すなわち、エルメスが単独で服や化粧品などを発表する場が、ファッションショー。

エルメスや、グッチ、シャネルなど複数のブランドが一か所に集まり、服や化粧品などを発表する場がコレクションとなります。

少しややこしいですね。

プレタコレクションの開催時期

プレタコレクションは、春夏と秋冬で年2回開催されます。

春夏のことをSpring/Summer(SS)。

秋冬の事をAutumn/Winter(AW)または、Fall/Winter(FW)と言いますので、憶えておきましょう。

コレクションのメインとなる春夏・秋冬のプレタコレクションは、

ニューヨーク⇒ロンドン⇒ミラノ⇒パリ⇒東京

の順番で開催されています。

東京を除いた、ニューヨーク・ロンドン・ミラノ・パリで開催されるコレクションは、世界4大ファッションコレクションと呼ばれ、パリコレクションが一番有名です。

東京が除かれているのは、他の4大都市に比べコレクションの歴史が浅いからですかね。

1年間の大きな流れは以下の通りです。

シーズン 開催月 コレクション内容
AWコレクション 12月~1月 PreFall
1月 メンズプレタポルテ・オートクチュール
2月~3月 レディースプレタポルテ
SSコレクション 5月~6月 PreSpring
6月~7月 メンズプレタポルテ・オートクチュール
9月~10月 レディースプレタポルテ

レディースのプレタポルテコレクションは、店頭に並ぶ半年前くらいに次のコレクションが開催されています。

この表で気になるのが、「Pre(プレ)」。

Preとは、プレタポルテコレクションの前に行われる小規模なコレクションのこと。

春夏のPreコレクションのことは、別名リゾートやクルーズ」とも呼ばれています。

これは、主に年末年始にリゾートへ行く人たちに向けたリゾート感あふれる洋服が発表されるからです。

 

「Top of Top」世界4大コレクション

先程述べた通りポルテコレクションには、世界4大コレクションと呼ばれているファッションショーがあります。

それぞれの会場に特徴があり、あなた好みのコレクションはどの会場でしょうか。

一番有名なパリコレクション?

若者向けのロンドンコレクション?

それぞれの会場の特徴を見ていきましょう。

ニューヨークコレクション

1962年にアメリカン・デザイナーズ協会が発足したことを機に開催されるようになったニューヨークコレクション。

ニューヨークコレクションは、4大ファッションコレクションの中で最初に開催されました。

ニューヨークコレクションの特徴は、実用的、現実的なファッションが多く一般的に取り入れやすいのが特徴です。

他のコレクションと比べると、シンプル仕立てのものや機能的なコーディネートができるものが多いのも特徴の一つとしてあげられるでしょう。

最近では、男女ボーダレスの傾向が強いニューヨークコレクションですので、明確にメンズとウィメンズを分けずに、男女混合でショーが行われるようになりました。

ロンドンコレクション

ロンドンは、パンクやモッズ、ミニなどの流行を作り出した都市。

ファッションの歴史を語るうえで、外すことができない都市です。

ロンドンコレクションは80年代に開催され、90年代に入り4大コレクションの1つに数えられるようになりました。

ミラノコレクションが大人向けのコレクションに対し、ロンドンコレクションは、若者のストリートファッションなどからも影響を受けているのが特徴的です。

現在は若手デザイナーが、パリ・ミラノコレクションへとステップアップするスタート地点としてロンドンコレクションに参加する傾向があります。

ミラノコレクション

1976年から続くミラノコレクション。

ロンドンコレクションの後に開催され、ブランド独自の会場を設けることで有名です。

パリコレクションの次に規模が大きく、参加するメーカーは200社超え。

新作発表の場、受注会の場として、各メーカーやブランドが重要視しているコレクションです。

パリコレクション

メンズのパリコレクションは1月。

ウィメンズのコレクションは2〜3月と、期間を分けて開催されるパリコレクション。

パリコレクションは、ミラノコレクションの翌週に開催されます。

100を超えるブランドが集まり、プレタポルテのコレクションの中では、スケールが一番大きいファッションショーになります。

パリ・コレクションは、デザイナーやモデル、それからショーを支えるヘアメイクなど、多くの人が憧れる舞台です。

他のコレクションと比べものにならないくらい、ステータスや世界的注目度などに圧倒的な違いを感じます。

 

【知ったかぶりから卒業】エルメスも取り扱っているプレタとは?:まとめ

まとめとしまして

  • そもそもエルメスとは、どの様なブランド?
  • プレタとは、高級既製服
  • プレタの反対語は、オートクチュール
  • 「エルメスだけではない」プレタの代表的なブランド
  • 「皆にお披露目」プレタコレクション
  • 「Top of Top」世界4大コレクション

を、ご紹介してきました。

エルメスが取り扱っているプレタとは、プレタポルテの略で高級既製服だということが分かりました。

ファッションは20年周期で変化すると言われていますが、時代の流れに沿って進化しているのも事実です。

20年後には、今のファッションの概念やスタイルが消えて、全く新しいものが登場しているかもしれません。

常に最新のファッションの動向に目を向けておかないと、時代遅れになってしまうかもしれませんね。

-エルメス, プレタ